GRFさん
先日はありがとうございました。最初に『どっちがききたい?』と、選択権を頂きました?ので、『やはり、コンシークエンスを…』とリクエストさせて頂きました。
初めてお目にかかったコンシークエンスの第一印象は、『デカい!』でした(笑)。
GRFさんのブログの写真で拝見させて頂いていているサイズとギャップを感じましたが、それはGRFのある部屋、もとい『コンシークエンスのある部屋』が大きいから、錯覚してしまうのでしょう。
昨年にも、お伺いさせて頂いているのですが、改めて、その部屋の大きさ、構造、配置、全てがGRFさんによって、吟味されていることに、キュッと身が引き締まる思いがします。
フィルハーモニアのシューベルト未完成からスタート。弦は見事に分離しています。目を閉じれば、会場に身を置いています。丁寧な演奏でありながら、終盤の狂気ともいえる演奏まで、抑揚が凄く出ていますが、荒々しいことはなく、柔らかく滑らか。
ここで、ソプラノによる調整が入ります。1mmも動かぬ微調整ですが、音像はスッと動き、定位がピシッと決まります。調整を終え、ピリスのモーツァルトに入ります。良い意味で、濃縮しているといっても過言では無いほど、濃く濃密な演奏です。しかし、柔らかいところは柔らかく、力強いところは力強く、芯のある力強さが特徴的です。
オーディオ的な視点で書くのはナンセンスかも知れませんが、ピアノのダンパーフェルトの質感や、弦の振動が良く伝わります。そして、目を開けると、デコラがピアノに見える不思議に二度驚きます。
クレンペラーのマーラーは大地の歌から。冒頭のバスは深い。弾くのがわかるほど、音離れが良く、奈落に沈み込むこのバスで、視界に暗黒の世界が広がります。ルードウィッヒのメゾソプラノは怖い位に力強く、とにかくエネルギッシュなところはエネルギッシュに再現されています。
クレンペラーのマーラー7番も聴かせて頂きました。2階席というか、指揮者の上の辺りから見降ろすような不思議な録音です。第3楽章から聴かせて頂きましたが、実に重厚な演奏です。ここで、途中からOさんがお見えになられました。ご紹介を頂き、音楽空間でご一緒させて頂きました。時間があれば、重戦車の様に進む終楽章も聴きたかったです(笑)。
いずれも、楽器が細かく分離し、広大な空間に現れます。深い低域とどこまでも伸びている様に感じる高域、そして薄くならないばかりか、ピアノやティンパニなど、ここぞというときに張りと力感をみせてくれる中域。
いずれも驚いたのは、ピアニッシモの表現力。部屋もコンシークエンスも入力系も、余分な音は一切出しません。故に、S/NのNは限りなく0に近い。しかも、生オケを聞くよりも、S/Nは確実に良いので、必然的に生以上になります。ダイナミックレンジを如何に下に沈めることが出来るのか、その答えがここにある様に見受けられました。磨きあげた音の集大成がここにあります。まさに、コンシークエンスです。
さてさて、、、
和室の部屋に移り、お酒タイムになります。久々のお酒故に、かなり酔っ払い、あやふやな記憶から…いや、お酒を飲んで気持ち良いのは至極結構なのですが、勿体無い感じも(笑)。
こちらのお部屋では、2階席から見降ろし、俯瞰的にお聴かせ頂きました。最初はカラヤンのシュトラウス『春の声』でした。コンシークエンスとは違い、2階席に身を置いています。お酒と共に至福の時は続きます。
GRFさんの美味しいイタリアの白ワインが進みます。GRFさんに頂くこの白ワインは、何時も美味しいですね。キンキンに冷えていても、第一アロマは、鮮烈です。口に含むとグレープフルーツやシロップ漬けのレモンの他にシトラス系の果実味が加わります。程よいタンニンが後をひき、スイスイ飲んでしまいます。いけないお酒です(笑)。豊かで柔らかいのに、キリッとキレが良く、また優しさを感じさせ、全体を非常に上手くまとめてくれます。何と無く、GRFさんのサウンドに通じるものを感じました。
そのワインをお供に、Oさんから、CDの初期盤について詳しくご教授頂きました(ありがとうございました)。マリア・グラフの美しいハープと共に、美味しい白ワインは進みます。
ロストロポーヴィチの白鳥の湖が上品に演奏される頃には、私のブルゴーニュ、ボーヌに進んでいました。音楽とお酒に酔いながら、クレンペラーの話題になり、GRFさんが、クレンペラーコレクションを、ズッシリと抱えて持ってこられました。貴重な盤がズラリとダンボールに並んでいます。思わず、『うわっ』と声が出ます。クレンペラーからは、マーラー4番、ブルックナー7番、ブラームスのレクイエムをお聴かせ頂きました。
最後は、モーツァルトのピアノ協奏曲20番のお話になり、私の好きなカーゾンのモーツァルトは20番で締め、酔いと共に、ユニコーンの包まれる様な音に気持ちが良くなってきました。
どちらのお部屋も素晴らしい音楽空間でした。コンシークエンスと、その存在により、以前と比べて、聴き違える和室のお部屋の音楽空間にも酔わせて頂きました。
GRFさん、お世話になりました。
RICHEBOURG
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先日、来ていただいたRICHEBOURGさんから、丁寧な感想を寄せていただきました。和室に移り、美味しいワインを飲んでから、気持ち良くなった所為か、詳しい曲目を忘れていました。RICHEBOURGさんは、まだまだお若いので、酔ってもそのあたりの記憶がしっかりされています。確かにクレンペラーは皆良いですね〜。安心して聞いていられます。短く感じられる時間でしたが、それでも、6時間以上聴いていただいたことになります。私も、久しぶりにコンシーケンスの精緻な音を聴けて、良かったです。
また、アンプを換えたユニコーンの実在が有る音にも、われながら感心しました。オーディオ装置としては、一応やるべき事はした音になっています。もっとも、翌る日には、その確認の意味も含めて隣の部屋からemmや専用のケーブルも持って来て、ユニコーンでもどのくらい違いがあるか確かめました。オーディオ的興味はまだまだ尽きないようです。
先日はありがとうございました。最初に『どっちがききたい?』と、選択権を頂きました?ので、『やはり、コンシークエンスを…』とリクエストさせて頂きました。
初めてお目にかかったコンシークエンスの第一印象は、『デカい!』でした(笑)。
GRFさんのブログの写真で拝見させて頂いていているサイズとギャップを感じましたが、それはGRFのある部屋、もとい『コンシークエンスのある部屋』が大きいから、錯覚してしまうのでしょう。
昨年にも、お伺いさせて頂いているのですが、改めて、その部屋の大きさ、構造、配置、全てがGRFさんによって、吟味されていることに、キュッと身が引き締まる思いがします。
フィルハーモニアのシューベルト未完成からスタート。弦は見事に分離しています。目を閉じれば、会場に身を置いています。丁寧な演奏でありながら、終盤の狂気ともいえる演奏まで、抑揚が凄く出ていますが、荒々しいことはなく、柔らかく滑らか。
ここで、ソプラノによる調整が入ります。1mmも動かぬ微調整ですが、音像はスッと動き、定位がピシッと決まります。調整を終え、ピリスのモーツァルトに入ります。良い意味で、濃縮しているといっても過言では無いほど、濃く濃密な演奏です。しかし、柔らかいところは柔らかく、力強いところは力強く、芯のある力強さが特徴的です。
オーディオ的な視点で書くのはナンセンスかも知れませんが、ピアノのダンパーフェルトの質感や、弦の振動が良く伝わります。そして、目を開けると、デコラがピアノに見える不思議に二度驚きます。
クレンペラーのマーラーは大地の歌から。冒頭のバスは深い。弾くのがわかるほど、音離れが良く、奈落に沈み込むこのバスで、視界に暗黒の世界が広がります。ルードウィッヒのメゾソプラノは怖い位に力強く、とにかくエネルギッシュなところはエネルギッシュに再現されています。
クレンペラーのマーラー7番も聴かせて頂きました。2階席というか、指揮者の上の辺りから見降ろすような不思議な録音です。第3楽章から聴かせて頂きましたが、実に重厚な演奏です。ここで、途中からOさんがお見えになられました。ご紹介を頂き、音楽空間でご一緒させて頂きました。時間があれば、重戦車の様に進む終楽章も聴きたかったです(笑)。
いずれも、楽器が細かく分離し、広大な空間に現れます。深い低域とどこまでも伸びている様に感じる高域、そして薄くならないばかりか、ピアノやティンパニなど、ここぞというときに張りと力感をみせてくれる中域。
いずれも驚いたのは、ピアニッシモの表現力。部屋もコンシークエンスも入力系も、余分な音は一切出しません。故に、S/NのNは限りなく0に近い。しかも、生オケを聞くよりも、S/Nは確実に良いので、必然的に生以上になります。ダイナミックレンジを如何に下に沈めることが出来るのか、その答えがここにある様に見受けられました。磨きあげた音の集大成がここにあります。まさに、コンシークエンスです。
さてさて、、、
和室の部屋に移り、お酒タイムになります。久々のお酒故に、かなり酔っ払い、あやふやな記憶から…いや、お酒を飲んで気持ち良いのは至極結構なのですが、勿体無い感じも(笑)。
こちらのお部屋では、2階席から見降ろし、俯瞰的にお聴かせ頂きました。最初はカラヤンのシュトラウス『春の声』でした。コンシークエンスとは違い、2階席に身を置いています。お酒と共に至福の時は続きます。
GRFさんの美味しいイタリアの白ワインが進みます。GRFさんに頂くこの白ワインは、何時も美味しいですね。キンキンに冷えていても、第一アロマは、鮮烈です。口に含むとグレープフルーツやシロップ漬けのレモンの他にシトラス系の果実味が加わります。程よいタンニンが後をひき、スイスイ飲んでしまいます。いけないお酒です(笑)。豊かで柔らかいのに、キリッとキレが良く、また優しさを感じさせ、全体を非常に上手くまとめてくれます。何と無く、GRFさんのサウンドに通じるものを感じました。
そのワインをお供に、Oさんから、CDの初期盤について詳しくご教授頂きました(ありがとうございました)。マリア・グラフの美しいハープと共に、美味しい白ワインは進みます。
ロストロポーヴィチの白鳥の湖が上品に演奏される頃には、私のブルゴーニュ、ボーヌに進んでいました。音楽とお酒に酔いながら、クレンペラーの話題になり、GRFさんが、クレンペラーコレクションを、ズッシリと抱えて持ってこられました。貴重な盤がズラリとダンボールに並んでいます。思わず、『うわっ』と声が出ます。クレンペラーからは、マーラー4番、ブルックナー7番、ブラームスのレクイエムをお聴かせ頂きました。
最後は、モーツァルトのピアノ協奏曲20番のお話になり、私の好きなカーゾンのモーツァルトは20番で締め、酔いと共に、ユニコーンの包まれる様な音に気持ちが良くなってきました。
どちらのお部屋も素晴らしい音楽空間でした。コンシークエンスと、その存在により、以前と比べて、聴き違える和室のお部屋の音楽空間にも酔わせて頂きました。
GRFさん、お世話になりました。
RICHEBOURG

先日、来ていただいたRICHEBOURGさんから、丁寧な感想を寄せていただきました。和室に移り、美味しいワインを飲んでから、気持ち良くなった所為か、詳しい曲目を忘れていました。RICHEBOURGさんは、まだまだお若いので、酔ってもそのあたりの記憶がしっかりされています。確かにクレンペラーは皆良いですね〜。安心して聞いていられます。短く感じられる時間でしたが、それでも、6時間以上聴いていただいたことになります。私も、久しぶりにコンシーケンスの精緻な音を聴けて、良かったです。
また、アンプを換えたユニコーンの実在が有る音にも、われながら感心しました。オーディオ装置としては、一応やるべき事はした音になっています。もっとも、翌る日には、その確認の意味も含めて隣の部屋からemmや専用のケーブルも持って来て、ユニコーンでもどのくらい違いがあるか確かめました。オーディオ的興味はまだまだ尽きないようです。