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Channel: GRFのある部屋
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狭軌の沙汰?

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いつもは、仕事の関係で車の移動が多いのですが、最近は運動も兼ねて、電車を使うことが増えてきました。一つには、車ではお酒が飲めないからです(苦笑)。階段を登った降りたりすることが、日頃、座ってばかりいる仕事なので、良い運動になります。昨年末から、徐々に体重を下げてきて、いくぶん身軽になったので、階段の上り下りが苦痛に感じなくなった事も一因です。50台までは、駅の長い階段は、一段おきに駆け上っていました。それが、還暦を過ぎる頃から徐々に難しくなって、一時は、階段を使うことさえ、避ける様になっていたのです。これでは、いけないと、少しずつ体重を下げ、数%しか変わりませんが、劇的に楽になってきました。

何よりも嬉しいのは、着られなくなった服が、着れるようになったことです。もともと吝嗇な性格なので、捨てられないズボンがまだ沢山ありました。減量でワンサイズ小さくなっただけで、タンスに入りきれないぐらい、ズボンが出て来たのは嬉しい悲鳴です。むかし、預けた貯金がいつの間にか、金利が増えて戻ってきたような感覚になれるのが、我ながら脳天気だと思います。

そうして、久しぶりに電車に乗ると、この頃の電車は何だかとても飛ばしています。昔は、こんなに飛ばしていたかしらと、訝る程です。特に快速と呼ばれる中央線の快速の中野ー新宿間や、埼京線の新宿ー池袋間などです。恐ろしく思うのは、新札幌と札幌駅の間など、120キロぐらいで飛ばしていませんか!?そうすると、路線の揺れや上下のブレをとても感じて不安になる程です。新幹線は、300キロ近くで飛ばしても、横ブレはありません。

丸ノ内線や銀座線は標準軌(軌間1,435mm)を使用しています。全く横ブレはしません。欠点は、急カーブの時にゴーという音がするぐらいです。1.4倍のレール幅の効果はとても大きいのです。通常、車両の幅は3メートルです。JRの使用している狭軌(軌間1,067mm)では、車両幅の三分の一しかないのです。線路より1メートルも左右に出っ張っているのです。標準軌だと車両幅に対して約半分もあります。その安定感は、新幹線に乗ればすぐ解りますね。レールの減り方がまったく違います。新幹線は、レールの内側の半分も減っていませんが、在来線のレールは、研磨をしたように丸く削れているのです。

明治の初めに、イギリスの植民地用の車両を買わされてから、そのまま、百年もつまらない理由で、狭軌のままで推移してきたのです。そのしわ寄せを、乗客の命を掛けて、未だに換えようとしていないのです。JRの運行ダイヤは、全く安全性をないがしろにしています。福知山線で、あれほどの大事故が起きたのに、全く改善しようとしないのは、原発事故があたかも無かったように、振る舞う現政権の姿勢と同じのです。時代錯誤のリニア新幹線に何兆円も掛けられるのに、三線式にして徐々に標準軌にする安全には、お金を掛けないのです。


120キロも出すのであれば、まず、安全性と乗り心地を考えて、早急に標準軌化に踏み切るべきです。埼京線のような大部分が新しくつくった線路なのに、貨物線を併用する山手線との並行区間だけ、三線式に換えれば、安全な車両を投入できたのです。大江戸線のような古い防空壕を使用したために、ロンドンの地下鉄のように一回り小さい車両にさえ、標準軌を採用しているのです。

ヨーロッパの列車は、当然新幹線と同じ大きさの車両が走っています。新潟への上越新幹線のようなそう二階建ての列車も沢山通勤区間には走っています。しかし、五人掛けではなく4人掛けのゆったりとした造りです。ウエスト新幹線に使われている、普通車の4人掛けのシートのゆったり感は、格別な物です。千歳空港と小樽を結んでいる千歳線などは、何十万人の外国からお客さんを迎えている訳です。それがこの様な不安定な列車を使用しているのは、日本の技術を見せる重要な路線の恥とも言えましょう。出来なければ、札幌周辺では、二十キロほどスピードを下げる必要があります。快速のへたへたのシートも早く交換して貰いたい物です。

ついでにもう一つのお願いも!JR北海道が使用している、恐らくNHKのアナウンサーの声だと思うのですが、低い良い声ですが、電車のアナウンスとしては、暗く感じます。冬の寒いときにあのくらい声を聞くと、いっそう寒く感じます。是非、明るい声に替えて欲しいですね。

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