いつもは筆無精?の横浜のMさんが、初めて日記を、それも熱い日記を書かれたのが、Naruさん邸を訪ねてからでした。その後、電話も掛かってきて、何しろ凄いから聴きに行こうと、夜香さんも誘ってくださり、いろいろとアレンジをしていただき、お正月最後の6日の日、お伺いすることが出来ました。
私とは聴く音楽の分野も違うし世代も違うからと言われていましたが、お伺いして本当に良かったです。ロック、Jpops、フォーク、ワールドミュージック、すべて完璧でした。何よりもよかったのは、決して爆音にはならず、それでも大迫力で、音楽自身が鳴っている事です。これが簡単のようで、中々難しいのです。迫力がでるからと装置をむやみに大きくされる方も居られますが、Naruさんの音は、細心にコントロールされて、常に音楽がベストに鳴っていました。再生のコツと難しさは、どの様な音量でその音楽を提供できるかに依ると思います。それが完璧でした。
何よりもよかったのは、音楽をベストで聴くための、必然としてのオーディオだと割り切っているところです。決してオーディオのためのオーディオではないのです。そして、CDがオリジナルの場合はCDで、レコードがオリジナルの場合は、レコードでのベストを聴く姿勢に感動しました。当たり前の事ですが、それを徹底して突き進めている人はそう多くありません。
レコードのプレスで音が変わることは百も承知で、気に入ったレコードは一番い音に巡り会う為に、プレスを換えてベストの音を探して聞き比べをされているのです。当然、レコードプレーヤーの調整は、0.01g単位での調整をされています。針先の汚れが、どれほど音楽を汚すか、正しいトレーシングが出来なくなるかを、認識されているので、レコードを掛ける前の針先の掃除は、儀式のように、入念に行われます。
嬉しくなりました。針先の清掃や0.01g単位での調整を自分もしているからです。ようやく同じ思想で、同じ事をされている人に巡り会いました。Naruさんとは今日初めてお会いするのだし、世代も一回り近く違います。しかし、お話しをしていくと共通点が沢山あり、それも嬉しく感じた要因です。この音を出すにに費やしてきた時間、自らへの妥協を許さないこだわり、何よりも音楽への愛情が深いのでしょう。人間の声がすべて素晴らしかったです。声は、誤魔化しようがありません。一切の手抜きをせず、なおも高みを目指している音を聴けて、大変よかったし、久しぶりにネジを巻かれました。
最初はCDでカサンドラ・クロスが静に鳴り始めました。何という深く、そして熱く、厚い音でしょう。JBLのモニタースピーカーのM9500にあえてGemのツイーターを乗せているのですが、それが決して被らず、中音ホーンの音を支えているのです。一聴してこのバランスはどこかで聴いたことがあると思いました。しばらくして、それがモニターシルバーのGRFをお使いのA氏の音だと気がつきました。お二人は親友同士で、アプローチも装置もまったく違うのだけど、同じ音がすると思いました。そしてようやく気がついたのです。私は、近所のA氏とはクラシック音楽や歌謡曲を楽しんでいるのだけど、Naruさんは、A氏のルーツであるロックミュージシャン側で共通点があるのだと。その瞬間に、モニターシルバーの音にこだわるA氏の音に納得できたのです。
Naruさんは、声にとことんこだわります。かかる曲は、すべてヴォーカルでした。SACDやCDの演奏が一段落されると、休憩と称して、素晴らしいワインを開けました。その銘柄にも趣味の良さが出ます。久しぶりに飲む本格的なブルゴーニュワインでした。4人ですから、あっという間に空けて、二本目は私の持参したイタリアワインです。中でも自分の好きなタイプを持ってきてよかったです。美味しい休憩を挟んで、いよいよ、アナログレコードに移行しました。ステレオはLP12、モノ用にはロクサンのTMS3を使用されています。モノ用にはトランスでステレオはダイレクトにオラクルのphonoEQに繋がっています。
レコードは圧倒的でした。こちらを聴くとなぜ GEMのツイーターを二段重ねで使われているのが解りました。重要な役割をしているのでしょうが、音はM9500のホーンからしか聞こえません。低音の支配力が圧倒的で、昨年末聴いたS9500とはまったく違う種類の音でした。部屋の大きさやバランスを考えて、あえてフロントポートのM9500にされたそうです。厳密に位置調整されたSPはどの曲を掛けても、音像は微動だにしません。それは気持ちいい物です。
Beatlesのオリジナル盤も素晴らしいバランスでした。ユーミンやさだまさしも掛かりました。でも、装置がこの音に合わしているのではないかと思ったのは、ブラジルのレコードがかかったときです。余りブラジルの音楽には馴染みがありませんでしたが、しっとりとしたボサノヴァが掛かると、別の装置が鳴り始めたのかと思うほど嵌っています。それは音楽の力なのでしょうね。
ブラジルの音楽は数枚掛かりました。すべて心に浸みる曲ばかりです。シンプルな録音こそ、装置の素性が出ます。その点、シンプルになればなるほど、音に深みが出てきます。驚きました。
ブラジルからアメリカに戻り、ロックがかかりはじめました。レッド・ツェッペリンのアルバム IIが掛かりました。ツエップという風に発音するのだそうです。音が回り始めます。凄い迫力ですが、決してうるさくないのです。ただ、音量が大きすぎて耳が壊れるようなお宅もありますが、Naruさん邸の音はまったく違います。この迫力が必然なのですね。気持ちよくなってきました。そんな我々をみてラストスパートに掛かります。Mさんのリクエストで、カルメン・マキとOZのライブアルバムです。
これには痺れました。帰って来て早速、オークションを探し手に入れたぐらいです。もっとも、そのレコードが来てもしばらくは掛けられないでしょう。Naruさん邸の音の記憶が消えていくまで待たなければ。
そして、最後に同じくMさんのリクエストで掛かった、PPM ピーター・ポール アンド マリーのレモン・ツリーには、感動しました。想い出も駆け抜けていくし、何しろポールの声の実在感を越えた素晴らしい声に痺れました。感動でまぶたがじーんとしてきたぐらいです。参りましたね。いや〜聴かせていただいて本当に良かったです。
お昼のお蕎麦屋さんから始まって、夜のイタリアンまで、10時間に及ぶ「Naruさんワールド」を堪能致しました。演奏会場から戻ってくるときのような感動に包まれて、帰りは寒さを忘れていました。お膳立てをしていただいたMさん、そして夜香さん、楽しかったですね。Naruさん、事前のご準備や進行にお気を使っていただき本当にありがとうございました。最高でした。また寄せさせてください。
私とは聴く音楽の分野も違うし世代も違うからと言われていましたが、お伺いして本当に良かったです。ロック、Jpops、フォーク、ワールドミュージック、すべて完璧でした。何よりもよかったのは、決して爆音にはならず、それでも大迫力で、音楽自身が鳴っている事です。これが簡単のようで、中々難しいのです。迫力がでるからと装置をむやみに大きくされる方も居られますが、Naruさんの音は、細心にコントロールされて、常に音楽がベストに鳴っていました。再生のコツと難しさは、どの様な音量でその音楽を提供できるかに依ると思います。それが完璧でした。
何よりもよかったのは、音楽をベストで聴くための、必然としてのオーディオだと割り切っているところです。決してオーディオのためのオーディオではないのです。そして、CDがオリジナルの場合はCDで、レコードがオリジナルの場合は、レコードでのベストを聴く姿勢に感動しました。当たり前の事ですが、それを徹底して突き進めている人はそう多くありません。
レコードのプレスで音が変わることは百も承知で、気に入ったレコードは一番い音に巡り会う為に、プレスを換えてベストの音を探して聞き比べをされているのです。当然、レコードプレーヤーの調整は、0.01g単位での調整をされています。針先の汚れが、どれほど音楽を汚すか、正しいトレーシングが出来なくなるかを、認識されているので、レコードを掛ける前の針先の掃除は、儀式のように、入念に行われます。
嬉しくなりました。針先の清掃や0.01g単位での調整を自分もしているからです。ようやく同じ思想で、同じ事をされている人に巡り会いました。Naruさんとは今日初めてお会いするのだし、世代も一回り近く違います。しかし、お話しをしていくと共通点が沢山あり、それも嬉しく感じた要因です。この音を出すにに費やしてきた時間、自らへの妥協を許さないこだわり、何よりも音楽への愛情が深いのでしょう。人間の声がすべて素晴らしかったです。声は、誤魔化しようがありません。一切の手抜きをせず、なおも高みを目指している音を聴けて、大変よかったし、久しぶりにネジを巻かれました。
最初はCDでカサンドラ・クロスが静に鳴り始めました。何という深く、そして熱く、厚い音でしょう。JBLのモニタースピーカーのM9500にあえてGemのツイーターを乗せているのですが、それが決して被らず、中音ホーンの音を支えているのです。一聴してこのバランスはどこかで聴いたことがあると思いました。しばらくして、それがモニターシルバーのGRFをお使いのA氏の音だと気がつきました。お二人は親友同士で、アプローチも装置もまったく違うのだけど、同じ音がすると思いました。そしてようやく気がついたのです。私は、近所のA氏とはクラシック音楽や歌謡曲を楽しんでいるのだけど、Naruさんは、A氏のルーツであるロックミュージシャン側で共通点があるのだと。その瞬間に、モニターシルバーの音にこだわるA氏の音に納得できたのです。
Naruさんは、声にとことんこだわります。かかる曲は、すべてヴォーカルでした。SACDやCDの演奏が一段落されると、休憩と称して、素晴らしいワインを開けました。その銘柄にも趣味の良さが出ます。久しぶりに飲む本格的なブルゴーニュワインでした。4人ですから、あっという間に空けて、二本目は私の持参したイタリアワインです。中でも自分の好きなタイプを持ってきてよかったです。美味しい休憩を挟んで、いよいよ、アナログレコードに移行しました。ステレオはLP12、モノ用にはロクサンのTMS3を使用されています。モノ用にはトランスでステレオはダイレクトにオラクルのphonoEQに繋がっています。
レコードは圧倒的でした。こちらを聴くとなぜ GEMのツイーターを二段重ねで使われているのが解りました。重要な役割をしているのでしょうが、音はM9500のホーンからしか聞こえません。低音の支配力が圧倒的で、昨年末聴いたS9500とはまったく違う種類の音でした。部屋の大きさやバランスを考えて、あえてフロントポートのM9500にされたそうです。厳密に位置調整されたSPはどの曲を掛けても、音像は微動だにしません。それは気持ちいい物です。
Beatlesのオリジナル盤も素晴らしいバランスでした。ユーミンやさだまさしも掛かりました。でも、装置がこの音に合わしているのではないかと思ったのは、ブラジルのレコードがかかったときです。余りブラジルの音楽には馴染みがありませんでしたが、しっとりとしたボサノヴァが掛かると、別の装置が鳴り始めたのかと思うほど嵌っています。それは音楽の力なのでしょうね。
ブラジルからアメリカに戻り、ロックがかかりはじめました。レッド・ツェッペリンのアルバム IIが掛かりました。ツエップという風に発音するのだそうです。音が回り始めます。凄い迫力ですが、決してうるさくないのです。ただ、音量が大きすぎて耳が壊れるようなお宅もありますが、Naruさん邸の音はまったく違います。この迫力が必然なのですね。気持ちよくなってきました。そんな我々をみてラストスパートに掛かります。Mさんのリクエストで、カルメン・マキとOZのライブアルバムです。
そして、最後に同じくMさんのリクエストで掛かった、PPM ピーター・ポール アンド マリーのレモン・ツリーには、感動しました。想い出も駆け抜けていくし、何しろポールの声の実在感を越えた素晴らしい声に痺れました。感動でまぶたがじーんとしてきたぐらいです。参りましたね。いや〜聴かせていただいて本当に良かったです。
お昼のお蕎麦屋さんから始まって、夜のイタリアンまで、10時間に及ぶ「Naruさんワールド」を堪能致しました。演奏会場から戻ってくるときのような感動に包まれて、帰りは寒さを忘れていました。お膳立てをしていただいたMさん、そして夜香さん、楽しかったですね。Naruさん、事前のご準備や進行にお気を使っていただき本当にありがとうございました。最高でした。また寄せさせてください。