怪我の功名のユニコーンを楽しんだあと、"Consequence"の音はどうなったかです。"Consequence"とは、究極だとか結論だとか言う意味の単語ですが、いろいろな過程をやったあげくに出来るという意味から出来ています。Dynaudioのユニットは現在はいろいろな SPの原器として知られています。デンマークばかりではなく、世界中でその技術は受け継がれ発展してきました。T4にも、スキャンスピークのユニットが使われていますし、カナダのマックスなども、同じ系統です。それらのSPの究極の到達点として有るのが、"Consequence"なのです。
音の特徴は、何と言っても、オールホーンSPも驚くほどの、エネルギーに充ちた音で、実在感有る音が前に飛び出してきます。とても、ドーム型のSPを聴いている感じではありません。そして、オールホーンでは、なかなか難しい位相管理がしっかり出来ているので、帯域が広大でまとまった音がします。
『します』と簡単に書きましたが、ココが難しいところです。ただ繋いだだけでは、やはり鳴りません。いろいろな工夫が必要になってくるのです。しかし、その難関を乗り越えていくと、今まで聴いたことが無い音がし始めます。先週、短い時間ですけれど、定点観測をしていただいているOさんに聴いていただきました。
短い時間ですが、久しぶりのコンシークエンスを聴きに伺いました。
前回はもう4年前になるので、音味を慎重に確認しながら聴かせて頂きました。しかしこの緻密克つ雄大な音はどのスピーカーからも聴いたことはありません。このコンシークエンスのみが持っている音味です。ただこの音を出されている方がどれほどいるのでしょうか?
そういった意味では、これほど色々なスキルを必要とされるスピーカーは無いとも感じます。一番重要な部屋の広さ、そしてケーブルまでを含めた個々の機器を使いこなす技量。スピーカーのセッティング能力、そしてその資金・・・・・(爆)
4年前に初めてこのスピーカーを聴いた時のことを改めて思い出します。失礼ながらGRFさんには「このスピーカーはどうされるのでしょうか?AV用途ですか?(笑)」などと申し上げた位、それは残念な音でした。
ところが、その後、MITのケーブルの厳選、プリアンプではなくパッシブアッテネーターを使っての音量調整、そしてスペクトラルの華奢といっても良いくらいに小型のステレオアンプ、すべてが噛み合った時の隔絶した音、そしてその針の穴を通す様なスピーカーセッティングの妙。その一部始終を体験し、最後に「音楽の神様が舞い降りてきた」などと恥ずかしくも宣ったのでした。
今回は更に入力系統を複数テストし、音源を含めグレードが数段階上がった状態での試聴です。特に前回印象の強かったクレンペラーのマーラー7番等をリクエストしました。
改めて聴くと、これほどち密な音がするスピーカーを聴いたことがありません。一つ一つの楽器のディティールが分かり、その楽器の周辺の空気感も描き出します。かといってフルオケがバラバラにならず、大きなエネルギーを伴ったオーケストレーションが展開されます。
特にポイントとして挙げたいのは、その余裕感です。広い帯域を薄くせずに大きな余裕を持って再現させるその懐の深さは、譬えようがありません。圧倒的で膨らまない超低域など、それは美事と言うしかありません。とにかく聴いてみるしかないですね。
ただ、まだ左右のスピーカーから音が出ている感が払拭出来ない感じでした。それが全体的には中域の薄さと言うことになるかもしれません。思わず、「以前はもう少し左右のスピーカーが寄っていませんでしたか?」とGRFさんに尋ねたのはこの部分が気になったからです。
入力ソースを返ると、その分だけきちんと差を描き出します。2トラ38のマスターテープも聴いてみたいと思わせる、その力量は、まだまだ残っているのだと主張しているようです。
GRFさん は、「持てる力をすべて出してセッティングする!」と微笑みながら力強くおっしゃっていた姿が印象的です。更なる追い込みに期待したいと思います。
以降、次回試聴に続く(笑)
という、感想第一弾を送ってきてくれました。それで、今回のような追い込みとなった訳です。前回の『神様が舞い降りた』音は、良く憶えています。今回は、その時の音よりも、今一段上がった音を目指しています。「以前はもう少し左右のスピーカーが寄っていませんでしたか?」といわれるのも、良くわかります。間隔は、以前のマークした位置と同じなのですが、音は違って聞こえます。それだけ、情報量が上がっているのでしょう。その位置を修正して、細かいところを煮詰めてきた音を、今一度、聴いていただきました。
音の特徴は、何と言っても、オールホーンSPも驚くほどの、エネルギーに充ちた音で、実在感有る音が前に飛び出してきます。とても、ドーム型のSPを聴いている感じではありません。そして、オールホーンでは、なかなか難しい位相管理がしっかり出来ているので、帯域が広大でまとまった音がします。
『します』と簡単に書きましたが、ココが難しいところです。ただ繋いだだけでは、やはり鳴りません。いろいろな工夫が必要になってくるのです。しかし、その難関を乗り越えていくと、今まで聴いたことが無い音がし始めます。先週、短い時間ですけれど、定点観測をしていただいているOさんに聴いていただきました。
短い時間ですが、久しぶりのコンシークエンスを聴きに伺いました。
前回はもう4年前になるので、音味を慎重に確認しながら聴かせて頂きました。しかしこの緻密克つ雄大な音はどのスピーカーからも聴いたことはありません。このコンシークエンスのみが持っている音味です。ただこの音を出されている方がどれほどいるのでしょうか?
そういった意味では、これほど色々なスキルを必要とされるスピーカーは無いとも感じます。一番重要な部屋の広さ、そしてケーブルまでを含めた個々の機器を使いこなす技量。スピーカーのセッティング能力、そしてその資金・・・・・(爆)
4年前に初めてこのスピーカーを聴いた時のことを改めて思い出します。失礼ながらGRFさんには「このスピーカーはどうされるのでしょうか?AV用途ですか?(笑)」などと申し上げた位、それは残念な音でした。
ところが、その後、MITのケーブルの厳選、プリアンプではなくパッシブアッテネーターを使っての音量調整、そしてスペクトラルの華奢といっても良いくらいに小型のステレオアンプ、すべてが噛み合った時の隔絶した音、そしてその針の穴を通す様なスピーカーセッティングの妙。その一部始終を体験し、最後に「音楽の神様が舞い降りてきた」などと恥ずかしくも宣ったのでした。
今回は更に入力系統を複数テストし、音源を含めグレードが数段階上がった状態での試聴です。特に前回印象の強かったクレンペラーのマーラー7番等をリクエストしました。
改めて聴くと、これほどち密な音がするスピーカーを聴いたことがありません。一つ一つの楽器のディティールが分かり、その楽器の周辺の空気感も描き出します。かといってフルオケがバラバラにならず、大きなエネルギーを伴ったオーケストレーションが展開されます。
特にポイントとして挙げたいのは、その余裕感です。広い帯域を薄くせずに大きな余裕を持って再現させるその懐の深さは、譬えようがありません。圧倒的で膨らまない超低域など、それは美事と言うしかありません。とにかく聴いてみるしかないですね。
ただ、まだ左右のスピーカーから音が出ている感が払拭出来ない感じでした。それが全体的には中域の薄さと言うことになるかもしれません。思わず、「以前はもう少し左右のスピーカーが寄っていませんでしたか?」とGRFさんに尋ねたのはこの部分が気になったからです。
入力ソースを返ると、その分だけきちんと差を描き出します。2トラ38のマスターテープも聴いてみたいと思わせる、その力量は、まだまだ残っているのだと主張しているようです。
GRFさん は、「持てる力をすべて出してセッティングする!」と微笑みながら力強くおっしゃっていた姿が印象的です。更なる追い込みに期待したいと思います。
以降、次回試聴に続く(笑)
という、感想第一弾を送ってきてくれました。それで、今回のような追い込みとなった訳です。前回の『神様が舞い降りた』音は、良く憶えています。今回は、その時の音よりも、今一段上がった音を目指しています。「以前はもう少し左右のスピーカーが寄っていませんでしたか?」といわれるのも、良くわかります。間隔は、以前のマークした位置と同じなのですが、音は違って聞こえます。それだけ、情報量が上がっているのでしょう。その位置を修正して、細かいところを煮詰めてきた音を、今一度、聴いていただきました。