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Channel: GRFのある部屋
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ユニット交換の証明を・・・

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何故、オーディオを50年間も続けて来られたのかという問いの答えにもなるのですが、それは簡単です。コンサートホールで鳴るオーケストラの響きを再現したいからです。勿論、被り付きで聴くような大音量をオーディオ装置からは出せないので、幾分縮小したイメージにはなるのですが、コンサートホールの後方の席で聴く音量感なら再現できるようにはなってきました。ようやくですね。GRFのある部屋では、大分実現できていたのですが、ユニコーンでも、ユニットを交換してからは、低音のスピードが、中高域と揃ってきて音の動きや響きが自然になってきたのです。低音のスピードが速くなってきたといいましたが、オーディオをされてきた人の一番の関心事は、その低音のスピードにあると思います。

低音をしっかりと出すには、高域の再現性、いわゆるスーパーツイーターの重要性が大事になります。20KHz以上の音を出すという目的ではなく、中音域の豊かさ、そして低音楽器の動きをはっきりするために大事なのは、マルチスピーカーの調整をされた方は、皆さん解っている筈です。そして、この早い低音が出てきたのは、昨年、ユニット交換したからだと書きました。その時の衝撃が大きく、いまだに出てくる音に感心しています。

交換前の音は、ユニットのエッジが劣化して、バックロードホーンにロードが掛からず音が漏れていたからでした。それと進化したユニットの磁気とエッジの形状が低音の質と量を大きく変えたのです。今日は、送り返されてきた以前のユニットに一旦交換してみて、どれほどの音の差があるか試して見ることになりました。現在の音に問題があるわけではなく、以前のユニットとの音の差を検証するだけの目的です。しかし、一旦交換したら、しばらくは聴かないと比較にはなりません。その音が気に入らなくともしばらくは聴かなければならないのです。

まずは、送り返されてきたユニットの開封です。前回新しいユニットが送られてきたときと同じ梱包でしっかりと入っていました。
この次の工程は、現在付いているユニットのネジを緩めて交換するのですが、その時、ネジを触って驚きました。ネジが緩んでいたのです。それも、少しではなくネジが半回転するほど緩んでいたのです。それも、すべてのネジが同じように緩んでいたのです。正月終わった辺りから、音が甘くなったなあと感じていたのですが、それも経年変化の内かと思ったりしていました。そこで、以前のユニットに一旦交換してその差を検証しようと思ったのです。しかし、ここまで緩んでいたとは思いもしませんでした。昨年末には一度検証したのですが、その時は何ともありませんでした。しかし、この冬の寒さと乾燥でキャビネットの収縮があったのかもしれません。それより考えられるのは、垂直方向に動いているユニットが、微振動で少しづつネジを緩めていくのでしょう。だからといって、ロック剤を塗ったりすると音が変わるような気もします。

すべて締め直したら、最初は少し音が堅くなりました。構わず二時間ほど鳴らしたら、音が馴染んできました。去年換えたときに聴いていたCDを出してもう一度聴いてもいました。同じ様な驚きを感じました。やはりバックロードホーンとの繋ぎが微妙です。少しでも空気が漏れると音が甘くなるようです。低音の量感が増しました。

ユニット交換の検証はしばらく延期です。この状態で今日はいろいろと聴いてみましょう。昨日来られた横浜のvafanさんには、ご面倒でもまた聴いていただかなければなりませんね(苦笑)。

その後も今日は久しぶりにのんびりと終日ユニコーンを聴いていました。ネジの締め付けだけで、これほど変わるとは、油断していました。入力の差が、縮まった気もします。CD34改が幾分渋い感じでしたが、低域がしっかり出てくると、印象が変わりました。EMMの方もますます調子を上げてきたようです。こちらは、本当にエージングが必要です。しかし、5.6MHzまでアップコンバートしていても、14BitのCD34改とさほどの差は出ません。仕様や方式ではなくツボを押さえているかですね。

夜になって小さな音でも、しっかりと低音が聞こえオーケストラが瘠せません。気持ちいいものです。ORFEOレーベルのCDを聴いています。デービス・バイエルンのメンデルスゾーンで、1984年のMade in West GermanyのCDです。良い音がします。


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