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Channel: GRFのある部屋
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K&Kさんのお宅を訪問

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K&KさんとHarubaruさんが、厚木から来ていただいたのは、五月の末の頃でした。連休時とは違って、日差しが強くなる頃で、おそば屋さんから戻るときに暑かったことを覚えております。その、お二人からご丁寧な、ご招待を頂きながら、六月中はいろいろと用事が重なり、お伺いが出来ずに今まで来ました。特にHarubaruさん邸は、通常は奥様がおられますので、オーディオ仲間が押し寄せるのは、どうしても日が決められてしまいます。六月の指定された日を逃したので、次にお伺いできるのは、11月頃になるようです。

逆に、K&Kさんのお宅は、厚木から奥に入ったところで、学校や研究所があるエリアで、交通の便からも車で行くときに、いつでもお寄り下さいとのことでした。最近はあれほどしょっちゅう出かけていた厚木方面も、タイミングを逃すとなかなかチャンスがありませんでしたが、ようやく、厚木方面にお伺いできることになりました。


K&Kさんのお宅は、厚木から内陸に入ったところで、ゴルフ場や大企業の大きな工場、大学などが点在するエリアにあります。このあたりまでくると家も充分な大きさになり、人間らしい生活を送っていると実感します。税制一つで、日本の住宅環境は劇的に変わるのにと何時も思います。


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前回お邪魔したのは、去年の夏のお盆休みでした。今から五十年前に発売された日立の名器HS-500をダブルスタックして、内向きに置かれています。去年は上の写真のようにHS-500を二つ積み重ねて、その上にスーパーツィーターを載せておられました。二つのHS-500は、上下をひっくり返して、仮想同軸で積まれてます。それならば、スーパーツィーターもその間において、同軸性を徹底されたらと、勝手なことを話したことを覚えています。もちろん、私に言われなくとも、実践するべくいろいろと挑戦されて、地震対策の滑り止めの柔らかなゲル状のシートを敷いていますので、上下を正しい位置に置くことと、安定性を確保するために上下のSP端子を利用して、ワイヤーで固定されていました。置くときも天井から吊りながら、正確な位置を出したそうです。


その甲斐があって、上下、左右ともピッタリとした位置に置かれ、音の定位がとても安定しています。幾分内向きの配置方法ですから、左右に広がったSPのあいだに音が展開します。このような配置では、よく中抜けになることもありますが、しっかりと音が埋まり、その安定した音は気持ちが良くなります。仮想同軸の効果も安定して、上下左右とも音が広がります。


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センターに置かれた3Dのウーファーも、急峻なフィルターで上を切ってあり、必要なときだけに音を支援しています。床を響かせている作りなので、新しく導入された、ウェルフロートも音の響きをよく出していると感じました。完全なマルチアンプで、音を管理されているK&Kさんの確かなエンジニアリング力に脱帽です。
最初に掛けていただいたピアノ協奏曲は、オーケストラとピアノのバランスが、良くて聴いていてとても楽しくなります。配置を換えただけで、これだけの変化があるのですから、オーディオは、新しい機器を買うことでは無く、どれだけ愛情を持ってなら仕込んでいくかだと、つくづく感じました。
次に、掛けていただいたのはストラヴィンスキーでした。多種多様な楽器の共演ですが、美しい響きが、心地よく、最低域も伸びていてコンサートホールの中にいるようなサウンドでした。音は、まえのSPから聞こえてくるのですが、音に余裕が感じられ素晴らしいサウンドです。K&Kさんに本当によくSPの位置を合わせられている、こんなに合っている音は、あまり聞いたことが無いと伝えましたら、嬉しそうに、これは4チャンネルですと、言われました。全くわかりませんでしたね。演奏が終わったときの拍手が横の方からも聞こえてきて、ようやく四方のSPがなっているのだとわかりました。今まで聴いたマルチチャンネルの中で、一番自然でした。これなら、違和感がありません。
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前回と同じように奥様手作りのサンドイッチをいただき、ご夫婦で行かれるカラコルムやヨーロッパアルプスのお話や、何時も行かれる北八ヶ岳の美しさ、裏庭の様に、トレーニングをかねて登られる丹沢の山のお話を伺いました。
後は持参した、オルフェオレーベルのヘラクレスザールの録音で、コーリン・デービス・バイエルン放送響のショスタコヴィッチや、メンデルスゾーンの美しい響きを聴かしていただきました。
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K&KさんのDACはマルチチャンネルをされる関係からも、OPPOの105D Limitedをお使いです。ES9018Sのチップを使っています。最新式の205はES9038Sに進化していますが、105DLimitedはチップばかりでは無く、DACの音を左右する筐体や足、基板等にも気を配りつくられていますので、205と、実際どのくらいの差があるか、比較して見ようと思いました。
その後、私も何時も聴いています、ヤンソンス・コンセルトヘボウのラベルをマルチチャンネルで聴かせていただきました。三次元的な音が立体的に広がり、コントラバスの美しいピアニシモが聞こえてきて、やり方は違いますが、家の三次元サウンドと共通なものを感じました。最低域まで、楽々と出してくる、マルチアンプシステムの実力とK&Kさんの長い経験に基づく調整は、帯域も広く、安定した音に驚きました。音は情熱があれば、新製品に買えなくとも、どんどん進化するという実例ですね。お寄りして良かったです。
また、お越しください。家の音もまだまだ進化していますよ。




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