10月の末に、ベルウッドさんと出水電気の島元さんが、UNICORNを聴きに来られたときがありました。来られる寸前に、プリアンプのスイッチを入れたら、左側の音が出なくて大いに焦りました。実はこの話には、前哨戦があり、6月の末にこのプリが来てから、最初の頃にも、問題の左チャンネルから、ブツブツブツと短い発信のイズが出始めて、時たま、発振していたのです。当初は球の問題ではないかと言うことで、交換したり、ソケット周りの点検で松本の間を週に二往復もしていました。症状は、電源付けっぱなしの時は安定しているのですが、電源を落として再度入れたときに発生しました。しないときもあるので、症状の特定が難しいのです。
このプリは、これ以上は簡単には出来ないと言うほど簡単な回路です。当然部品数も少なく、接触不良等は、水谷さんのアンプでは考えられません。
何回か往復している内に、試聴していたプリと新しいプリとではどこが違うのかと言うことになりました。私の発注したプリは、イコライザーをのぞいたライン入力専門で、イコライザー付きはこれ以上はいらないほどトランスや部品がつまっていますが、ライン入力専用機は、入力トランスと出力トランスだけです。
球は交換前に30分ほど聴いてもノイズはありませんでした。でも前科の有る球は困るので交換しました。試聴にお貸ししたプリとの差はボディそのものを改良していて背面の端子配列も異なるのとイコライザーの有無だけですが、細かい部分ではライン部のみの場合は電源トランスのヒーター巻線をDC化して球のヒーターとしています。
ヒーターは今回の方が「伝統的手法」でレギュレーターも使わず、本来なら必用の無い抵抗2個によるハムバランサーもやっています。30年前に作ったものでもトラブルはゼロと云う安定度です。
プリのボディをアルミで作ると内部の磁力反射に困り、銅で作ると全く音が死んでしまい、ステンレスや鉄で作ると後加工とか錆など他の問題で困ります。以前のアマチュア期にプリは9台作り、内1台は「日本マランツ25年記念」の7kプリのキットを組みましたが、幾らキットでホンモノとは比較にならない…とは云っても音が痩せるのには参りました。
仕事を始めた頃からはマイクトランスやラインアウト・トランスや回路回析に没頭してプリをトランス出力にしたときの音にハマって行ったのです。当時WE618Bと云うライン入力トランスをMCトランスに使うことを始めたのですが、3万ほどだったものが今では10倍でやり取りされています。でもこの音はショックで、トランス屋さんに頼んで幾つも作ってもらったヒストリーがあります。ラインアウトではWE197Aが抜群でしたが、2年を経過した頃から巻線の断線が1割以上にも達してきて、高価なのに信頼度が無いのは製品には使えす、これも開発を始めました。
今のプリの出力用は20年くらい前からのもので、WEなどのラインアウト用に比べても遜色無い音質、コレは他の多くとヒアリング比較した上で残ったもの、NF型の簡単なラインアンプとは音の濃さと表現力が違うと思っています。
その頃は、音質の改善やかすかに聞こえるトランスの唸りの改善等でも、夏休みを挟んで何回か往復しました。その度に少しずつ改善されて、不具合はなくなっていったのですが。そのやり取りの中から、双極管ですが左右の球を別々にして各々が反対側のユニットを使う、少し贅沢な改造もしていただきました。
今年の夏休みは後半戦しか時間が取れず、お客様は少なかったのですが、キャンベルさんや夜香さんとご一緒に来られたアレキサンドラライトさんにも、このプリの音も含めたユニコーンの音は気に入って頂けたようです。
ところが、九月の中旬になって、先日来、音がおかしいなと思っていたのですが、急に左側の音が歪みだし、そのうちに右側もそうなりました。また同じ様な症状が再発したのです。
アンプ未着に付き、結論はまだです。FUSEが飛ばなかったのですから高圧回路とは考えにくく、ヒーター回路くらいしか思いつきませんが、一見すれば判明すると思います。・・・
拝見しました。アンプとしては出荷時のままの電圧配分です。つまり正常です。このままONして放置し、午後にヒアリングを始めて問題が無ければ4時頃の集荷に間に合わせます。電源ケーブルが強く差し込まれていなかった…などの原因が考えらえます。・・・
アンプに異常はありません。チェック以降順調になり続けています。ワザとOFFしても40秒間ほどはヒーターは余熱で、高圧はコンデンサーに蓄電された状態から鳴りつづけて仰せのように「自然消滅」的に消えます。FUSEにも異常はなく、電源コードをシッカリと差し込んで頂ければ大丈夫だと思います。電源コードが外れた時には、パイロットランプは消えます。今から梱包して明日お届けします。
水谷さん
異常がなければあのように歪まないと思うのですが、確かに、電源が切れたような音ですが、二三回スイッチを入れても同じ症状が出たので、不安ですね。水谷さんも大変ですが、当方も、困惑しています。いずれにしても、電圧等に異常がないのなら、電源でしょう、、。
出荷しました。前科が一杯あるのでお疑いでしょうが、電気的におかしな部分が一切無いのと、ヒアリングでも問題が有りませんので手の打ちようがありません。トランスの100V側の配線と二次側の交流電圧・直流後の電圧・真空管の各電極の電圧に異常はありません。プリのように一般的な真空管の動作「自己バイアス」では、バイアスはカソード抵抗の電圧で得ますので両チャンネルは完全に独立し、しかもGRFさんの仕様は球も独立しています。オカシクなる原因は電源部(高圧とヒーター)しか考えられませんが、部品には何ら異常なくて、電圧も当初と同じ値を示します。
戻ってくると症状は治まっていて、問題なく鳴ります。しかし、不安感はぬぐえませんでした。そして冒頭の10月24日になります。
水谷さん
昨日は、二名ほど家の和室のシステムを聴きに来られました。その最中、突如として左チャンネルの音が聞こえなくなりました。良く聴くと、かすかに繋がっていますが、ほとんど聞こえません。急遽、Live Five に切り替えましたが、相当音が違う!
そこで、球かと思ってシャーシーを開けると音が出ますシャーシーの後ろのビスを締めると音が止まります。シャーシーの歪み等で、どこかが接触しているのでしょうか音の差が大きいので、シャーシーのビスを締めずに聴きましたが、どうした物でしょう。
私にも全く見当が付かないのですが、そうも云っておられませんので原因を特定したいと思います。お送り頂き次第対応致します。
シャーシーのビスを止め直してから一旦症状が治まったのですが、再発しないと今までの往復を繰り返すだけなので、症状が出るまで待っていました。
お早うございます。その後のプリですが、如何でしょうか?気にしております。考えられる原因は、ACレセプター内のヒューズホルダーのヒューズを止める部分のバネ性が緩んでいるコトです。天板の開け閉めとは全く無関係ですが、疑われるのはその部分くらいしかありません。ヒューズボックスが工具なしでは取り出せないので、当方にて修理できますので、いつでもお送りください。
水谷さん
ヨーロッパに行っていた一週間、電源を切っていたら、また再発しました。最初は鳴っていたのですが、だんだん左側が歪みぼくなってきて、音が途切れ途切れになり、しばらくして掛けたら、もう行けません。左側の音が出なくなりました。
最初の時の症状と同じです。そちらについたら、直っているかもしれませんが、電源を切っているとその症状が出やすいようです。冷たくなった所為もあります。
問題のFuseは左右別々なのですか?問題は左チャンネルだけに起きているのです。
しかし、これでは安心して使えませんから、今回は納得行くまで治してください。でも、一体何回このアンプは行き来をしているのでしょう?
お早うございます。20分ほど前に数えられないほど「出戻りを繰り返すムスメ」が届いたので早速見ました。
原因はスグに判りました。XLR出力端子の右チェンネルの2番ピンとシャーシーとの間が狭いのですが、そのスキマに本当に小さな金属片が挟まっていました。線材でもアルミ片でも無く本当に小さなもので取るとどこかに行ってしまったのですが、今後そのようなことが起きないようにシャーシーのピンに近い部分をルーター削った上で絶縁用のペイントも塗付しました。その上で天板のビスを締め付けると、底側から見ていると0.XX㍉シャーシーが底側に下がるような感触があり、この金属くずが接触する可能性がありましたから犯人はコイツです。ピンに線材をカラげてハンダしてその部分を太くし、結果としてスキマを狭くした私が悪いのですが、チョン付けのハンダを極力嫌う丁寧さが裏目に出た…と云えなくもありません。懸念したFUSE BOXの接点は大変シッカリしていました。今は試聴していますが、天板を抑えつけてもバランス出力もRCA出力も何ら問題は無く、良い音で鳴ってくれています。もう戻って来ないコトを祈っていますが、こんなコトまでするイタズラ好きの神さんが恨めしいです。明日お届けします。
水谷さん
原因が分かって良かったです。ビスを締めると症状が出るので、これが原因でしょう。ちょんずけのはんだでは音が痩せます。実は今日の夜には茅野に行きます。でも、今回は寄れませんから、送り返して下さい。これで何回往復したのでしょうか?しかし、いろいろなことがあるものです。音は、以前のLive Five を遥かに凌駕しています。Live Fiveも改造して貰おうかしら?
この返事が、11月の20日でした。症状は出ず、ようやく一安心です。半田の破片!それが犯人だったとは。でも、これで、音楽に専念できると思い安心しました。それから、二週間はご承知の通り、デコラに掛かりっきりで、ユニコーンはスイッチも入れていませんでした。
デコラがようやく、満足行く音になり、その始末記を書きながら、久しぶりにユニコーンを聴いていたら・・・
水谷さん
久しぶりに、ユニコーンを聴いていたら、左側が、例によって歪んで、そして音が無くなりました。しばらくすると、復帰しますが、低音が入ると歪んでしまいます。まるで、ターミネーターの映画を見ているようです(笑)。今回を最後にしていただきたいですね。症状が出にくい場合は、しばらく聴いていると出ると思います。
お早うございます。回路周りは穴の開くほど見ていますのでヒーター回路のチェックを徹底します。申し訳なしやら情けないやら…の心境、もう戻らないよう願いたいです。7日朝から8日14時頃まで関西に行って不在ですので、できれば今日ご発送下さい。
2012/12/06, at 11:26, Hideo Mizutani wrote:
今プリが届いたばかりで、外温が低いので部屋の温度に馴らしているところです。この点検は決してご指摘のような対処療法ではないのですが、強いて申せば想像不足としか言いようがないものです。回路が簡単で点検個所が本当に少ないので、全体はスグにチェックできます。それでもこのような結果となってご迷惑をお掛けしているのは、過去の経験は何一つも役に立たなかったということで、午後一番に目を皿にしてチェックします。
2012/12/06, at 15:32, Hideo Mizutani wrote:
やっと犯人が判りました。
ヒーターを直流点火するためのパイ型フィルターの抵抗で、米国ビシェイのガラス塗装抵抗5W/0,56Ω×2個中の1個が異常でした。抵抗としては安物ではありません。外観では判らず、通常では僅か1.3Wでの使用です。ヒーターに異常電流はあり得ませんから電力で壊れるハズは無く、コレらしい…と観察していても問題の無い時もあって、抵抗メーカーに文句を言いたいです。そのために本来なら0.8vの電圧降下が2.6Vも下がり、ヒーター電力が不足することになりますから、音は小さくなるでしょう。修理は別のメーカーの抵抗への入れ替えをし、既に2時間鳴っています。ヒーター電力の正常供給で音もシッカリしています。他の部分は何度も見ているもののチェックを念入りに行い、今後も何があるか…は?ですが、少なくともこの部分に関してはもう問題は生じないと思います。
箱を開けたら、アンプの下から松本の美味しそうな林檎が入っていました。水谷さんの気持ちが分かって苦笑いしました。美味しい林檎で、早速、母に食べさせました。ありがとうございます。今一度、症状が出たら、もっと美味しい林檎が送られてくるのかな(笑)。
繋ぎました。音が安定しています。別のメーカーの抵抗に替わったせいか、幾分硬質な音になりましたが、懸念された低音の質は変わりません。エージングが進んでくると、しなやかな音に変わることでしょう。しかし、考えてみると、お正月にBasicのプリをお願いしてから、音質の向上でいろいろと無理な注文をお願いしました。五月の段階で、新しく作り直したLove Fiveにグレードアップをして頂き、よりシンプルなアンプで、部品の精度を上げて頂きました。その音は大変透明感のある抜けの良い音で、S/N比も申し分有りません。特筆すべきはその低域の再現性で、マーラーの大編成のオーケストラを大迫力で再現します。
その様は、いろいろな方が訪れて頂き、感心して頂きました。以前のLive Fiveシリーズも素晴らしいプリでしたが、どちらかと言えばアナログレコード向きでした。今回は剛性も高いシャーシーに、電源部と優秀なトランスに守られた音は、ユニコーンを聴きに来られた方の驚きを呼んできました。これほど、何回も修理や調整をお願いしいているのは、掛け替えのない音だからです。普通のアンプでは出ない領域に、オーソドックスなアプローチで入ってきた得難いアンプです。とくにそのコストパフォーマンスは群を抜いていると言えましょう。
この正月に始まったプリアンプの行ったり来たりもようやく決着を見たようです。何回も往復して、通い箱化してしまって見慣れた箱も、これで眠りにつくことを願っています。水谷さんもこれで安心して年を越せることでしょう。
番外
低域の充実が楽しめるCDです。
これえはグラモフォンの110
選からのアルバムです。二曲目など。
こちらはPhilipsの50選から。
このプリは、これ以上は簡単には出来ないと言うほど簡単な回路です。当然部品数も少なく、接触不良等は、水谷さんのアンプでは考えられません。
何回か往復している内に、試聴していたプリと新しいプリとではどこが違うのかと言うことになりました。私の発注したプリは、イコライザーをのぞいたライン入力専門で、イコライザー付きはこれ以上はいらないほどトランスや部品がつまっていますが、ライン入力専用機は、入力トランスと出力トランスだけです。
球は交換前に30分ほど聴いてもノイズはありませんでした。でも前科の有る球は困るので交換しました。試聴にお貸ししたプリとの差はボディそのものを改良していて背面の端子配列も異なるのとイコライザーの有無だけですが、細かい部分ではライン部のみの場合は電源トランスのヒーター巻線をDC化して球のヒーターとしています。
ヒーターは今回の方が「伝統的手法」でレギュレーターも使わず、本来なら必用の無い抵抗2個によるハムバランサーもやっています。30年前に作ったものでもトラブルはゼロと云う安定度です。
プリのボディをアルミで作ると内部の磁力反射に困り、銅で作ると全く音が死んでしまい、ステンレスや鉄で作ると後加工とか錆など他の問題で困ります。以前のアマチュア期にプリは9台作り、内1台は「日本マランツ25年記念」の7kプリのキットを組みましたが、幾らキットでホンモノとは比較にならない…とは云っても音が痩せるのには参りました。
仕事を始めた頃からはマイクトランスやラインアウト・トランスや回路回析に没頭してプリをトランス出力にしたときの音にハマって行ったのです。当時WE618Bと云うライン入力トランスをMCトランスに使うことを始めたのですが、3万ほどだったものが今では10倍でやり取りされています。でもこの音はショックで、トランス屋さんに頼んで幾つも作ってもらったヒストリーがあります。ラインアウトではWE197Aが抜群でしたが、2年を経過した頃から巻線の断線が1割以上にも達してきて、高価なのに信頼度が無いのは製品には使えす、これも開発を始めました。
今のプリの出力用は20年くらい前からのもので、WEなどのラインアウト用に比べても遜色無い音質、コレは他の多くとヒアリング比較した上で残ったもの、NF型の簡単なラインアンプとは音の濃さと表現力が違うと思っています。
その頃は、音質の改善やかすかに聞こえるトランスの唸りの改善等でも、夏休みを挟んで何回か往復しました。その度に少しずつ改善されて、不具合はなくなっていったのですが。そのやり取りの中から、双極管ですが左右の球を別々にして各々が反対側のユニットを使う、少し贅沢な改造もしていただきました。
今年の夏休みは後半戦しか時間が取れず、お客様は少なかったのですが、キャンベルさんや夜香さんとご一緒に来られたアレキサンドラライトさんにも、このプリの音も含めたユニコーンの音は気に入って頂けたようです。
ところが、九月の中旬になって、先日来、音がおかしいなと思っていたのですが、急に左側の音が歪みだし、そのうちに右側もそうなりました。また同じ様な症状が再発したのです。
アンプ未着に付き、結論はまだです。FUSEが飛ばなかったのですから高圧回路とは考えにくく、ヒーター回路くらいしか思いつきませんが、一見すれば判明すると思います。・・・
拝見しました。アンプとしては出荷時のままの電圧配分です。つまり正常です。このままONして放置し、午後にヒアリングを始めて問題が無ければ4時頃の集荷に間に合わせます。電源ケーブルが強く差し込まれていなかった…などの原因が考えらえます。・・・
アンプに異常はありません。チェック以降順調になり続けています。ワザとOFFしても40秒間ほどはヒーターは余熱で、高圧はコンデンサーに蓄電された状態から鳴りつづけて仰せのように「自然消滅」的に消えます。FUSEにも異常はなく、電源コードをシッカリと差し込んで頂ければ大丈夫だと思います。電源コードが外れた時には、パイロットランプは消えます。今から梱包して明日お届けします。
水谷さん
異常がなければあのように歪まないと思うのですが、確かに、電源が切れたような音ですが、二三回スイッチを入れても同じ症状が出たので、不安ですね。水谷さんも大変ですが、当方も、困惑しています。いずれにしても、電圧等に異常がないのなら、電源でしょう、、。
出荷しました。前科が一杯あるのでお疑いでしょうが、電気的におかしな部分が一切無いのと、ヒアリングでも問題が有りませんので手の打ちようがありません。トランスの100V側の配線と二次側の交流電圧・直流後の電圧・真空管の各電極の電圧に異常はありません。プリのように一般的な真空管の動作「自己バイアス」では、バイアスはカソード抵抗の電圧で得ますので両チャンネルは完全に独立し、しかもGRFさんの仕様は球も独立しています。オカシクなる原因は電源部(高圧とヒーター)しか考えられませんが、部品には何ら異常なくて、電圧も当初と同じ値を示します。
戻ってくると症状は治まっていて、問題なく鳴ります。しかし、不安感はぬぐえませんでした。そして冒頭の10月24日になります。
水谷さん
昨日は、二名ほど家の和室のシステムを聴きに来られました。その最中、突如として左チャンネルの音が聞こえなくなりました。良く聴くと、かすかに繋がっていますが、ほとんど聞こえません。急遽、Live Five に切り替えましたが、相当音が違う!
そこで、球かと思ってシャーシーを開けると音が出ますシャーシーの後ろのビスを締めると音が止まります。シャーシーの歪み等で、どこかが接触しているのでしょうか音の差が大きいので、シャーシーのビスを締めずに聴きましたが、どうした物でしょう。
私にも全く見当が付かないのですが、そうも云っておられませんので原因を特定したいと思います。お送り頂き次第対応致します。
シャーシーのビスを止め直してから一旦症状が治まったのですが、再発しないと今までの往復を繰り返すだけなので、症状が出るまで待っていました。
お早うございます。その後のプリですが、如何でしょうか?気にしております。考えられる原因は、ACレセプター内のヒューズホルダーのヒューズを止める部分のバネ性が緩んでいるコトです。天板の開け閉めとは全く無関係ですが、疑われるのはその部分くらいしかありません。ヒューズボックスが工具なしでは取り出せないので、当方にて修理できますので、いつでもお送りください。
水谷さん
ヨーロッパに行っていた一週間、電源を切っていたら、また再発しました。最初は鳴っていたのですが、だんだん左側が歪みぼくなってきて、音が途切れ途切れになり、しばらくして掛けたら、もう行けません。左側の音が出なくなりました。
最初の時の症状と同じです。そちらについたら、直っているかもしれませんが、電源を切っているとその症状が出やすいようです。冷たくなった所為もあります。
問題のFuseは左右別々なのですか?問題は左チャンネルだけに起きているのです。
しかし、これでは安心して使えませんから、今回は納得行くまで治してください。でも、一体何回このアンプは行き来をしているのでしょう?
お早うございます。20分ほど前に数えられないほど「出戻りを繰り返すムスメ」が届いたので早速見ました。
原因はスグに判りました。XLR出力端子の右チェンネルの2番ピンとシャーシーとの間が狭いのですが、そのスキマに本当に小さな金属片が挟まっていました。線材でもアルミ片でも無く本当に小さなもので取るとどこかに行ってしまったのですが、今後そのようなことが起きないようにシャーシーのピンに近い部分をルーター削った上で絶縁用のペイントも塗付しました。その上で天板のビスを締め付けると、底側から見ていると0.XX㍉シャーシーが底側に下がるような感触があり、この金属くずが接触する可能性がありましたから犯人はコイツです。ピンに線材をカラげてハンダしてその部分を太くし、結果としてスキマを狭くした私が悪いのですが、チョン付けのハンダを極力嫌う丁寧さが裏目に出た…と云えなくもありません。懸念したFUSE BOXの接点は大変シッカリしていました。今は試聴していますが、天板を抑えつけてもバランス出力もRCA出力も何ら問題は無く、良い音で鳴ってくれています。もう戻って来ないコトを祈っていますが、こんなコトまでするイタズラ好きの神さんが恨めしいです。明日お届けします。
水谷さん
原因が分かって良かったです。ビスを締めると症状が出るので、これが原因でしょう。ちょんずけのはんだでは音が痩せます。実は今日の夜には茅野に行きます。でも、今回は寄れませんから、送り返して下さい。これで何回往復したのでしょうか?しかし、いろいろなことがあるものです。音は、以前のLive Five を遥かに凌駕しています。Live Fiveも改造して貰おうかしら?
この返事が、11月の20日でした。症状は出ず、ようやく一安心です。半田の破片!それが犯人だったとは。でも、これで、音楽に専念できると思い安心しました。それから、二週間はご承知の通り、デコラに掛かりっきりで、ユニコーンはスイッチも入れていませんでした。
デコラがようやく、満足行く音になり、その始末記を書きながら、久しぶりにユニコーンを聴いていたら・・・
水谷さん
久しぶりに、ユニコーンを聴いていたら、左側が、例によって歪んで、そして音が無くなりました。しばらくすると、復帰しますが、低音が入ると歪んでしまいます。まるで、ターミネーターの映画を見ているようです(笑)。今回を最後にしていただきたいですね。症状が出にくい場合は、しばらく聴いていると出ると思います。
お早うございます。回路周りは穴の開くほど見ていますのでヒーター回路のチェックを徹底します。申し訳なしやら情けないやら…の心境、もう戻らないよう願いたいです。7日朝から8日14時頃まで関西に行って不在ですので、できれば今日ご発送下さい。
2012/12/06, at 11:26, Hideo Mizutani wrote:
今プリが届いたばかりで、外温が低いので部屋の温度に馴らしているところです。この点検は決してご指摘のような対処療法ではないのですが、強いて申せば想像不足としか言いようがないものです。回路が簡単で点検個所が本当に少ないので、全体はスグにチェックできます。それでもこのような結果となってご迷惑をお掛けしているのは、過去の経験は何一つも役に立たなかったということで、午後一番に目を皿にしてチェックします。
2012/12/06, at 15:32, Hideo Mizutani wrote:
やっと犯人が判りました。
ヒーターを直流点火するためのパイ型フィルターの抵抗で、米国ビシェイのガラス塗装抵抗5W/0,56Ω×2個中の1個が異常でした。抵抗としては安物ではありません。外観では判らず、通常では僅か1.3Wでの使用です。ヒーターに異常電流はあり得ませんから電力で壊れるハズは無く、コレらしい…と観察していても問題の無い時もあって、抵抗メーカーに文句を言いたいです。そのために本来なら0.8vの電圧降下が2.6Vも下がり、ヒーター電力が不足することになりますから、音は小さくなるでしょう。修理は別のメーカーの抵抗への入れ替えをし、既に2時間鳴っています。ヒーター電力の正常供給で音もシッカリしています。他の部分は何度も見ているもののチェックを念入りに行い、今後も何があるか…は?ですが、少なくともこの部分に関してはもう問題は生じないと思います。
箱を開けたら、アンプの下から松本の美味しそうな林檎が入っていました。水谷さんの気持ちが分かって苦笑いしました。美味しい林檎で、早速、母に食べさせました。ありがとうございます。今一度、症状が出たら、もっと美味しい林檎が送られてくるのかな(笑)。
繋ぎました。音が安定しています。別のメーカーの抵抗に替わったせいか、幾分硬質な音になりましたが、懸念された低音の質は変わりません。エージングが進んでくると、しなやかな音に変わることでしょう。しかし、考えてみると、お正月にBasicのプリをお願いしてから、音質の向上でいろいろと無理な注文をお願いしました。五月の段階で、新しく作り直したLove Fiveにグレードアップをして頂き、よりシンプルなアンプで、部品の精度を上げて頂きました。その音は大変透明感のある抜けの良い音で、S/N比も申し分有りません。特筆すべきはその低域の再現性で、マーラーの大編成のオーケストラを大迫力で再現します。
その様は、いろいろな方が訪れて頂き、感心して頂きました。以前のLive Fiveシリーズも素晴らしいプリでしたが、どちらかと言えばアナログレコード向きでした。今回は剛性も高いシャーシーに、電源部と優秀なトランスに守られた音は、ユニコーンを聴きに来られた方の驚きを呼んできました。これほど、何回も修理や調整をお願いしいているのは、掛け替えのない音だからです。普通のアンプでは出ない領域に、オーソドックスなアプローチで入ってきた得難いアンプです。とくにそのコストパフォーマンスは群を抜いていると言えましょう。
この正月に始まったプリアンプの行ったり来たりもようやく決着を見たようです。何回も往復して、通い箱化してしまって見慣れた箱も、これで眠りにつくことを願っています。水谷さんもこれで安心して年を越せることでしょう。
番外
低域の充実が楽しめるCDです。
選からのアルバムです。二曲目など。