いつもは、Mさんのお宅のそばのホテルに泊まるのだけれど、今回は夏休みの真っ最中で、山下公園あたりのホテルは値段も高くアホらしいので、球場そばのビジネスホテルに泊まりました。生憎、食堂と同じフロアーで、朝早くからガチャガチャ食器の音や、自動販売機の缶をつめる音で起こされました。読みかけの推理小説(大阪の刑事の冒険?小説)を読んでいたので、あまり気にならなかったのですが、夏休みの子供連れで食堂はごった返しているので、大山さんを誘って、中華街にお粥を食べに行きました。
ところが、土曜日の朝の所為なのか、いつものお店が開いていません。九時から開けるのかと待っていましたが、時間が過ぎても開きません。仕方が無く、もう一軒の方にも行くと、こちらは10時から開店と書いてあります。お腹も減ってきたので、この際どこでもいいやと、探したのですが、どこもやっていないのです。観光客相手の派手な看板を出しているところも、実は支度中とあります。ぐるぐる回っていると、遠くにもう列を成して待っているお店が!近づいてみると先程の10時から開くお粥の専門店の二号店と有ります。運良く、一回転が終わったところで、五組目ぐらいだったのですが、すぐに入れました。中は大きく満員です。厨房も六名態勢です。早速、空心菜の炒め物とお粥、そしてトッピングする油条(ユウティャオ)を頼みました。
美味しい!歩き回って探しただけのことはありました。前菜代わりの空心菜は、スパゲティをいれればこのまま、ペペロンチーノですね。
満足した私は、ホテルにもどる大山さんと別れ、ベルウッドさんやRichebourgさんと11時に待ち合わせをする、みなとみらい線の中華街駅一番出口に近い珈琲屋さんに入り、大きな暖かいラテを飲みながら、例の大阪のやくざな刑事の世界へと入り込みました。五分ぐらい前に、大阪から横浜の現実に戻り、表を見回してもまだ来ていないので、簡単メールをだして珈琲屋にいるよと知らせました。すると、すぐにRichebourgさんから返信。同じ店にいると、見回したら、お店の奥にいるではありませんか!大阪の辺に飛んでいた私は、全く気がつきませんでした。少し遅れてベルウッドさんも到着。早速Mさんのお宅へ!
お待ちかねのMさんに案内されてすぐにお部屋に。挨拶もそこそこに、早速音出しです。最初は、昨日聴いていた、グレース・マヤをリクエストしました。最初のギターのソロから引っ込まれます。ギターの音は左側に立ち上るのですが、何も鳴っていない右側に会場のアンビランスが満ちあふれているのです。いわゆる暗騒音の再現性が大事なのですが、それが見事に出ています。良い音ですね。初めて聴かれるお二方も黙ってしまうほどの豪華な音です。
装置の説明が、Mさんからありました。入り口は、emmのセパレート、それをマランツ7(中期)を通り、Troubadourを鳴らしているのは、32年前のクレルの初期(唯一?)の大傑作・KSA100です。低域は、 SD05の50w仕様です。普通だったらモンスターアンプを持ってくるのですが、低域の再現性に優れたSD05を鳴らしています。最低音の再現性は、今のところSD05がいちばんですね。
次に掛かったのは、ピリスのモーツァルト、少し太めの音かもしれませんが、ピアノの実在感が良く出ています。じっくり聞き終わると、奥さまが、飲み物を持って来られました。奥さんも午前中、この音を聞いていただき、ご満足されたそうです。なんだか嬉しいですね。ボルドーの白で乾杯しました。ワイン好きのRICHEBOURGさんも、余韻が甘くて美味しいと言われていました。
そして、私の定番のガーディナー・ウィーンフィルのシューベルトの第九番、私は何時も冒頭ですが、Mさんは第二楽章です。前奏が終わりてんかいするところの全奏部分の迫力がずいぶんとあります。最初に音量はどうでしょうと、Mさんから聞かれたのですが、あえて大きめの音で聴かせて貰いました。このぐらいの音量になると普通のそうちでは破綻してしまうのですが、そういう心配は全くないからです。ホルンの分厚い音や、低弦の下支えを受けた木管類の美しさ。モーツァルトの交響曲と同じ様なトルコ風のホルンの展開が素敵です。
続けて、ベルウッドさん、RICHEBURGさんの定番ソフトグリモーのブラームスの一番を掛けました。冒頭の分厚い低弦とティンパニーの連打、そして、暗い北ドイツの空をおもわせる独特の曲調が、大きなスケールで展開して、気持ちが良いぐらいです。北海の暗く冷たい海を思わせる低弦群の低い音、ホルンの咆哮、ティンパニーの重い音、狂気をはらんで上昇していく弦楽器群、そしてグリモーのピアノが始まります。男性的な響きでも、上から押しつける弾き方ではなく、一音、一音に切れ味があります。被さるオーケストラの暗い色調が、ピアノとマッチしています。この一番は、バイエルンと、二番はウィーンフィルです。指揮者は同じアンドリス・ネルソンですが、随分印象が違います。スケールが大きな演奏にはこの装置は合うようです。音楽がゆっくり聞こえます。しっかりと低域が出ている証拠ですね。
重く暗い演奏の後は、アナログレコードで、エヴァ・キャシディーのFields of Goldが掛かりました。良い曲ですね。そして柔らかな良い音です。トーレンス仕様のカートリッジの柔らかで甘い音がします。EMTだとそこが辛口になるのですが。
その後は、持参のCDで、ブーレーズ・ウィーンフィルの大地の歌、その六曲目をしっかりと聴きました。ウィーンフィル特有の弦楽器の一体感が、ブーレーズだと、神業のように揃って聞こえます。滅多に聴ける一体感では無いのです、その凄みがそうちから再現されています。
そして、これも定番のハイティンク・シカゴのマーラーの第三番の第一楽章の大太鼓が炸裂するところを聴きました。グランカッサは明らかにシカゴの凄みがある響きがします。音楽がゆっくり聞こえます。そこが素晴らしいですね。スコアをゆっくりと見ている感じです。耳福ですね。
あっという間に、二時間が経ちました。最後はまたJazzのアナログレコードを掛けました。Dave Baily Sextetの演奏で、EPICの原盤です。太くてたくましい音です。ベルウッドさんは、このレコードは、馬蹄形のような音場がすると言われていました。本当に濃い音ですね。アナログレコードの優位性を再確認しました。この音がすれば、JBLファンも納得でしょう。今日はMさんご夫妻はこの後にお約束があるので、短い時間でしたが、集中して聴けた充実した時間になりました。昨日の晩の微調整が効いています。自分のことのように満足でした。
ところが、土曜日の朝の所為なのか、いつものお店が開いていません。九時から開けるのかと待っていましたが、時間が過ぎても開きません。仕方が無く、もう一軒の方にも行くと、こちらは10時から開店と書いてあります。お腹も減ってきたので、この際どこでもいいやと、探したのですが、どこもやっていないのです。観光客相手の派手な看板を出しているところも、実は支度中とあります。ぐるぐる回っていると、遠くにもう列を成して待っているお店が!近づいてみると先程の10時から開くお粥の専門店の二号店と有ります。運良く、一回転が終わったところで、五組目ぐらいだったのですが、すぐに入れました。中は大きく満員です。厨房も六名態勢です。早速、空心菜の炒め物とお粥、そしてトッピングする油条(ユウティャオ)を頼みました。
満足した私は、ホテルにもどる大山さんと別れ、ベルウッドさんやRichebourgさんと11時に待ち合わせをする、みなとみらい線の中華街駅一番出口に近い珈琲屋さんに入り、大きな暖かいラテを飲みながら、例の大阪のやくざな刑事の世界へと入り込みました。五分ぐらい前に、大阪から横浜の現実に戻り、表を見回してもまだ来ていないので、簡単メールをだして珈琲屋にいるよと知らせました。すると、すぐにRichebourgさんから返信。同じ店にいると、見回したら、お店の奥にいるではありませんか!大阪の辺に飛んでいた私は、全く気がつきませんでした。少し遅れてベルウッドさんも到着。早速Mさんのお宅へ!
お待ちかねのMさんに案内されてすぐにお部屋に。挨拶もそこそこに、早速音出しです。最初は、昨日聴いていた、グレース・マヤをリクエストしました。最初のギターのソロから引っ込まれます。ギターの音は左側に立ち上るのですが、何も鳴っていない右側に会場のアンビランスが満ちあふれているのです。いわゆる暗騒音の再現性が大事なのですが、それが見事に出ています。良い音ですね。初めて聴かれるお二方も黙ってしまうほどの豪華な音です。
装置の説明が、Mさんからありました。入り口は、emmのセパレート、それをマランツ7(中期)を通り、Troubadourを鳴らしているのは、32年前のクレルの初期(唯一?)の大傑作・KSA100です。低域は、 SD05の50w仕様です。普通だったらモンスターアンプを持ってくるのですが、低域の再現性に優れたSD05を鳴らしています。最低音の再現性は、今のところSD05がいちばんですね。
次に掛かったのは、ピリスのモーツァルト、少し太めの音かもしれませんが、ピアノの実在感が良く出ています。じっくり聞き終わると、奥さまが、飲み物を持って来られました。奥さんも午前中、この音を聞いていただき、ご満足されたそうです。なんだか嬉しいですね。ボルドーの白で乾杯しました。ワイン好きのRICHEBOURGさんも、余韻が甘くて美味しいと言われていました。
そして、私の定番のガーディナー・ウィーンフィルのシューベルトの第九番、私は何時も冒頭ですが、Mさんは第二楽章です。前奏が終わりてんかいするところの全奏部分の迫力がずいぶんとあります。最初に音量はどうでしょうと、Mさんから聞かれたのですが、あえて大きめの音で聴かせて貰いました。このぐらいの音量になると普通のそうちでは破綻してしまうのですが、そういう心配は全くないからです。ホルンの分厚い音や、低弦の下支えを受けた木管類の美しさ。モーツァルトの交響曲と同じ様なトルコ風のホルンの展開が素敵です。
続けて、ベルウッドさん、RICHEBURGさんの定番ソフトグリモーのブラームスの一番を掛けました。冒頭の分厚い低弦とティンパニーの連打、そして、暗い北ドイツの空をおもわせる独特の曲調が、大きなスケールで展開して、気持ちが良いぐらいです。北海の暗く冷たい海を思わせる低弦群の低い音、ホルンの咆哮、ティンパニーの重い音、狂気をはらんで上昇していく弦楽器群、そしてグリモーのピアノが始まります。男性的な響きでも、上から押しつける弾き方ではなく、一音、一音に切れ味があります。被さるオーケストラの暗い色調が、ピアノとマッチしています。この一番は、バイエルンと、二番はウィーンフィルです。指揮者は同じアンドリス・ネルソンですが、随分印象が違います。スケールが大きな演奏にはこの装置は合うようです。音楽がゆっくり聞こえます。しっかりと低域が出ている証拠ですね。
重く暗い演奏の後は、アナログレコードで、エヴァ・キャシディーのFields of Goldが掛かりました。良い曲ですね。そして柔らかな良い音です。トーレンス仕様のカートリッジの柔らかで甘い音がします。EMTだとそこが辛口になるのですが。
その後は、持参のCDで、ブーレーズ・ウィーンフィルの大地の歌、その六曲目をしっかりと聴きました。ウィーンフィル特有の弦楽器の一体感が、ブーレーズだと、神業のように揃って聞こえます。滅多に聴ける一体感では無いのです、その凄みがそうちから再現されています。
そして、これも定番のハイティンク・シカゴのマーラーの第三番の第一楽章の大太鼓が炸裂するところを聴きました。グランカッサは明らかにシカゴの凄みがある響きがします。音楽がゆっくり聞こえます。そこが素晴らしいですね。スコアをゆっくりと見ている感じです。耳福ですね。
あっという間に、二時間が経ちました。最後はまたJazzのアナログレコードを掛けました。Dave Baily Sextetの演奏で、EPICの原盤です。太くてたくましい音です。ベルウッドさんは、このレコードは、馬蹄形のような音場がすると言われていました。本当に濃い音ですね。アナログレコードの優位性を再確認しました。この音がすれば、JBLファンも納得でしょう。今日はMさんご夫妻はこの後にお約束があるので、短い時間でしたが、集中して聴けた充実した時間になりました。昨日の晩の微調整が効いています。自分のことのように満足でした。