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Channel: GRFのある部屋
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夢のようなお盆休みのあとは

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先週は久しぶりに訪問者が少ない、ゆったりとした、お盆休みを迎えることが出来ました。最後の週末には、8D8の立役者、K社長さんとMさんが、大変身したデコラを聴きに来ていただきました。午前11時過ぎから、夜10時頃まで、10時間以上デコラを聴いていただきました。この充実した時間がすべてを物語っています。

Mさんは、デコラの音の出方は、その逆オルソン的な配置もそうですが、DECCAのカートリッジが醸し出す、実在感に感動されていました。K社長は、何枚かレコードを持参され、一つ一つの音にうなずかれていました。時間と共に音楽がどんどん沸き上がってきて、レコードがまったく違う音楽を奏で出すのを見ていたというのが、正直な感想でしょう。

翌日曜日は、Hartleyのお引っ越しの準備で明け暮れました。大物のSPを、キャスターの台に乗せ、玄関まで運ぶと、玉のような汗が噴き出しました。それを月曜日に大阪に向かう大型ワゴンに乗せて、一応音が出るようにと機材も積み込みました。マンションの一室なので、下の家に迷惑が掛からないように、フロート板も積み込みました。

入り口は、150枚以上のアルバムを読み込ませてある、HDDプレーヤーのHD-1です。石田さんが、クロックや電源回りを改造してくれた愛用機です。それに、SD05の002号機、これはクロックアップも何もしていない、当初のSD05の仕様のままのオリジナルの100Wタイプです。細かな音は、クロックアップされた50Wタイプの最終形には敵いませんが、タンノイやHartleyのような昔のアンプをおおらかに鳴らすには、もってこいです。その内、車で行くとき、比較用に50Wヴァージョンを持ち込むつもりです。

Hartleyが無くなって、1立方メートルのSPの空間が無くなった月曜日の夜は、近所のA氏が寄って、デコラを聴いていただきました。部屋の空間やカートリッジの具合や、針圧の微妙な違いも最初は有りました。今一つのマークIIIのカートリッジも当初は幾分堅さが残ってはいましたが、こちらも、どんどん花が開いていきました。そのDECCAのV/L(バーチカル/ラテラル)方式カートリッジは、水平コイルと垂直コイルを合成して、45/45ステレオを出しています。その安定感は何者にも換えられません。

その水平コイルは、モノラルのカートリッジと同じです。モノのレコードとステレオのレコードが混在した、ステレオ初期には、両方のれこーどが過不足無く掛かる、このVL方式に長があります。そのステレオ針で聴くMJQのレコードなどの実在感は、とてもモノラルとは思えません。クラシックも、音が拡がり、やがて部屋をコンサートホールの会場に変えていきました。

今一つの驚きは、軽針圧にあります。カンチレバーを持たない構造のカートリッジは、トラッキングに優れ、そのとはマスターテープの音を思わせます。雄大で暖かな音です。もう、40年以上は経っているに、まるで昨日作られた用に新鮮な音がするのです。不思議な心持ちがしました。DECCAやRCAの板と相性がいいようです。特に2000番台のDECCAは、全く次元落ちがう音がします。レコードを聴き直すのが楽しみですね。








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