Quantcast
Channel: GRFのある部屋
Viewing all articles
Browse latest Browse all 2216

大変な土曜日・・・

$
0
0
休みの日に天気がよいと、近所の床屋さんとか、コロッケ屋さんとか、お蕎麦屋さんには、ペダルをこぎこぎ出かけます。土曜の朝は、荻窪陸橋のdocomoショップに、いそいそ、こぎこぎ出かけました。先週、携帯が壊れて交換しに行った時、ちょうど iphone6 の申し込み日でした。ずらっと椅子が並べられ、何やらテープが貼られています。これは何ですかと訊いたら、これから iphone6 の先着申し込みですといわれ、どうせ順番を待つのならと、その席に座っていました。30分ぐらい前になると、どんどん人が入ってきますが、私は二番目に座っていたので、機種を訊かれ、色を選ばさせられました。その日のdocomoはカタログも、価格表もなくいわばミズテンの申し込みです。いらなければ買いに来なければ良いのすからと、気楽なつもりで申し込みしました。

すると、19日にはもう入荷していますとの連絡。仕事中ですから行くわけにも行かず、翌る日の朝のペダルコギコギになったわけです。先日、docomoが壊れたのは、ヨーロッパに着いた日でした。そんなこともあろうかた、予備のソフトバンクを稼働させて使っていましたら、最終日にそれも、突然うんともすんとも言わなくなりました。予備の機械なので、基本料の他は、使っただけの請求で、カバンの奥に突っ込んでいました。二台とも、動かなくなるとこれは不便なモノです。docomoの方は、前の古い機種にSIMを繋げば、そのまま使えるのですが、ソフトバンクの方は古い機種が無く弱っていました。

それでMNPの仕組みを使い、番号そのままで、そのiphone6に乗り換えようかと思ったのです。そんなこんなで、荻窪陸橋の坂をペダルこぎこぎして登り切り、ようやくdocomoショップに辿り着きました。すると、十時半で先着に17名も待っています。私は、書類にサインすれば簡単に貰えると思っていましたので、これから17名分も待つというのは予想外でした。でも仕方がありません。時間もあるし、その列の末席に座りました。

受付は、三名の担当ですが、なかなか進みません。料金体制をどうするか、どの容量で申し込むか、色は何色か、メモリーはどのくらいか、それらを懇切丁寧に説明しています。その担当者に辿り着く前に、事前の説明のカウンターもあり、予備的調査をしています。そこは、受付担当のペースに合わせ、お客の我が儘をすべて聞き、難しい説明を何回もしていました。

日本もいつの間にか、アメリカスタイルの列の並び方になりました。担当者が何人にいても、一列に並んで待つ方法です。駅で切符買うときもその方式になりました。その方が別々の列に並んだとき、一人でも、難しい問題を抱えた人がいると、途端に時間が掛かりはじめるからです。しかし、昔アメリカで経験したような問題が現れ始めました。自分の番になったのだから、いくら時間を使っても構わないという感覚です。昔の日本人は、他人にご迷惑が掛かるのを嫌い、なるべく早い時間で済ませようと気配りしていました。でも今の人達には、そのような感覚はなく、自分の時間だと思って、めいっぱい時間を取っています。

自分の前のカップルは、30分掛かっていました。さすがにそれだけ掛かると、その事前カウンターと申し込みカウンターの間には、待っている人はいなくなりました。ジャストオンタイムです。ようやく自分の番になりました。私の問題は、会社名義のwifiルーターを止めて、iphone6にするか、SoftbankからMNPで乗り換えするかの相談です。ルーターは、契約更新の月が過ぎているので、違約金(24ヶ月過ぎているのに、納得できませんが)を払っても解約した方が得か、ソフトバンクから番号乗り換えで、ボーナスを貰う方が得かの比較です。問題は長年使って来てポイントが貯まっている会社名義の番号を切り替えるか、何も実績のないソフトバンクにするかの差でした。

係りの人は、wifiの方をそのまま切り替えた方が、お得だとの結論で説明します。すると問題が出て来ました。iphoneを分割払い(ほとんどの人がそうでしょう)をする場合、会社名義だと会社の謄本が必要なのです。言いかえると、今まで忍耐強く二時間並んだ行為が、この時点で無駄になったのです。理論的には納得できますが、心情的には、電話なので逃げも隠れもしないのだから、謄本等の書類は平日に持参するという手続きは取れ無いのか、大変、ガッカリましました。

気が抜けて、表通りに出ると、日本晴れの良い天気。こんな良いお天気の貴重な二時間を棒に振った事が悔しいですね。荻窪なので、ルミネの地下のお弁当を売っているコーナーで焼け買いしました。それから、自転車置き場に上がるとそこは、杉並公会堂の側のレストランの予約の変更をしに行きました。そこは改装され、大きくなりましたが、盛況で満員なので、環八の反対側のお蕎麦屋さんへ。すると案の定、列を作って並んでいます。冷たいお蕎麦ののどごしを思い出し、お弁当を買っているのに、今一件のお蕎麦屋さんへ。

そこは、このあたりでは、一番好きなお蕎麦やさんです。板わさを頼み、せいろをかき込み、表に出ると、ようやく気分が落ち着きました。今日は、夕方湘南新宿ライナーで、篭原まで行かなければなりません。その準備もしなければと、環八から坂道を下っていくと、善福寺川まで、相当な下り。少しスピードを落とさなければと、理性は思うのだけど、頬をすぎる風は、気持ち良く秋を感じます。

あっと!思ったら、

右から車が!

急ブレーキを掛けたら、自転車は止まったけれど、重い自分の身体は、慣性の法則には逆らえず、そのまま前に。

受け身はしていたのでしょうが、地面に転がりながら、次の瞬間には、メガネが飛び、右頬で、地面と強烈な頬ずり。ようやく起き上がったら、交差点に掛かったところ。右からの車も停止して、自分に駆け寄り、具合を訊いています。

今考えると、ショック状態だったのでしょう。ハンカチで傷口を押さえると、たちまち鮮血で真っ赤に!車の方からウェットティシューを貰って、指を拭い、傷口に当てると、ようやく止血は出来たよう。壊れたメガネを拾い上げ、かっかとする傷口を押さえ、車の人にお礼をして、自転車をこぎ始めました。傷口はづきづきして、熱く燃えています。途中に外科があれば、救急で寄ろうかと思いましたが、場所を思いつかず、そのまま家まで戻りました。

冷蔵庫から氷と、冷凍の保冷剤を取り出し、濡れたタオルにくるみ膨らんできた傷口を押さえました。冷やしても、冷やしても傷口は熱くなってきます。4時には、湘南ライナーに乗らなければと、思って横になったら、30分ぐらい寝ていました。氷は溶けていたので、また新しく交換して、傷で盛り上がってきた所を冷やしていました。気がつくと、膝こぞも熱く感じます。ギサギザのアスファルトの石の痕が転写され、赤い点が点々と付いていました。右半分を打っているのでしょう。だんだん身体が重く感じ始めました。傷口を見る為に洗面所に行くと、かすかに眼の下に内出血の兆しが!

昔、工場の現場で、天井を踏み外し、一階まで落下して、額にこぶを作ったことがありました。内出血もひどく、その内、眼の周りが打たれすぎたボクサーの様になり、二日目には、パンダになっていました。今日も、片目だけパンダになりそうです。

今日行くはずの方にお断りのメールを打っている頃には、右目の下は、紫色の線が見えてくるようになりました・・・。

それが土曜日の夕方。翌る日の朝には、上まぶたもムラサキ色になり、パンダ目の完成です。考えるとこれぐらいでよく済みました。あのまま、車にぶつかっていたかもしれないし、先方がスピードを出していたら、交差点の真ん中で轢かれていたでしょう。もし、あの店に行かなければ、杉並公会堂に行かなければ、そもそも、すんなりiphoneに換えていれば、もし、申し込みの時間が少しでも早くか、遅ければ、、、。

人生のなかには沢山のイフがあります。振りかえると一本道の人生も、瞬間瞬間は綱渡りしているのかもしれません。初めての落車は、いろいろな教訓を与えてくれたようです。

今日自転車屋さんに、自転車を持って行き、バランスが崩れていないかを見て貰っています。そして、最初の仕様通り、右手で後ろのブレーキ、左手で前のブレーキを操作するように戻して貰っています。右手はブレーキを最後まで握っていて、くるぶしを怪我しています。その手が、前の車輪をロックして、そのまま前のめりに突っ込んで行ったのでしょう。

身体は、ギコギコになりましたが、まだまだ、自転車は諦めません。こころ旅の火野正平さんがしているような、緩衝材のギアーが必要かも知れませんね。土曜の夜、救急センターで紹介していただいた、当日オープンしたばかりの杉並区に移ってきた佼成病院で、CTスキャンを受けて脳の輪切り写真を見ました。アルツハイマーが見えないかと聞いたら、見えるようでは終わりだし、それを訊ける内は、まだ大丈夫だと言われました。本当かな・・・

大変な土曜日になりました。




Viewing all articles
Browse latest Browse all 2216

Trending Articles