昨日は、お正月も四日目。仕事始めもあり、半分動き出しました。午後からは、定点観測にベルウッドさんがデコラで聴かれるレコードを抱えてこられました。来られる時間になって表に迎えに出ると、本当に身を切るような寒さです。しかし、ユニコーンの部屋で6時間も滞在されて、デコラを聴かれた時間は二時間ほどでした。どうして、そんなにユニコーンに時間が掛かったと言えば、簡単です。過去、装置の調子がいまいちだったり、他のお客さんと同行されていたりで、なかなか聴きたい音が聴けなかったので、今日はそこを重点的に聴いていただきました。
ベルウッドさんが来られるときに不思議に何かが起こっていたのです。プリアンプが急に具合が悪くなったり、ユニコーンの交換の前にこられて音の漏れで低音が出なかったりで、何時かしっかりとした、調子のよいユニコーンを聴いていただきたいと思っていました。しかし、どうしたことでしょう、今回も音が甘くなっていました。高域の分解力がいまいちなのです。前日、CD34改とemmの音の差を少しでも少なくしようとケーブルを換えたり努力していたのですが、その差が縮まったのは良いのですが、ホールに響く音細やかな残響音が吸音されているような感じがします。ベルウッドさんはマイナスの強いオーラを出されるのでしょうか(笑)。
emm側に使っていたケーブルは、友人から借りているMITのこぶが二つも付いている高級品でした。繊細な高域と深い最低域が信条です。問題はその為に失われる中音域のエネルギー感でした。それをこぶ(CVT)のないタイプのケーブルに前日の夜に換えたのです。音のバランスが一気にCD34改に近づき、これならA-B比較してもどちらが鳴っているか解りにくいぞ、今日の余興になるぞ、と内心喜んでいたのです。しかし、ベルウッドさんは聴き始めるとすぐに以前より高域が眠くなっていると指摘されたのです。
そうか!と思い当たりました。そのお借りしている高級品のターミネーター付きのケーブルはSPケーブルの方にも使っていたのです。それを以前から使っているタイプに戻しました。このケーブルも、外したタイプとは大分価格が違いますが、復帰前の香港に行って豪遊して戻ってきても、そのすべての経費をだしてまだ余っていたほどの差があったのです。当時、ケーブルなどに浪費しないで、金のコインでも買っていれば今頃小金持ちでしたのに。もっとも金のコインでは、インシュレーターには使えるでしょうが、音はよくなりません。
ケーブルを換えると、ユニットを換える前の繊細な高域の音が戻ってきました。そしてユニコーン特有の雄大な低域と共に蘇りました。これはとてもシングルのSPから出ているとは到底信じられないほどの深さです、これにはベルウッドさんもビックリ。私も内心、やっぱりなと一安心。四ヶ月間灯を入れっぱなしのemmもようやく聞いていただけるレベルになってきました。現在はメインがCD34改ですから、そちらの方に良いケーブルを充てていますが、同じケーブルが手に入ったら、その差はもっと縮まるでしょう。
その良い音になったところで、マーラーの第三番の一楽章を全部、第六番の一楽章も、第四番の一楽章と四楽章も。楽しいです。同じコンセルへボーでもヤンソンスの出す響きと、ハイティンクの響きでは、同じオーケストラがこんなに違う音が出せるのかと言うほど差があります。そこで、30年前のCDが出たときのハイティンクの四番も参考に聴きました。これだけで、二時間は聴いていました。午後の眩しい日が西に面している障子の窓を輝かせだんだん沈んでいくと、隣家の屋根の影がだんだん大きくなってそしてフェードアウトしていきました。音は太陽が沈み大気を動かしている太陽の膨大なエネルギーが静まると、静になり一層の細かい音が聞こえてきて、この7畳の部屋は、コンサートホールへとワープしていきます。
その空間に、ベルウッドさんはこれが音場がでると言うことではないのでしょうか?と聴かれました。ユニコーンの出す音場は、普通のスピーカーが出している音場とは意味が違ってきます。確かに会場にワープして入り込めるのは、確かにこのユニコーンと音に包まれるGRFだけかもしれません。あとの音場は、音場を遠くから眺めている聴き方ですから。ユニコーンとQuad ESL57が醸し出す臨場感は、球面波と平面波というまったく異なる形式なのに、その音のリアリティから同じ様な感動が得られるのです。夏になったらESL57を聴きに茅野まできて温泉に入る約束もしました。
音はますます磨きが掛かっていきます。長年使っていなかったケーブルが目覚めてきたのでしょうか?先日掛けたキャプラン・ウイーンフィルのマーラーの二番のCD盤とSACD盤を同時に掛けて、切り替えスイッチでどちらが鳴っているかを当てるゲームもしました。SACD盤は繊細な音場も広大な音がすると思われていたので、私自身音量が違うので、それの調整で今どちらが鳴っているかは解るのですが、その調整したあとの音はほとんど変わりません。音源が同じだから当たり前なのですが、SACDの絶対優位を信じておられたベルウッドさんには、いや、ベルウッドさんばかりではなくほとんどすべての人が驚く結果になったのです。すなわち、どちらが鳴っているか解らないという結果です。最終的に、ベルウッドさんはCD34改の方がとが深くアジがあると言われました。私も、そう思います。音の数はemmの方がでているのですが、メロディーラインやそれを支える裏方の楽器へのスポットの当たり方が良いのです。スコアがあればもっと解るのにといわれたのはさすがにベルウッドさんだなと思いました。
部屋を真っ暗にすると、途端にコンセルトヘボウの会場にワープするのです。本当に目をつぶってこの部屋に入ってこられたら、自分が和室の7畳間にいるとは誰も思わないでしょう。だれもがコンサートホールの大空間にいると感じるはずです。昨日の音は久しぶりに味あうワープ感でした。ケーブル一つでこれほど変わるのですから、恐ろしいはないです。でも、勘違いしないで下さいね。ケーブルを換えたらこの様な音になるのではないのです。入力から念入りにチューンアップして行って、最後の階段がこの差を生むのです。999段上って来ても、最後の一段を上りきらなければ、山門にはたどり着けないのです。それを勘違いして最初の一段にお金を掛けすぎる人もいます。家族の経費を奪っても、とてつもない金額、外車が換えるぐらいです、を購入する人生の順番を間違えたような人には、呆れるのを通り越して腹が立つこともありました。
ケーブルは、最後の一段です。先に999段順番に上がってきて下さい。私がケーブルの事を余り書かないのはその意味があるからです。ついでに書きますが、ケーブルで一番音が変わるのはやはり電源ケーブルです。でも、現用の是枝さんのアンプは普通のケーブルです。あえて交換できないようになっています。水谷さんのプリも付属の普通のケーブルで十分良い音がするのです。CD34改も0.75sqの普通の平行線です。電源を換えなければ音が良くならいとしたら、本当はその内部の方に問題があるのではないでしょうか?今一度いいますが、電源ケーブルが一番音が変わります。しかし、変わることと、よくなることは同一語ではないのです。オーディオマニアのほとんどの方が、かわったからそちらの方が良い音だと信じているのにすぎないのかもしれません。
16Bitより24Bit、44.1KHzより192KHzと数字の大きさに惑わされてるのです。現在鳴っている最新式のemmは5.6MHzのワンビットに変換されています。外部クロックは端子さえありません。そして、その音よりも良いと思う、少なくともA-B比較しても解らないCD34改は14Bitなのです。そしてベルウッドさんが最後に選んだのは、やはり、CD34改の方だったのです。
福袋で買われたというワインの中身はBaroloでした。これはお得な福袋です。あっという間に一本空けて、負けじと出したワインも当たりでした。隣のデコラにたどり着いたのは、なんと六時間後の事でした(爆)。
ベルウッドさんが来られるときに不思議に何かが起こっていたのです。プリアンプが急に具合が悪くなったり、ユニコーンの交換の前にこられて音の漏れで低音が出なかったりで、何時かしっかりとした、調子のよいユニコーンを聴いていただきたいと思っていました。しかし、どうしたことでしょう、今回も音が甘くなっていました。高域の分解力がいまいちなのです。前日、CD34改とemmの音の差を少しでも少なくしようとケーブルを換えたり努力していたのですが、その差が縮まったのは良いのですが、ホールに響く音細やかな残響音が吸音されているような感じがします。ベルウッドさんはマイナスの強いオーラを出されるのでしょうか(笑)。
emm側に使っていたケーブルは、友人から借りているMITのこぶが二つも付いている高級品でした。繊細な高域と深い最低域が信条です。問題はその為に失われる中音域のエネルギー感でした。それをこぶ(CVT)のないタイプのケーブルに前日の夜に換えたのです。音のバランスが一気にCD34改に近づき、これならA-B比較してもどちらが鳴っているか解りにくいぞ、今日の余興になるぞ、と内心喜んでいたのです。しかし、ベルウッドさんは聴き始めるとすぐに以前より高域が眠くなっていると指摘されたのです。
そうか!と思い当たりました。そのお借りしている高級品のターミネーター付きのケーブルはSPケーブルの方にも使っていたのです。それを以前から使っているタイプに戻しました。このケーブルも、外したタイプとは大分価格が違いますが、復帰前の香港に行って豪遊して戻ってきても、そのすべての経費をだしてまだ余っていたほどの差があったのです。当時、ケーブルなどに浪費しないで、金のコインでも買っていれば今頃小金持ちでしたのに。もっとも金のコインでは、インシュレーターには使えるでしょうが、音はよくなりません。
ケーブルを換えると、ユニットを換える前の繊細な高域の音が戻ってきました。そしてユニコーン特有の雄大な低域と共に蘇りました。これはとてもシングルのSPから出ているとは到底信じられないほどの深さです、これにはベルウッドさんもビックリ。私も内心、やっぱりなと一安心。四ヶ月間灯を入れっぱなしのemmもようやく聞いていただけるレベルになってきました。現在はメインがCD34改ですから、そちらの方に良いケーブルを充てていますが、同じケーブルが手に入ったら、その差はもっと縮まるでしょう。
その良い音になったところで、マーラーの第三番の一楽章を全部、第六番の一楽章も、第四番の一楽章と四楽章も。楽しいです。同じコンセルへボーでもヤンソンスの出す響きと、ハイティンクの響きでは、同じオーケストラがこんなに違う音が出せるのかと言うほど差があります。そこで、30年前のCDが出たときのハイティンクの四番も参考に聴きました。これだけで、二時間は聴いていました。午後の眩しい日が西に面している障子の窓を輝かせだんだん沈んでいくと、隣家の屋根の影がだんだん大きくなってそしてフェードアウトしていきました。音は太陽が沈み大気を動かしている太陽の膨大なエネルギーが静まると、静になり一層の細かい音が聞こえてきて、この7畳の部屋は、コンサートホールへとワープしていきます。
その空間に、ベルウッドさんはこれが音場がでると言うことではないのでしょうか?と聴かれました。ユニコーンの出す音場は、普通のスピーカーが出している音場とは意味が違ってきます。確かに会場にワープして入り込めるのは、確かにこのユニコーンと音に包まれるGRFだけかもしれません。あとの音場は、音場を遠くから眺めている聴き方ですから。ユニコーンとQuad ESL57が醸し出す臨場感は、球面波と平面波というまったく異なる形式なのに、その音のリアリティから同じ様な感動が得られるのです。夏になったらESL57を聴きに茅野まできて温泉に入る約束もしました。
音はますます磨きが掛かっていきます。長年使っていなかったケーブルが目覚めてきたのでしょうか?先日掛けたキャプラン・ウイーンフィルのマーラーの二番のCD盤とSACD盤を同時に掛けて、切り替えスイッチでどちらが鳴っているかを当てるゲームもしました。SACD盤は繊細な音場も広大な音がすると思われていたので、私自身音量が違うので、それの調整で今どちらが鳴っているかは解るのですが、その調整したあとの音はほとんど変わりません。音源が同じだから当たり前なのですが、SACDの絶対優位を信じておられたベルウッドさんには、いや、ベルウッドさんばかりではなくほとんどすべての人が驚く結果になったのです。すなわち、どちらが鳴っているか解らないという結果です。最終的に、ベルウッドさんはCD34改の方がとが深くアジがあると言われました。私も、そう思います。音の数はemmの方がでているのですが、メロディーラインやそれを支える裏方の楽器へのスポットの当たり方が良いのです。スコアがあればもっと解るのにといわれたのはさすがにベルウッドさんだなと思いました。
部屋を真っ暗にすると、途端にコンセルトヘボウの会場にワープするのです。本当に目をつぶってこの部屋に入ってこられたら、自分が和室の7畳間にいるとは誰も思わないでしょう。だれもがコンサートホールの大空間にいると感じるはずです。昨日の音は久しぶりに味あうワープ感でした。ケーブル一つでこれほど変わるのですから、恐ろしいはないです。でも、勘違いしないで下さいね。ケーブルを換えたらこの様な音になるのではないのです。入力から念入りにチューンアップして行って、最後の階段がこの差を生むのです。999段上って来ても、最後の一段を上りきらなければ、山門にはたどり着けないのです。それを勘違いして最初の一段にお金を掛けすぎる人もいます。家族の経費を奪っても、とてつもない金額、外車が換えるぐらいです、を購入する人生の順番を間違えたような人には、呆れるのを通り越して腹が立つこともありました。
ケーブルは、最後の一段です。先に999段順番に上がってきて下さい。私がケーブルの事を余り書かないのはその意味があるからです。ついでに書きますが、ケーブルで一番音が変わるのはやはり電源ケーブルです。でも、現用の是枝さんのアンプは普通のケーブルです。あえて交換できないようになっています。水谷さんのプリも付属の普通のケーブルで十分良い音がするのです。CD34改も0.75sqの普通の平行線です。電源を換えなければ音が良くならいとしたら、本当はその内部の方に問題があるのではないでしょうか?今一度いいますが、電源ケーブルが一番音が変わります。しかし、変わることと、よくなることは同一語ではないのです。オーディオマニアのほとんどの方が、かわったからそちらの方が良い音だと信じているのにすぎないのかもしれません。
16Bitより24Bit、44.1KHzより192KHzと数字の大きさに惑わされてるのです。現在鳴っている最新式のemmは5.6MHzのワンビットに変換されています。外部クロックは端子さえありません。そして、その音よりも良いと思う、少なくともA-B比較しても解らないCD34改は14Bitなのです。そしてベルウッドさんが最後に選んだのは、やはり、CD34改の方だったのです。
福袋で買われたというワインの中身はBaroloでした。これはお得な福袋です。あっという間に一本空けて、負けじと出したワインも当たりでした。隣のデコラにたどり着いたのは、なんと六時間後の事でした(爆)。