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Channel: GRFのある部屋
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横浜のMさん邸にて

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何度か、ご紹介している横浜のMさん邸に、待望の特注SPシステムが入りました!まずは、下の写真をご覧下さい。

いつもの、豪華の部屋に一際異彩を放っているのが、今回導入されたGerman PhysiksのTroubadour80用に特別の開発された専用ウーファーです。2012年の夏にTroubadourが、この部屋に導入されてから、最初は、Paragonのウーファーを利用したり、隣にあったG1のウーファーを流用したりして、テストを繰り返してきました。

その間にも、Mさんは、家でユニコーンの音を聴いて、UNICORN特有の空間の再現力を、一段とスケールアップしたような、実在感のある広大な音場の出現を目指しました。目指すは、生のステージの再現です。

ユニコーンは、一本のユニットをチタンのコーンから放射される中高域と低域はバックロードホーンを使って、位相遅れのない音を出してきます。その素直さが、生の音場を彷彿する特別な音として鳴るのです。昨日のSさんのご感想が、その特別な音の出方をよくご理解されていると思います。私の六畳間と演奏会場がワープして繋がり、目の前にステージが出現します。

Mさんのご要望は、今ひとつ踏み込んで、ステージの上で聞こえている音をそのまま迫力有る音量で再現したいとの、大きな夢の実現でした。実物大の音量とスケールを出そうといういままで誰も考えつかないような試みです。野望といった方が良いかもしれません。大ロマンですね。その心意気に惚れて、大山君と一緒に出来うる技術を結集して、実現化を目指したのです。

Troubadour80は、シングルユニットと比べると能率も放射される音の角度も違います。GermanPhysiksの最高級品には、スタックされたユニットが、片側4本も使われているのもあります。当然、価格もフェラーリーが買えるほどの価格帯になっています。日本にもワンセットあるそうですが、まだ聞いたことはありません。それなりの部屋と装置、それに使いこなす技量が必要になって来るでしょう。

音は人なりといわれます。音ばかりではなく、その人の生き方が、身の回りのものにも表れるからでしょう。本当は、自分の部屋の音を人様に聞かせるには、それなりの覚悟も必要です。まして、その音のレベルを上げて、ライブハウスの音の再現を計るのは、普通の人には出来ないことです。外国の演奏家のPAを担当して来た経験を持っているMさんだから出来るし、他の人とは次元の違う要求なのです。



このSPの開発は、その夢を実現する、大変楽しいプロジェクトになりました。
 
続きます


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