プー博士です。
短い時間でしたが濃密な内容でした。GRFさんがいらっしゃるたびに大きな発見や前進があるのは喜びであります。今鳴っている音とこれまでの音を忘れないうちに書いておきます。
(1)モノラル録音の津軽三味線の音は、ただセンターに定位していればよいとしか考えておりませんでした。今回の調整により、その音は数メートル先のストーブの中央30cmぐらいの幅から鳴っているように聞こえます。以前はストーブ全体ぐらいの大きさでした。
(2)「カンターテ ドミノ」のクリスマスソング(#11)を聴いてみると、以前もかなり部屋全体にコーラスが響き渡る感じはありましたが、壁際50cm内側のところまでしかその音場はなかったのです。今は部屋全体が教会堂の中のように感じます。以前GRFさんのところで初めて聴かせてもらった感動と同じ感覚になりました。
(3)マーラーの#10(ハーディング)はこれまでも広く音場はあったのですが、改めて聴いてみると各楽器の前後がわかるようになりました。これには大変驚きました。この調整はなにかスピーカーに触っているな、と思うぐらいのもので移動させるとかいう類のものではありません。確かにコツコツ叩いても音が変化するのだと思います。これはとても不思議です。
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現在T4に使っているのはNano compoという数万円の小さなアンプで、それに友人がこれまた数万円で作ってくれたトロイダルトランス電源をつけています。オリジナル電源のやや痩せた音がふっくらするようになりました。SD05がよいと聞いたのですがなかなか出てきませんし、あっても元の価格以上になっていてとても投資できるものではありません。現在の機器でここまでよい音で鳴ってくれればもう大満足であります。
機材ではない、セッティングだ、という見解は本当に正しいと感じた日でした。これまでのことを「恥ずかしい」と表現したものです。これでまたCDの楽しみ方が増えます。ありがとうございました。
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プー博士
一昨日は、突然お邪魔して申し訳ありませんでした。すぐ側まで出かけていたので、新年のご挨拶も兼ねてお邪魔しました。何時も、新幹線からお宅のあたりを眺めているだけなので、車で出かけたときがチャンスとおもいお寄りしました。前日に、低音が出ないとご連絡を頂いていたので、そんな筈はないと思っていたからです。私が調整する前から、すごい低音が出ていました。お聞きすれば、隣室の奥さまにご遠慮して、小さな音でしか鳴らしていなかったとの事。プー博士の優しさに感動しました。
SPの位置はほとんど合っていました。しかし、このほとんどというときが、一番低音が出なくなるときでもあります。出ているのだけど、全体がソフトフォーカスになり、切れ味が無くなるからです。モノラル録音の三味線は調整用に良いなあと感心しました。調整は、前後の微調整と左側のSPがほんの少しだけ外側を向いていました。猫ちゃん除けのSPカバーが触った程度です。ご覧頂いたとおり、触ったか触らないかの微妙さですから、合った時の音を憶えていただくしか、ご説明の方法がありません。三味線の音が中央から出るだけではなく、SPの直前で上の方から俯瞰して、SPの前後位置のと同じところから聞こえてくる用に調整するのがコツです。そうすると、通常の聴取位置からは、モノラルの音場情報で、後方のストーブあたりから聞こえてくるわけです。
一旦合えば、カンターテ・ドミノやマーラーの10番のように、音場情報がしっかりと入っているソーズでは、あのような広大な音場と奥行きが現れます。いま、プー博士のお宅で鳴り響いている音は、コンサートホールでの音と同質です。ヨーロッパのホールや教会の空気感まで再現していますね。その意味では、今の寒くて乾燥している環境が、風邪には悪いですが、音には大貢献ですね。ぜひ、三月までの、空気が乾燥しているときに音楽をお楽しみ下さい。
いろいろとありがとうございました。次回は浜松で泊まり、ゆっくりします。またお会いしましょう!
短い時間でしたが濃密な内容でした。GRFさんがいらっしゃるたびに大きな発見や前進があるのは喜びであります。今鳴っている音とこれまでの音を忘れないうちに書いておきます。
(1)モノラル録音の津軽三味線の音は、ただセンターに定位していればよいとしか考えておりませんでした。今回の調整により、その音は数メートル先のストーブの中央30cmぐらいの幅から鳴っているように聞こえます。以前はストーブ全体ぐらいの大きさでした。
(2)「カンターテ ドミノ」のクリスマスソング(#11)を聴いてみると、以前もかなり部屋全体にコーラスが響き渡る感じはありましたが、壁際50cm内側のところまでしかその音場はなかったのです。今は部屋全体が教会堂の中のように感じます。以前GRFさんのところで初めて聴かせてもらった感動と同じ感覚になりました。
(3)マーラーの#10(ハーディング)はこれまでも広く音場はあったのですが、改めて聴いてみると各楽器の前後がわかるようになりました。これには大変驚きました。この調整はなにかスピーカーに触っているな、と思うぐらいのもので移動させるとかいう類のものではありません。確かにコツコツ叩いても音が変化するのだと思います。これはとても不思議です。

現在T4に使っているのはNano compoという数万円の小さなアンプで、それに友人がこれまた数万円で作ってくれたトロイダルトランス電源をつけています。オリジナル電源のやや痩せた音がふっくらするようになりました。SD05がよいと聞いたのですがなかなか出てきませんし、あっても元の価格以上になっていてとても投資できるものではありません。現在の機器でここまでよい音で鳴ってくれればもう大満足であります。
機材ではない、セッティングだ、という見解は本当に正しいと感じた日でした。これまでのことを「恥ずかしい」と表現したものです。これでまたCDの楽しみ方が増えます。ありがとうございました。

プー博士
一昨日は、突然お邪魔して申し訳ありませんでした。すぐ側まで出かけていたので、新年のご挨拶も兼ねてお邪魔しました。何時も、新幹線からお宅のあたりを眺めているだけなので、車で出かけたときがチャンスとおもいお寄りしました。前日に、低音が出ないとご連絡を頂いていたので、そんな筈はないと思っていたからです。私が調整する前から、すごい低音が出ていました。お聞きすれば、隣室の奥さまにご遠慮して、小さな音でしか鳴らしていなかったとの事。プー博士の優しさに感動しました。
SPの位置はほとんど合っていました。しかし、このほとんどというときが、一番低音が出なくなるときでもあります。出ているのだけど、全体がソフトフォーカスになり、切れ味が無くなるからです。モノラル録音の三味線は調整用に良いなあと感心しました。調整は、前後の微調整と左側のSPがほんの少しだけ外側を向いていました。猫ちゃん除けのSPカバーが触った程度です。ご覧頂いたとおり、触ったか触らないかの微妙さですから、合った時の音を憶えていただくしか、ご説明の方法がありません。三味線の音が中央から出るだけではなく、SPの直前で上の方から俯瞰して、SPの前後位置のと同じところから聞こえてくる用に調整するのがコツです。そうすると、通常の聴取位置からは、モノラルの音場情報で、後方のストーブあたりから聞こえてくるわけです。
一旦合えば、カンターテ・ドミノやマーラーの10番のように、音場情報がしっかりと入っているソーズでは、あのような広大な音場と奥行きが現れます。いま、プー博士のお宅で鳴り響いている音は、コンサートホールでの音と同質です。ヨーロッパのホールや教会の空気感まで再現していますね。その意味では、今の寒くて乾燥している環境が、風邪には悪いですが、音には大貢献ですね。ぜひ、三月までの、空気が乾燥しているときに音楽をお楽しみ下さい。
いろいろとありがとうございました。次回は浜松で泊まり、ゆっくりします。またお会いしましょう!