国境の長いトンネルをくぐるとそこはやはり雪国でした。恐らく世界中を回ってもトンネル一つで、これだけ世界が変わるところはそうはないでしょう。西高東低の気圧配置がシベリアからの乾いた冷たい空気を引き寄せ、比較的暖かな日本海から水分を蒸発させ、それが、国境の山々にぶつかり大量の雪を降らせる。そのメカニズムを学んではいても、いつもの事ながら、太平洋側と日本海側の気候の違いにはビックリさせられます。気温はマイナス2.5度。そんなには寒くないけれど、土樽のPAでスノータイヤの確認をしている係員の顔を見たら気の毒なほど寒そうな顔をしていました。
ここから長岡までは日本でも有数な豪雪地帯。運転にも気が引き締まります。 それでも、以前来たときに比べれば雪の降り方も穏やかで道もよく除雪されています。下るに付けて雪はひどくなり、真っ白な世界に入っていきます。夕方のような暗い世界になっていくのです。追い越し車線もよく除雪されているのですが、そちらを走行するときはおそいトラックを抜くときだけです。慎重に車線を変更し、ゆっくりと時間を掛けながら追い越ししていきます。急なハンドルは切れません。 土樽から長岡まではほぼ百キロ、大きな声では言えませんが、雪の無いときは一時間かかった事はありませんが、今日は一時間半以上掛かりました。 それでも、長岡をすぎると雪は小降りになり、新潟を通過する頃には、雪は止んできました。新潟空港まで飛んで来た連中を拾いに空港のロータリーを回り始めたら、雪が溶けたのが凍っていて、車が半分ほど横をむきかけました。アクセルを踏んで体制を整えました。ドリフトしたのは久しぶりのことです。ここまで家を出てから四時間半・普段よりはやはり一時間余分に掛かっていました。今日はこれから庄内平野まで行かなくてはなりません。
雪国を運転したことが無い連中にハンドルは任せられませんので、そのまま運転をしました。村上をすぎるところまで、日本海東北道は延伸していました。途中から無料区間になります。山の中で高速を下ろさせられて、しばらく走ると、あつみ温泉の手前で日本海に出ます。海はすさまじいまでに荒れていました。数メートルの高さの浪が押し寄せてきます。運転しながらでも浪に引き込まれそうになる迫力です。横なぐりの雪も強風で車に打ち付けられます。暗い空とその下で荒れ狂う日本海は、冬の嵐のすさまじさを見せつけてきます。
あつみ温泉まで延伸してきた高速に乗って、10キロにも及ぶ長い連続したトンネルを抜けると、穏やかな庄内平野に到着していました。新潟空港から二時間半です。食べるところが一軒もなかったので、ようやく酒田ラーメンのお店に着いたときは、皆ホットしたのです。一番ホットしたのは、七時間半通しで運転してきた私でした。こういう悪天候でも、16万キロ走っているPassatは全く疲れないから不思議です。椅子が良いのでしょうね。
酒田は風の街です。冬場は常に北西の風が海から吹き付けてきます。この日は、夜になってもブリザードは止まず、ホテルの窓が強風でオルガンのパッサカリアのような音を立ていました。窓に打ち付けられるびしびしとした雪のつぶては、一晩中続いていました。雪雲は断続的に押し寄せてきて窓の外の風景を変えていきます。明け方少しだけ風が収まったとき、遠くまで見渡せたのです。
うっすらと夜が明けてくると、いつもの風景が拡がってきました。雪は強風に飛ばされて屋根の上にはそれほど積もってはいませんが、吹きだまりはその雪が寄せられて積もっています。 朝早く目が覚めるので、いつものようにブログを書いていると、窓を叩く音がしてきて、びしびしと氷が窓に打ち付けられていました。窓の外は一変していて視界が見えなくなっていました。
雪国を運転したことが無い連中にハンドルは任せられませんので、そのまま運転をしました。村上をすぎるところまで、日本海東北道は延伸していました。途中から無料区間になります。山の中で高速を下ろさせられて、しばらく走ると、あつみ温泉の手前で日本海に出ます。海はすさまじいまでに荒れていました。数メートルの高さの浪が押し寄せてきます。運転しながらでも浪に引き込まれそうになる迫力です。横なぐりの雪も強風で車に打ち付けられます。暗い空とその下で荒れ狂う日本海は、冬の嵐のすさまじさを見せつけてきます。
あつみ温泉まで延伸してきた高速に乗って、10キロにも及ぶ長い連続したトンネルを抜けると、穏やかな庄内平野に到着していました。新潟空港から二時間半です。食べるところが一軒もなかったので、ようやく酒田ラーメンのお店に着いたときは、皆ホットしたのです。一番ホットしたのは、七時間半通しで運転してきた私でした。こういう悪天候でも、16万キロ走っているPassatは全く疲れないから不思議です。椅子が良いのでしょうね。
酒田は風の街です。冬場は常に北西の風が海から吹き付けてきます。この日は、夜になってもブリザードは止まず、ホテルの窓が強風でオルガンのパッサカリアのような音を立ていました。窓に打ち付けられるびしびしとした雪のつぶては、一晩中続いていました。雪雲は断続的に押し寄せてきて窓の外の風景を変えていきます。明け方少しだけ風が収まったとき、遠くまで見渡せたのです。