翌日の子供の日は、またもや、東急田園都市線の下り電車に乗っていました。地下鉄半蔵門線からの4分間お遅れで、二子玉川で大井町から来る急行に待ち合わせできないので、約束の時間に遅れそうだと、焦っていました。結局、鷺沼であとから来る急行に乗り換え、目的地の長津田には、約束の時間の二分遅れで済みました。駅の構内では、vafanさんと、今日ご一緒されるお近くのWさんがお待ちでした。そこからvafanさんの車で、ご自宅まで走り、新緑に覆われた住宅街の真ん中のお宅に到着しました。
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ご挨拶もそこそこに、早速聴かせていただくことにしました。一聴すると、ほぼあっているのです。これでも良いのではと思われますが、今日は、前に来られたチューバホーンさんや、Bellwoodさんから、ぴっちり調整してきてくれとプレッシャーが掛かっていますので、このまま帰るわけには行きません。
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部屋は、実質7畳半ぐらいの大きさです。右側のSP側が、アコーディオンカーテンで、行き来が出来るようになっています。四年前に貰ったレイアウトと実質上はほとんど変わっていません。アコーディオンカーテンが、こちら側についたぐらいでしょうか?そのアコーディオンカーテンで、部屋の見た目は右左とも同じ様な感じなのですが、音響的には左右は随分と異なった響きになります。どうしても、右側の方が音響的な容量は大きいので、逆に左側の方が密度が濃くなり音が、左に寄り気味になります。今日も中央でお聞きすると左側に寄っています。
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一緒に来られたWさんにも確認していただき、まず,中央に来るように調整を始めました。この様な場合、うしろの壁から何センチと言うことは、余り意味をなしません。部屋全体での音の密度を揃えることが大事です。とりあえず、おなじような音量感がするところまで、左側のSPを下げてみました。数ミリの単位ではなく、数センチ違います。さすがにこの位置までは、普通は下げれないと思います。位置的には、随分と違っているからです。しかし、そのあたりで左右の密度があい音離れがよく、楽に空気が動き始めます。窓を少しでも開けていればそのあたりの差は緩和されるのですが、お隣さんと近いので、そのあたりは気にされているそうです。
真ん中には来ましたが、左右の間隔が狭く少し、中央部が厚ぼったくなります。板目一枚分ほど、拡げて見ました。左右の間隔はステレオ効果には敏感に聴きます。音が繋がったり、離れたりするのです。具体的には、音が濃くなったり、薄くなったりを繰り返します。音が屈託無くなったところで一旦止めて、いろいろと音楽を聞いてみます。
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このぐらいの狭さの部屋では、SPの位置は大変微妙です。大体があったら、こんどは精密に調整して行きます。右側を気持ち内側にして焦点を合わしていきます。どこか全体にソフトフォーカスなので、SPのカバーを外して貰いました。すると、今まで霞の中に隠れていた繊細で微妙な音が聞こえてきます。Wさんもこれは良い音だと言って下さいました。
このSPはトールボーイ型なので、本来は二アーフィールドの聴き方は向かないのですが、このSPは無理に低音を強調しているわけではないので、それほど、前にあっても気になりません。クラシックの音場の入っているCDには今の配置は効果的ですが、スタジオ録音で、人工的な響きを作っているのにはどうでしょうか。デジタル系には、グラフィックイコライザーが入っているので、一旦、外して貰いました。人工的な響きが消えて、自然になります。部屋の特性をそれでスムーズにしようという試みですが、そこにはどうしてもフィードバックする時間のずれが有ります。部屋が狭い場合はかえって不自然の感じがする場合があります。
今回の調整では、イコライザーは外して、スッピンで勝負して貰う事にしました。
調整を重ねていくと、すこしづつ音は合ってきて、細かい音が聞こえてきます。ボリュームを上げてもうるさくないし、大きくしても飽和しなくなります。何を掛けても、今までとは違った落ち着いた響きがでてくれば、調整も一段落です。
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後は、レコードを出してきて、歌謡曲を楽しみました。レコードの調整も良くされており、ほんの少しだけ、インサイドフォーズをつよめてバランスを取ってみました。左右のバランスが取れると、音は陰影をまし、少しだけ低い音の再現性が良くなります。それを確認して、試聴会を終わることにしました。気がつけば、もう四時間近く経っています。
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長津田で感想戦を行いますので、近くの子供の国の駅まで歩きました。新緑が本当にきれいな時期です。近くにこんな素敵な公園があるのですね。郊外だけれど、だからこその素晴らしい自然も残っていました。子供の日だから子供の国の盲腸線は一杯です。若い、お父さんお母さんが一人っ子を大事にしているすがたをみて自分達の頃と随分と違う環境を感じました。
長津田駅の行きつけの居酒屋さんで、今日の調整のコツをお話ししたり、vafanさんの最近の行動力を話したりしました。暗くならない内に、おいとましました。
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その帰りの電車の中で考えていました。部屋を反対に使い、交差法で使うのがあの部屋ではベストではないかと思いました。今日はそこまで大変換することは出来ませんでしたが、トールボーイの3ウェイをいまひとつスケールアップされて聴かれるのには、そのほうがより効果的だと思います。コーナーに置く交差法は部屋を広く有効に使えますし、窓への動線も確保できるのではないでしょうか?問題は書棚の置き場所だけです。家のGRFのように、クラシックレコードと歌謡曲路線との融合も計れます。
早すぎる車窓から、暗くなりかけた田園都市線の風景をみてその可能性を追っていました。週末に来られる2Hくんの感想も楽しみですね。
![](http://pds.exblog.jp/pds/1/201505/06/99/f0108399_23131573.jpg)
ご挨拶もそこそこに、早速聴かせていただくことにしました。一聴すると、ほぼあっているのです。これでも良いのではと思われますが、今日は、前に来られたチューバホーンさんや、Bellwoodさんから、ぴっちり調整してきてくれとプレッシャーが掛かっていますので、このまま帰るわけには行きません。
![](http://pds.exblog.jp/pds/1/201505/06/99/f0108399_16315365.jpg)
部屋は、実質7畳半ぐらいの大きさです。右側のSP側が、アコーディオンカーテンで、行き来が出来るようになっています。四年前に貰ったレイアウトと実質上はほとんど変わっていません。アコーディオンカーテンが、こちら側についたぐらいでしょうか?そのアコーディオンカーテンで、部屋の見た目は右左とも同じ様な感じなのですが、音響的には左右は随分と異なった響きになります。どうしても、右側の方が音響的な容量は大きいので、逆に左側の方が密度が濃くなり音が、左に寄り気味になります。今日も中央でお聞きすると左側に寄っています。
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一緒に来られたWさんにも確認していただき、まず,中央に来るように調整を始めました。この様な場合、うしろの壁から何センチと言うことは、余り意味をなしません。部屋全体での音の密度を揃えることが大事です。とりあえず、おなじような音量感がするところまで、左側のSPを下げてみました。数ミリの単位ではなく、数センチ違います。さすがにこの位置までは、普通は下げれないと思います。位置的には、随分と違っているからです。しかし、そのあたりで左右の密度があい音離れがよく、楽に空気が動き始めます。窓を少しでも開けていればそのあたりの差は緩和されるのですが、お隣さんと近いので、そのあたりは気にされているそうです。
真ん中には来ましたが、左右の間隔が狭く少し、中央部が厚ぼったくなります。板目一枚分ほど、拡げて見ました。左右の間隔はステレオ効果には敏感に聴きます。音が繋がったり、離れたりするのです。具体的には、音が濃くなったり、薄くなったりを繰り返します。音が屈託無くなったところで一旦止めて、いろいろと音楽を聞いてみます。
![](http://pds.exblog.jp/pds/1/201505/06/99/f0108399_170691.jpg)
このぐらいの狭さの部屋では、SPの位置は大変微妙です。大体があったら、こんどは精密に調整して行きます。右側を気持ち内側にして焦点を合わしていきます。どこか全体にソフトフォーカスなので、SPのカバーを外して貰いました。すると、今まで霞の中に隠れていた繊細で微妙な音が聞こえてきます。Wさんもこれは良い音だと言って下さいました。
このSPはトールボーイ型なので、本来は二アーフィールドの聴き方は向かないのですが、このSPは無理に低音を強調しているわけではないので、それほど、前にあっても気になりません。クラシックの音場の入っているCDには今の配置は効果的ですが、スタジオ録音で、人工的な響きを作っているのにはどうでしょうか。デジタル系には、グラフィックイコライザーが入っているので、一旦、外して貰いました。人工的な響きが消えて、自然になります。部屋の特性をそれでスムーズにしようという試みですが、そこにはどうしてもフィードバックする時間のずれが有ります。部屋が狭い場合はかえって不自然の感じがする場合があります。
今回の調整では、イコライザーは外して、スッピンで勝負して貰う事にしました。
調整を重ねていくと、すこしづつ音は合ってきて、細かい音が聞こえてきます。ボリュームを上げてもうるさくないし、大きくしても飽和しなくなります。何を掛けても、今までとは違った落ち着いた響きがでてくれば、調整も一段落です。
![](http://pds.exblog.jp/pds/1/201505/06/99/f0108399_17121865.jpg)
後は、レコードを出してきて、歌謡曲を楽しみました。レコードの調整も良くされており、ほんの少しだけ、インサイドフォーズをつよめてバランスを取ってみました。左右のバランスが取れると、音は陰影をまし、少しだけ低い音の再現性が良くなります。それを確認して、試聴会を終わることにしました。気がつけば、もう四時間近く経っています。
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長津田で感想戦を行いますので、近くの子供の国の駅まで歩きました。新緑が本当にきれいな時期です。近くにこんな素敵な公園があるのですね。郊外だけれど、だからこその素晴らしい自然も残っていました。子供の日だから子供の国の盲腸線は一杯です。若い、お父さんお母さんが一人っ子を大事にしているすがたをみて自分達の頃と随分と違う環境を感じました。
長津田駅の行きつけの居酒屋さんで、今日の調整のコツをお話ししたり、vafanさんの最近の行動力を話したりしました。暗くならない内に、おいとましました。
![](http://pds.exblog.jp/pds/1/201505/06/99/f0108399_23145254.jpg)
その帰りの電車の中で考えていました。部屋を反対に使い、交差法で使うのがあの部屋ではベストではないかと思いました。今日はそこまで大変換することは出来ませんでしたが、トールボーイの3ウェイをいまひとつスケールアップされて聴かれるのには、そのほうがより効果的だと思います。コーナーに置く交差法は部屋を広く有効に使えますし、窓への動線も確保できるのではないでしょうか?問題は書棚の置き場所だけです。家のGRFのように、クラシックレコードと歌謡曲路線との融合も計れます。
早すぎる車窓から、暗くなりかけた田園都市線の風景をみてその可能性を追っていました。週末に来られる2Hくんの感想も楽しみですね。