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Channel: GRFのある部屋
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よいしょ!どっこいしょ!

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重い荷物を持ったり、気合いを入れたりするときに使う、かけ声が無いと、身体が動かせなくなってきたのはいつ頃からなのでしょうか?勿論、太っているのが原因であることは、解ってはいますが、太っているのは、昨日今日ではありませんから、やはり年の所為なのでしょう(苦笑)。最近、自分でもよく使うなあ〜と認識してきたのは、やはり重い荷物を運んでいることが多いのでしょうね。

Cさんのところとを頻繁に行ったり来たりしているテープがその主な原因です。普通の七インチのテープは、リールもプラスティックですから、量が多すぎない限りそれほどでもありません。問題は、10インチのリールです。ほとんどが、メタルリールだし、何よりも、7インチの倍のテープ量です。普通の箱だと、縦と高さを10インチに合わせると、横方向は、15〜20巻ほど入る幅になります。そうするとど〜んと重くなるのです。

大阪帰ってくる車には、最近何箱ものテープが運ばれてきます。中には、それしかないというマスターテープも含まれていますので、手軽に宅配便で運ぶわけにはいかないのです。それらのテープはアナログ全盛時代の物ですから、少なくとも30年は経過しています。中には、1950年代の貴重なテープも含まれていますから、もう60年を経過していることになります。やはり最近は、劣化が避けられません。それらの貴重なソースをそのままの鮮度で保存しなければと、かなりの使命感で行っています。その為の「よいっしょ!どっこいしょ!」なら良いんですが・・・。

マスターテープでも、録音したときのオリジナルテープから見ると、切り貼りをする編集用のテープ、出来上がったいわゆるマスターテープ、そして、レコードやテープ製作用のマスターテープと三回〜四回はダビングされています。その為に鮮度は、少しづつ落ちていきます。このレコード、テープ製作用のマスターが、いわゆるマスター・ダブとして出回ってきました。それでも、レコードにカッティングする前のテープですから、市販のテープやれこーどから比べると格段に音は良いです。それどころか、一度マスターテープを聴いてしまうと、通常のレコードやCDは聴けなくなるほどです。でも、それでは、一般的ではありません。一般的ではないけど、その音を聞いてみたいと思うのは、オーディオファンのさがでしょうか。

アナログファンは、アナログをデジタルに変換すると、何かが失われると言います。私は、アナログからアナログに変換する方が、劣化が大きいと考えています。テープ特有のおおらかに包み込むような音も、ワンビットに変換された音から聞こえますし、若干のトーンコントロールを施すことにより、同じ様な音色は復元するのです。また、変換した音を、38/2トラで一旦録音再生すると、ほとんど同じテープサウンドが復元します。イコライザーの妙ですね。それにしても、マスターテープの音の太さと強靱さには驚きます。

問題は、4トラックテープの方の音です。レコード会社により、少しづつイコライザーが変わり、特徴有る音作りがされています。昔のLPレコードと同じですね。それを、特性がフラットな調整をしてDSDに変換すると、そのまま、生の音がでて、時としてきつく感じるときがあります。そんなときに重宝するのが、トーンコントロールが付いた高性能な調整卓です。写真の調整卓はStellavoxのAMI48 という機種です。久しぶりに出してきてその目的に使って見ました。テープヒスだけを隠すようにきれいに音のバランスを整えてくれます。力強い味方を再発見しました。

いまは、新幹線の中です。右には、真っ白な富士山が見えます。きょうは寒い日で、南アルプス側の山は、かなり低いところまで白くなっています。これから先、豊橋ぐらいからは、雪が降っているそうです。同じ太平洋側でも、愛知県や岐阜県は、関ヶ原を通り抜けてくる雪雲が張り出し、平野部まで雪になっているのでしょう。輝くばかりの静岡のきらきらした空からは想像も出来ませんが、浜名湖を過ぎて、蒲郡を過ぎる頃から空は重くなっていくのでしょう。その影響で、減速するために各列車は皆遅れが出ているようです。
岐阜県に入ったら、とうとう雪が降ってきました。今年は、寒い年ですね。


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