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Channel: GRFのある部屋
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元気な音

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GRFのある部屋では、"Consequence"を鳴らしています。このところ、半年ぐらい三次元の音を求めて来ていましたので、豪華な二次元サウンドを鳴らすのに、いろいろと試行錯誤して、音が良くなるポイントを探していました。以前聴いていたポイントは、床にマークがしてありますから、すぐに見付けられるのですが、三次元サウンドを経験してしまった耳には、何かが物足りません。前のポイントでは、音が優しすぎるのです。そこで、横方向の間隔は変えずに、前後の位置を2センチ刻みで動かして、そのバランスの違いを確かめてから、微調整に入る試みを続けています。

本当に不思議ですが、あるポイントに入った瞬間に、音が上に拡がり、深みも出てくるのです。深みと言っても、完全な三次元サウンドではなく、音の豊かさが出て来て、定位も奥行きが出てくるポイントです。それは低音のカーブが、部屋の場所に依って変わってくるからでしょう。先日のB&O見たく、40db(100倍)ぐらい余裕を持たしたアンプで、周波数と位相を変えていけば、SP側を動かさずに、トーンコントロールと位相制御で、左右と部屋のバランスを取ることは可能なのです。だからB&Oのアンプはデジタルのマルチアンプで、1000wも必要なのでしょう。私のやっているのは、アンプで変えるのではなく、SPの位置調整で、一番ロスの少ない場所を探しているのですね。

スイートスポットに入ると、音が活き活きとして楽に出て来ます。とても元気な音になるのです。そうして、左右のSPで構成している空間が上まで音に満たされるのです。一番下にツィーターがあるSP配置なのに、不思議ですね。

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その位置を決めるときは、中央の棒は外して調整します。あるとなしではとても大きな変化が有るからです。床の四角いマークは、実験機用の前面のポイントです。丁度奥行き分ぐらい後ろに下がっているのが解るでしょう。T4のように、SPを前方に置いて、後方に音場を展開するタイプと違い、5ウェイの"Consequence"は音場の再現より音質の広帯域化に向かうからです。それでも、2センチぐらいの前後で、トーンコントロール二目盛り分ぐらい変わりますから、こまめな調整が不可欠です。そして、位置が合ってくると、帯域ばかりだけではなく、音が元気になって、音楽が楽しくなるのです。

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以前から実験したかった"Consequence"の上に、Troubadour40を乗せて音を出してみました。もっとも、まだ高域のSPは鳴っていますから、高域がダブっているのですが、それでも、違いは解ります。この写真の位置まで高くなると、音が天井付近まで上がり前面がすべてSPになったように鳴り始めます。その音は、先日のB&Oが出していた音の方向でした。いつ来るか解らない地震も怖いから早々に実験は止めましたが、好奇心を満たすには絶好な実験でした。連休らしい試みです。

でも、連休を利用して、先の武満徹の本と溜まっている全集を聴かなければ鳴りません。和室に戻り、次から次へと聴いています。続けて聴いていくと音の善し悪し、録音時期の差がはっきりと聞こえて来ますが、再生側の音が安定していれば、60年代以降の録音は皆良い音で入っているのが解ります。夜は、4トラックのテープのDSDファイルを聴いて驚きを新たにしました。




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