Quantcast
Channel: GRFのある部屋
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2272

"Consequence"の音は満足なのですが、、

$
0
0
人間の欲望は果てしないとつくづく思います。ようやく登った高峰に経つと、遙か彼方により高い山が見えるのです。そこまでは、今まで苦労して登って来た道をまた降りて、登り直さなければなりません。最高峰に登ってきたときは、快晴の時より幾分雲がかかっていた方が安心の時もあります。

また、一度、高峰の稜線上の広大な風景を見てしまうと、近所の山に登ったときに、その遠望を望んでしまうことも有ります。しかし、2000m級にはそれに見合う喜びもあるし、1000mに充たないご近所の山でも、高山とは違う喜びが待っています。

日本の百名山を一筆書きで登ってしまう冒険番組を毎朝見ていると、麓からは決して見えない名山が多いのにも気がつかされます。一度も、見たことのない山も沢山あり感心しました。そういう山は、手前の名山に登ってみないと見えないこともあると言うことを築かしてくれます。また、それらの山を結ぶ普通の道も歩いていくので、国道を480キロも歩き続ける耐久レースのような凄さに驚きました。平坦の道を我慢して歩いて行かないと次の峰に辿り着かないことも、なんだかオーディオにも似ていますね。

現在のGRFのある部屋は、鳴り始めた"Consequence"のおかげで、現在はコンサートホール化しています。隣の部屋のドアを開けると、世界中のコンサートホールにワープできるのです。問題は、和室に戻ってきたときに、どのくらい景色が見れるかです。こちらも、コンサートホールにワープしてはいるのですが、部屋を暗くしたりすることが必要です。

ユニコーンの音の向上も、当然行っているのですが、比較して聴いている所為か、以いぜんより音の切れ味が悪くなったと感じていました。そこで"Consequence"用に製作したプリを和室に持って来て聞いてみました。静的な音の印象では、余り変わりません。しかし、一旦音楽が鳴り始めると、音のダイナミクスが違います。音の伸びが、エクスパンダーが掛かったように大きく拡がりエネルギーが持続するのです。勿論、製作に掛かっている時間と、それに伴う価値を考えたら差が出て当然でしたが、現用のプリも二年半使い続けていますので、ここいらで真空管の交換も含めたオーバーホールに出しました。この二年間の間に改良されたところもあり、戻ってくるのが楽しみです。

その間、20年前に作って貰ったトランジスタ(ICチップ)のプリが有ったのを思い出しました。押し入れの中をひっくり返してほぼ、20年間で通電もしていないプリを繋いでみました。帯域や音の抜けは、現在の真空管プリと違いますが、黙って聞かせれば解らないほど音色は酷似しています。やはり、同じ製作者のDNAは変わらないようです。真空管アンプとの違いは、音の抜けですね。同じ様に天板を外して見ましたが、真空管アンプのようなフィードバックは起こっていないので、それほど変わりません。

考えて、CD34用に販売されていたMarantzのトランスを入れて見ました。音は、少しだけ間接的になりますが、その分柔らかで、コンサートホールの感じが出て来ます。入出力のケーブルもいろいろ変えてみました。トランスからプリアンプの方は、普通の素直なケーブルの方がマッチします。手持ちのWBTのケーブルを使って見ました。

久しぶりに、音楽が活き活きと鳴り始めました。MarantzのCD用トランスは、面白いことにマランツのCDに使っても、それほど音の改善にはならないのです。その為、評判を聞いて購入しても、すぐに手放す人が多く、相場もそんなに上がっていないので、プリアンプの後ろに使うとおもしろいです。結果の音は、久しぶりに元気な音で、かなり変わりましたね。パワーアンプを換えるより、プリアンプの音の差の方が大きいようです。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 2272

Latest Images

Trending Articles