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Channel: GRFのある部屋
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新しいファイルの音

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六月中旬に、金田式アンプと新しいヘッドの組み合わせの、4トラックテープのファイルをこの形式に改めてから、もの凄いピッチで、DSDファイル化を推進していただいています。日本盤のテープを中心に行っています。丁寧に作り込まれたテープからは、重厚で気品の高い音がします。米国製のアンペックステープは、それに比べると、粗製濫造の感じもするときがあり、中低域の音の厚みに掛けるきらいがあります。RCAやAngelは独自の生産拠点で、丁寧に作り込まれていますが。

この一月間で、100巻以上のファイル化を進めました。一日3〜4巻づつコンスタントに回していると言う事です。その間、付きっきりでモニターをしていなければなりません。テープ交換時には、走行系やヘッドの掃除も欠かせないのです。レーベルごとに微妙に違うレヴェル合わせも行わなくてはいけません。Cさんに大感謝です。

音は、極めて広帯域で、超低域への伸びは、テープならではの雄大な音を聞かせます。モノによっては、テープヒスの聞こえるものもありますが、薄っぺらい音はしませんので、CDでも、レコードでも聴くことが出来ない、静かで浸透してくるテープ特有の迫力を感じます。黙って聞いていたら、とても、19センチ/4トラックとは思えないでしょう。低域の豊かさは、38/2トラの領域の音です。

二年前の11月のミューザ川崎でウィーンやベルリンを聴いた時、コントラバスの最低音がやはり薄いと感じ、メインアンプを交換しました。テープの音は、それをしなくとも、最低域まで豊かに響いてくるのです。器の大きさがまったく違うのを感じることが出来ます。

不思議な事に、最低音まで出ていない、小型の装置で聞いても、生のオーケストラを聞いたとき感動する、最低音の豊かな響きがきこえてくることです。たとえばこのベームのモーツァルトのヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364を聴いていただきたいですね。



テープになり、雄大な音に驚くのは、このカラヤンのブルックナー7番です。去年の秋に、このテープはファイル化してあったのですが、今回、やり直してみたところ、余りの差に、驚きました。この音の差を聴くと、今までファイル化した数百巻をすべてやり直さないといけないかも知れません。この音は、DSDから44.1KHzのCDフォーマットにしても明らかに聞き取れます。マスターリングの差が出ます。流麗な演奏といわれるカラヤン・ベルリンフィルが、それだけではなく、如何に上手かったか、この曲を聴けば解りますね。シベリウス見たいな一糸乱れぬ、ボーイングが聴けます。その音の抜けも、素晴らしいですね。



昨日、今日の休みは、どこにも行かず、暑くていけませんが、そのテープを聴きまくっていました。さいしょは音の素晴らしさの驚くのですが、少し経つと音楽に入り込んでいます。あっという間の二日間でした。



大阪の拠点は、中津にあります。新幹線からも大阪駅からも近く、とても便利なところです。長い間、大阪駅の北口側は、貨物の駅や引き込み線があり、開発が遅れていました。ここ数年、急ピッチで開発が進み、築40年のマンションからの景色も、ガラッと変わりました。隣の大きなホテルも、建て替えに向け去年、営業を止めました。



中津の古い街並みもドンドン変わっていきます。良い事もあります。フレンチばかりだけではなく、イタリアンのお店が近くに沢山あり、競争がだいぶ激しくなっているようです。これはランチの前菜です!いいお店でした。







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