始めて松本清張の推理小説を読んだのは、もう思い出せもしないほど昔のことです。新幹線が走る前の時代の話ですから、昭和の三十年代の話なのです。社会派の推理小説で、役人の汚職がよくテーマになっていました。今も昔も変わらない構図ですね。初期の名作、点と線、時間の習俗もその範疇です。
金曜の夜、BSのテレビを見ていたら、たけしの「点と線」の再放送と出会いました。前宣伝が派手だったので、最初から見るこ...
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