奥州の入り口にある、福島県白河市は、歴史溢れる街です。市内を通る道は、あみだくじの様に必ず折れ曲がり、交差点もT字路が二つ組み合わさったように真っ直ぐは進めない造りがそのまま残っています。現在は、市内を環状する新しい道路が出来て、旧市街をバイパス出来るようになりましたが、以前は、国道から市内に入ってくると、何回も曲がらないと通り抜けることも出来ませんでした。市内には古い家並みがならび、美しい日本の街が残っています。
戊辰戦争では、この白河は激戦地として有名です。奥州・東北の入り口であった,白河で衝突があるのは、関ヶ原と同じ意味合いですが、山に挟まれた狭い地域であるのと、常陸国からの道と、奥州街道がつながる交通の要地だったからでしょう。大変な激戦で、数多くの戦死者が出ましたが、双方を慰霊する慰霊碑が市内のあちこちに建てられているそうです。幕末の歴史を左右した戦場でもあったのです。新政府からの迫害や差別は、現在までも続き、東北全体に及びましたが、それが美しい日本の風景を現在まで残しているのは、皮肉なことです。
日本中を覆っている街道の醜い原色を使った看板類。安っぽい店舗と汚いノボリの羅列。それらの街道筋から、落ち着いたこの街に入ると、何かホットするのです。市内の地名にも昔ながらの名前が残っています。道場小路や番士小路などが武家時代の面影があります。今日の目的地は、その番士小路にお住まいのBanshikoujiさんです。自転車界では知らない方が居られないほどで、オリンピックチームの代表監督やコーチを務められて、つい先頃まで、日本チームの指導をされていました。現在は、自宅近くの道場や、隣町に作られている練習用のバンクの地震からの再建に力を入れています。
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Banshikoujiさんは、自転車はお仕事ですが、趣味は、オーディオで熱いJAZZを聴かれています。現在は、アバンギャルドのSPをMarkLevinsonの熱いアンプで駆動しています。前回お邪魔してから半年ですが、相当音が熟成されて聴きやすい音になっていました。音離れも良く、迫力もあるのですが、安心して聴いていられます。今回は、女性ヴォーカルを聴かせていただきました。相当色っぽく聞こえてきてご本人も満足です(笑)。美味しい音と言えばいいのでしょうか?とろけるような味ですね。私が気に入ったのは、澤野工房謹製のこのアルバムでした。
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その晩は、Banshikoujiさんご推奨の、地元のお酒を飲める居酒屋さんに行きました。中学が一緒と言われるご主人は、Banshikoujiさんの上を行くこだわりの人で、ご自分の気に入られないものは出さない徹底ぶりは、白河の人のこだわりなのでしょうか?お酒は、喜多方の蔵・夢心酒造株式会社の純米酒・奈良万で飲み心地は爽やかですが、お米の味がしっかり出ていて、福島のお酒ですね。食事が美味しくなります。
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お料理は、とんでもないものでした。お刺身はマグロ、タコに加え、クジラが出て来ました。これは美味しい!馬刺しを優しくしたような味で、久しぶりに頂きました。焼き物は、のどぐろで、私の大好物です。そして、5Aランクの米沢牛の陶板焼き・・・。お箸がいらないくらいです。そしてとどめは、白子のてんぷらです。絶品!!こんなに美味しいもの食べていたらいけません!久しぶりに、堪能しました。
そして、Banshikoujiさんは、明日の昼に、友人のやっている白河ラーメンを食べてから帰れと、しきりに勧めるのです。気持ちが揺れました(笑)。
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翌朝早く目が醒めると、白河にも夏がやってきたようです。白河の朝は、暖かく霧に包まれていました。まだ四時半ですが、霧に包まれた街全体がほのかに明るくなってきます。窓を開けると、その霧が流れ込んできますが、冷たくありません。ニュースでは、今日は関東地方も34度を超えるとか、恐ろしい予報が出ています。
朝早く、東京に帰ってするつもりだった仕事を、ホテルの小さいデスクではじめました。切りのよいところで朝風呂に入り、朝食を軽めに頂き、仕事を進めました。10時過ぎにチェックアウトの依頼が来たので、部屋を出て、誰もいなくなったフロントで終えると、ご連絡をして、Banshikoujiさんのお宅へ再度向かいました。朝帰ったと思っていらしたので、再度の訪問にビックリですが、11時を回るとさっそく、ご推奨の白河ラーメンのもっとも有名な「とら食堂」さんに連れて行っていただけました。訊けば、昨日もご友人を連れて行かれたとのこと、二日続けてのラーメンですが、毎日食べられても飽きが来ない味に期待が高まります。
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水郡線に向かう御齊所街道をしばらく行き、何も無いところを曲がると、突如として車が沢山止まっている落ち着いたお店に到着します。予約の効かないお店の前には、15人くらい並ばれていました。Banshikoujiさんは特別なので、リザーブされたされたテーブルに通されると、店内は、大きくゆったりとした造りで、40人ぐらいの方がいました。まだ11時半前ですが、半分ぐらいの人が、もう食べています。皆さんご常連で、てきぱきと注文されて黙々と食べています。お薦めのチャーシュー麺を頂きました。
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Banshikoujiさんは、ご店主特製の堅めにゆでられた、大盛りラーメンです。トッピングは別で、まずは麺だけを味わいます。できばえをご主人にアドバイスする、専門のモニターですね。食べ終わってから、ご主人に講評をされていました。![]()
私の方も、美味しいスープと味付けに感動、完食、乾杯です。![]()
次回は、ワンタン麺にも挑戦ですが、Banshikoujiさんが居られないと、30分待ちは覚悟しなければ!何から何までアレンジしていただき、ありがとうございました。余りにきれいなモールトンを雨の道では汚したくなかったので、遠慮しましたが、床の間に飾られた特別注文のモールトンを乗る勇気はありませんでした。
いろいろと自転車の事をアドヴァイス頂きました。白河は、私にとって忘れられない美味しい場所ですね。これから、福島は復興していくことでしょうが、昔からの良さを失って欲しくないと思いました。
戊辰戦争では、この白河は激戦地として有名です。奥州・東北の入り口であった,白河で衝突があるのは、関ヶ原と同じ意味合いですが、山に挟まれた狭い地域であるのと、常陸国からの道と、奥州街道がつながる交通の要地だったからでしょう。大変な激戦で、数多くの戦死者が出ましたが、双方を慰霊する慰霊碑が市内のあちこちに建てられているそうです。幕末の歴史を左右した戦場でもあったのです。新政府からの迫害や差別は、現在までも続き、東北全体に及びましたが、それが美しい日本の風景を現在まで残しているのは、皮肉なことです。
日本中を覆っている街道の醜い原色を使った看板類。安っぽい店舗と汚いノボリの羅列。それらの街道筋から、落ち着いたこの街に入ると、何かホットするのです。市内の地名にも昔ながらの名前が残っています。道場小路や番士小路などが武家時代の面影があります。今日の目的地は、その番士小路にお住まいのBanshikoujiさんです。自転車界では知らない方が居られないほどで、オリンピックチームの代表監督やコーチを務められて、つい先頃まで、日本チームの指導をされていました。現在は、自宅近くの道場や、隣町に作られている練習用のバンクの地震からの再建に力を入れています。

Banshikoujiさんは、自転車はお仕事ですが、趣味は、オーディオで熱いJAZZを聴かれています。現在は、アバンギャルドのSPをMarkLevinsonの熱いアンプで駆動しています。前回お邪魔してから半年ですが、相当音が熟成されて聴きやすい音になっていました。音離れも良く、迫力もあるのですが、安心して聴いていられます。今回は、女性ヴォーカルを聴かせていただきました。相当色っぽく聞こえてきてご本人も満足です(笑)。美味しい音と言えばいいのでしょうか?とろけるような味ですね。私が気に入ったのは、澤野工房謹製のこのアルバムでした。

その晩は、Banshikoujiさんご推奨の、地元のお酒を飲める居酒屋さんに行きました。中学が一緒と言われるご主人は、Banshikoujiさんの上を行くこだわりの人で、ご自分の気に入られないものは出さない徹底ぶりは、白河の人のこだわりなのでしょうか?お酒は、喜多方の蔵・夢心酒造株式会社の純米酒・奈良万で飲み心地は爽やかですが、お米の味がしっかり出ていて、福島のお酒ですね。食事が美味しくなります。

お料理は、とんでもないものでした。お刺身はマグロ、タコに加え、クジラが出て来ました。これは美味しい!馬刺しを優しくしたような味で、久しぶりに頂きました。焼き物は、のどぐろで、私の大好物です。そして、5Aランクの米沢牛の陶板焼き・・・。お箸がいらないくらいです。そしてとどめは、白子のてんぷらです。絶品!!こんなに美味しいもの食べていたらいけません!久しぶりに、堪能しました。
そして、Banshikoujiさんは、明日の昼に、友人のやっている白河ラーメンを食べてから帰れと、しきりに勧めるのです。気持ちが揺れました(笑)。

翌朝早く目が醒めると、白河にも夏がやってきたようです。白河の朝は、暖かく霧に包まれていました。まだ四時半ですが、霧に包まれた街全体がほのかに明るくなってきます。窓を開けると、その霧が流れ込んできますが、冷たくありません。ニュースでは、今日は関東地方も34度を超えるとか、恐ろしい予報が出ています。
朝早く、東京に帰ってするつもりだった仕事を、ホテルの小さいデスクではじめました。切りのよいところで朝風呂に入り、朝食を軽めに頂き、仕事を進めました。10時過ぎにチェックアウトの依頼が来たので、部屋を出て、誰もいなくなったフロントで終えると、ご連絡をして、Banshikoujiさんのお宅へ再度向かいました。朝帰ったと思っていらしたので、再度の訪問にビックリですが、11時を回るとさっそく、ご推奨の白河ラーメンのもっとも有名な「とら食堂」さんに連れて行っていただけました。訊けば、昨日もご友人を連れて行かれたとのこと、二日続けてのラーメンですが、毎日食べられても飽きが来ない味に期待が高まります。

水郡線に向かう御齊所街道をしばらく行き、何も無いところを曲がると、突如として車が沢山止まっている落ち着いたお店に到着します。予約の効かないお店の前には、15人くらい並ばれていました。Banshikoujiさんは特別なので、リザーブされたされたテーブルに通されると、店内は、大きくゆったりとした造りで、40人ぐらいの方がいました。まだ11時半前ですが、半分ぐらいの人が、もう食べています。皆さんご常連で、てきぱきと注文されて黙々と食べています。お薦めのチャーシュー麺を頂きました。



いろいろと自転車の事をアドヴァイス頂きました。白河は、私にとって忘れられない美味しい場所ですね。これから、福島は復興していくことでしょうが、昔からの良さを失って欲しくないと思いました。