Harubaruさんと言えば、Philewebでのご活躍が知られています。毎年連休時に奥様にご旅行に行っていただき、その間にお仲間が日本中から訪れるのです。ことしも六日間で、26名ものお客様が来られたそうです。去年は七日間で30名だったそうです。去年は私も参加させていただきました。今年の連休時は、私の家でもレコードの演奏会を開催していましたので、参加できませんでしたが、近く日を見つけてお伺いしたいですね。また、K&Kさんのお宅にも、SPシステムの配置を変えられたそうなので、是非お伺いしたいと思っています。お二人とも厚木なので、お休みの日にロマンスカーに乗っていきたいと思っています。
相変わらず出張が続いています。今週は水曜から大阪に車で行って、金曜日に神戸を回り、集中工事の混雑を避けながら茅野まで戻ってきました。昼間は暑くなってきましたが、さすがに茅野は涼しく、夜はヒーターをつけて寝ました。翌朝は少し早めに起きて、用事を片付けて『ひよっこ』を見終わるとすぐ茅野を発ちました。八ヶ岳は強い日差しを浴びて、紫外線に満ちていました。帰りは順調で、11時過ぎには家に戻ってきました。いそぎ、部屋のCDを片付けて、お二人をも迎える準備をしていました。メインアンプ以外の装置の火を入れて準備を行いました。
南阿佐ヶ谷駅付近でお二人と落ち合い、いつものおそば屋さんで昼食をとってから、まず、CDの音から聞いていただきました。ところがすぐ熱くなるので、パワーアンプの火を入れていなかったので、プレイを押しても何も鳴りませんでした。笑ってしまいます。気を取り直して、今一度再スタートです。
いつもの、ショスタコーヴィッチの15番からです。いつ聴いても変わった曲構成ですが、ピアニシモのグロッケンシュピールがなると、特有の世界に入り込んでいきます。最初がピアニシモから始まるので、その日の温度、湿度に合わせて音量の調整が出来ます。オーディオの再生で一番重要なのはその音量の設定です。たぶん、オーディオではそれがすべてのような気もします。ステージが出現するか、オーケストラが表れてくるかは、音量の設定で決まるようですね。
この曲は、だんだん盛り上がっていき、オーケストラの全楽器が鳴り始めるのです。そして、二楽章にいくと深い金管楽器のコラールから始まります。チェロのモノローグがショスタコーヴィッチの世界を表出して来るのです。
この装置の特徴を聞いていただくために、コントラバスが、かすかにうごめき、塊がほどけていくラベルのラ・ヴァルスを聞いていただきました。360度に放射されているSPからは正確にその鳴っている位置がわかるからです。そうして音楽が盛り上がってくると大太鼓が突如として現れます。休止符のように音楽の流れを止めることは無く、しかし、世界観が変わるのです。その位置も、SPの設置から出てくるのでは無く演奏されているステージからきこえなくてはなりません。
前回もK&Kさんにはお聞かせしたアルゲリッチとクレーメルのプロコイエフのヴァイオリンソナタをおかけしました。ベートーヴェンもそうですが、ピアノとヴァイオリンのためのソナタですから、ピアノとヴァイオリンは両方が主役であり、脇役でもあるのです。その掛け合いを楽しむのですね。アルゲリッチのピアノは、等身大で凄い迫力です。目の前に、大きく重いコンサートグランドが出現しますし、クレーメルのヴァイオリンは、まるで弦楽四重奏を一人で弾いているような素晴らしい演奏ですね。
二時間ほどCDを聞いていただき、白ワインをあけてブレークにしました。すると、三時のおやつにと渋いお茶と甘い水ようかんが出てきました。手順前後でしたが、まず甘い物を片付けてから、もちろん、白ワインも行きました(笑)。
アナログレコードは、いつもの定番の越路吹雪と金子由香利をおかけしました。シャンソンを聴く年代は随分と限られてきましたね。Harubaruさんの年代ぐらいが、お若い世代でしょうか?おかけしたレコードも40〜50年ぐらい前のレコードなんですから。それでも、いい音だとお褒めいただきました。聞きやすく、心の琴線に触れる音ですね。Benz MicroLPは立体的な音場が展開しています。三次元の奥行きもSPが出せているので、聞こえるのでしょう。
ちなみに、先週セッティングしたDL103を掛けると、音数は変わらない感じですが、音が平面的になります。これだけ聴いていれば全く問題ないのですが。音の切れ込み、深さ、味わい等々が全く違って聞こえますね。針の差もあるかもしれません。いい音を引き出すには、厳密なアームの調整が欠かせません。先週相当追い込んでありますから、満足いく音にはなっているのですが、お客さんからは違いに的確な評が来ました。通常のSPならば103で充分なのですが、360度の装置ですと、その立体感の出方が一番大きな差として出てきます。その立体感の差の大きさに私も驚きました。
それならばと、クレンペラーの英国製のオリジナル盤を掛けてみることにしました。その中でも考えて、若いバレンボイムがピアノを担当したベートーヴェンのピアノ協奏曲第四番を掛けてみることにしました。Mola MolaのEQでは初めて掛ける英コロンビア盤です。聴いて我ながらあまりの音の良さに驚きました。
さすがに初版盤です。雄大なスケール、オーケストラの切れ味、ピアノの透明度、いままで聴いたことのない音がし始めました。おとは立体的に展開して、力感あふれる演奏が鳴り響きます。続いて、ブルックナーの第八番。第二楽章を聴いてみました。
これぞクレンペラーのブルックナーだという演奏ですね。オーケストラの緊張感、飛躍する金管楽器群、ピチカートの音がさえる弦楽器、言うことがありません。続いて、マーラーの第七番。このレコードは探しました。するといつものところに入っていません。2セットあるのですが、一方が初版で、おなじスタンプレーベルですが、もう一方は二版なのです。最初掛かった盤は、少し柔らかだなと思いました。レコードを調べたら、やはり二版で、初期盤を掛けて納得しました。怖いですね。
あまりの素晴らしさに、レコードをきれいに洗い直して、現在の音で聞き直そうと思いました。この初版と二版の差がわかると、オリジナルレコードの凄さがわかってきます。気をよくして、モスクワ空港で、1978年に買ったメロディア盤も久しぶりに掛けました。ムラヴィンスキーのモーツァルトとグリンカ、ムソルグスキーの会場に浸みるさえきった音も久し振りです。
ステレオレコード初期に出たデモ用のレコードの本気の録音は、今でも凄いですね。
暗くなるまでレコードを堪能していただき、暗くなった部屋で有機ELの黒さで、例の「呑み鉄本線 日本旅」の津軽編を楽しみながら、そこに出てくる造り酒屋から取り寄せた日本酒を味わいました。横浜のvafanさんに録画してあった太田裕美の番組も見ていただきました。
それから、阿佐ヶ谷まで出て、週末だけやっている焼き鳥屋さんへ出かけたのですが、どういうわけか休みだったので、いつものバーで食事をしました。厚木からまたバスに乗るK&Kさんが最終バスの時間を気にされる時間まで、歓談は続きました。Harubaruさん、K&Kさんお楽しみになれましたでしょうか?
次回は、こちらが厚木に遊びに行かせて貰う番です。楽しみですね。
相変わらず出張が続いています。今週は水曜から大阪に車で行って、金曜日に神戸を回り、集中工事の混雑を避けながら茅野まで戻ってきました。昼間は暑くなってきましたが、さすがに茅野は涼しく、夜はヒーターをつけて寝ました。翌朝は少し早めに起きて、用事を片付けて『ひよっこ』を見終わるとすぐ茅野を発ちました。八ヶ岳は強い日差しを浴びて、紫外線に満ちていました。帰りは順調で、11時過ぎには家に戻ってきました。いそぎ、部屋のCDを片付けて、お二人をも迎える準備をしていました。メインアンプ以外の装置の火を入れて準備を行いました。
南阿佐ヶ谷駅付近でお二人と落ち合い、いつものおそば屋さんで昼食をとってから、まず、CDの音から聞いていただきました。ところがすぐ熱くなるので、パワーアンプの火を入れていなかったので、プレイを押しても何も鳴りませんでした。笑ってしまいます。気を取り直して、今一度再スタートです。
いつもの、ショスタコーヴィッチの15番からです。いつ聴いても変わった曲構成ですが、ピアニシモのグロッケンシュピールがなると、特有の世界に入り込んでいきます。最初がピアニシモから始まるので、その日の温度、湿度に合わせて音量の調整が出来ます。オーディオの再生で一番重要なのはその音量の設定です。たぶん、オーディオではそれがすべてのような気もします。ステージが出現するか、オーケストラが表れてくるかは、音量の設定で決まるようですね。
この曲は、だんだん盛り上がっていき、オーケストラの全楽器が鳴り始めるのです。そして、二楽章にいくと深い金管楽器のコラールから始まります。チェロのモノローグがショスタコーヴィッチの世界を表出して来るのです。
この装置の特徴を聞いていただくために、コントラバスが、かすかにうごめき、塊がほどけていくラベルのラ・ヴァルスを聞いていただきました。360度に放射されているSPからは正確にその鳴っている位置がわかるからです。そうして音楽が盛り上がってくると大太鼓が突如として現れます。休止符のように音楽の流れを止めることは無く、しかし、世界観が変わるのです。その位置も、SPの設置から出てくるのでは無く演奏されているステージからきこえなくてはなりません。
前回もK&Kさんにはお聞かせしたアルゲリッチとクレーメルのプロコイエフのヴァイオリンソナタをおかけしました。ベートーヴェンもそうですが、ピアノとヴァイオリンのためのソナタですから、ピアノとヴァイオリンは両方が主役であり、脇役でもあるのです。その掛け合いを楽しむのですね。アルゲリッチのピアノは、等身大で凄い迫力です。目の前に、大きく重いコンサートグランドが出現しますし、クレーメルのヴァイオリンは、まるで弦楽四重奏を一人で弾いているような素晴らしい演奏ですね。
二時間ほどCDを聞いていただき、白ワインをあけてブレークにしました。すると、三時のおやつにと渋いお茶と甘い水ようかんが出てきました。手順前後でしたが、まず甘い物を片付けてから、もちろん、白ワインも行きました(笑)。
アナログレコードは、いつもの定番の越路吹雪と金子由香利をおかけしました。シャンソンを聴く年代は随分と限られてきましたね。Harubaruさんの年代ぐらいが、お若い世代でしょうか?おかけしたレコードも40〜50年ぐらい前のレコードなんですから。それでも、いい音だとお褒めいただきました。聞きやすく、心の琴線に触れる音ですね。Benz MicroLPは立体的な音場が展開しています。三次元の奥行きもSPが出せているので、聞こえるのでしょう。
ちなみに、先週セッティングしたDL103を掛けると、音数は変わらない感じですが、音が平面的になります。これだけ聴いていれば全く問題ないのですが。音の切れ込み、深さ、味わい等々が全く違って聞こえますね。針の差もあるかもしれません。いい音を引き出すには、厳密なアームの調整が欠かせません。先週相当追い込んでありますから、満足いく音にはなっているのですが、お客さんからは違いに的確な評が来ました。通常のSPならば103で充分なのですが、360度の装置ですと、その立体感の出方が一番大きな差として出てきます。その立体感の差の大きさに私も驚きました。
それならばと、クレンペラーの英国製のオリジナル盤を掛けてみることにしました。その中でも考えて、若いバレンボイムがピアノを担当したベートーヴェンのピアノ協奏曲第四番を掛けてみることにしました。Mola MolaのEQでは初めて掛ける英コロンビア盤です。聴いて我ながらあまりの音の良さに驚きました。
さすがに初版盤です。雄大なスケール、オーケストラの切れ味、ピアノの透明度、いままで聴いたことのない音がし始めました。おとは立体的に展開して、力感あふれる演奏が鳴り響きます。続いて、ブルックナーの第八番。第二楽章を聴いてみました。
これぞクレンペラーのブルックナーだという演奏ですね。オーケストラの緊張感、飛躍する金管楽器群、ピチカートの音がさえる弦楽器、言うことがありません。続いて、マーラーの第七番。このレコードは探しました。するといつものところに入っていません。2セットあるのですが、一方が初版で、おなじスタンプレーベルですが、もう一方は二版なのです。最初掛かった盤は、少し柔らかだなと思いました。レコードを調べたら、やはり二版で、初期盤を掛けて納得しました。怖いですね。
あまりの素晴らしさに、レコードをきれいに洗い直して、現在の音で聞き直そうと思いました。この初版と二版の差がわかると、オリジナルレコードの凄さがわかってきます。気をよくして、モスクワ空港で、1978年に買ったメロディア盤も久しぶりに掛けました。ムラヴィンスキーのモーツァルトとグリンカ、ムソルグスキーの会場に浸みるさえきった音も久し振りです。
ステレオレコード初期に出たデモ用のレコードの本気の録音は、今でも凄いですね。
暗くなるまでレコードを堪能していただき、暗くなった部屋で有機ELの黒さで、例の「呑み鉄本線 日本旅」の津軽編を楽しみながら、そこに出てくる造り酒屋から取り寄せた日本酒を味わいました。横浜のvafanさんに録画してあった太田裕美の番組も見ていただきました。
それから、阿佐ヶ谷まで出て、週末だけやっている焼き鳥屋さんへ出かけたのですが、どういうわけか休みだったので、いつものバーで食事をしました。厚木からまたバスに乗るK&Kさんが最終バスの時間を気にされる時間まで、歓談は続きました。Harubaruさん、K&Kさんお楽しみになれましたでしょうか?
次回は、こちらが厚木に遊びに行かせて貰う番です。楽しみですね。