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Channel: GRFのある部屋
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T4で交差法を

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先日、2Hくんが来たとき、彼は交差法で聴かれていて、それでも、奥の方に音が展開しているという話を聞きました。平行法では、奥の方に音が拡がりますが、交差法でも、奥の音も聞こえるのですが、それが、何メートールも向こうに展開すると言われて驚きました。私の家では、交差法で聴いているのは、GRFだけだからです。GRFの音は、前に飛び出してきます。コーナーに置かれているから、後ろ側には、残響としては聞こえますが、音場が、後方に展開する音は聴いたことが無いからです。

オーディオで平行法、交差法という呼び方を使い始めたのは、恐らく私が最初かと思いますが、用語そのものは、ステレオ写真の見方から来ています。右の目で右の写真を見るのが、平行法です。それとは違い、右の目で左の写真を見る方法が交差法と呼ばれています。平行法は、後方に立体化します。交差法は、前に飛び出してきます。耳の場合は、右の耳でひだりのSPを聴くというような器用なことは出来ません(笑い)。でも、音が前に飛び出して来るのです。GRFのような同軸のホーン型だから、しっかりと前に音が飛び出してくるのでしょうか?そこで、T4のようなSP自身から音がでにくい形状のSPを交差法できいたらどうなるのか、実験をしてみました。

まずは、いままで平行法で聴いていた場所で、交差法にしてみました。同じ場所で、45度交差させただけなのに、全く音の出方が異なります。今までは、GRFの方まで拡がっていた後方の音場は無くなり、その代わり、SPの置かれているあたりを中心に、音がまとまります。帯域が拡がり、低音の迫力が増します。オーディオ的には、密度の濃い音になりました。

リタ・シュトライヒのリートで、音の中心を合わせます。音が浮き出して聞こえます。今まで見たく、後方には展開しません。SPを周りも、上方にも音は満ちます。シューベルトの九番冒頭のホルンは、左右一杯に拡がり、その向こう側に厚みを持って聞こえますが、平行法のようにそれがGRFの方から聞こえることはないのです。しかし魅力的な音です。続いて、ハーディングのマーラーの第10番です。第五楽章のティンパニーの強打を聴いてみます。左側SPの直ぐ後方に分厚く展開して、オーケストラの迫力が聞こえます。密度の高い音になります。

そのままの形で、今度は後方に移動しました。いつもコンシーケンスを設置する場所あたりです。一階席後方の感じが出て来ました。分厚い音が前方にも展開して、SPの回りを音が包んでいます。これは今までは、聴いたことの無いような音です。しっかりとした音で良いですね〜。

この部屋では、GRFがもともと交差法です。そして、QUAD ESL57も、ハートレーも、"Consequence"も、R.GRFも、ユニコーンさえも、すべて交差法でならして実験をしました。しかし、最初から平行法で、奇跡のような音場を出していたT4だけは、交差法で鳴らした覚えが無いのです。実験をしてた頃に、ならしたことは有るような気もするのですが、全く覚えていないのですから、それほど大きな印象を受けなかったのでしょう。

気をつけていただきたいのは、交差法は45度で内振りにするときです。30度では、音場の出方が異なります。15度や30度で交差している場合と、45度では、でてくる世界がまったく違います。ここが不思議なところです。

この追試を、同じT4を持っているBellwoodさんにもお願いしました。Bellwoodさんは、前方床置き平行法は実験はされていますが、録音によっては、音が飛びすぎて、不自然なので止めているのですが、交差法はどの様に聞こえるでしょうか?棚の上に置かれている今の置き方で45度が出来るなら、その音場がどう変化したか、おききしたいです。







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