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Channel: GRFのある部屋
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サロン音楽会

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前から、町田の方で、サロンコンサートをやっているのは、UNICORNさんやBellwoodさんの記事で知っていました。また、成瀬駅に近い場所は、抜け道によく使うところで、お店もうっすらと知っていました。勤労感謝の振替休日の24日の月曜日に、めずらしく車で音楽会に行きました。次の日には、関西方面の出張があり、どうしても、前日には行けるところまでいかないと間に合わなかったからです。

何時も5月の連休にお伺いする、青葉台の iさんのお宅の側から、横浜のvafanさんのお宅をかすめて、南町田の抜け道から、成瀬の会場に向かいました。昔から勝手知った道なので終わってから名古屋方面に走る気がしません。

駐車場を確認するために会場のアートスペース・オーまでいくと、先頭にBellwoodさんが陣取っているのが見えました。これなら安心して駐車場を探せます。探すまでも無く、駅の南口には沢山ありました。そこから、歩くと結構急な勾配を登り、会場に辿り着いたときには、開演15分前になっていました。

今日は、Bellwoodさんが、河村尚子さんと同じ様に追っかけをしている小菅優さんのピアノで、日本のチェロの第一人者山崎伸子さんの定例演奏会なのです。毎回、ピアノ奏者を変えてチャレンジしている山崎さんが初めて、二回続けて小菅さんを選ばれたのには訳があるのでしょう。小菅さんと山崎さんの演奏を楽しみで来ました。

山崎さんは桐朋のご出身ですが、現在は芸大の教授をされている実力者です。津田ホールで2007年から10年連続のリサイタルを行っています。そのプログラムを、この成瀬のホールでも披露している訳です。チェロの名曲を連続して演奏しているのですが、山崎さんによるとピアニストの個性によって、新しい世界がひらけていくそうです。

その小菅さんが、ショスタコビッチを選んだそうです。それならば、ブリテンの曲もと、山崎さんが選んだそうです。そして、小菅さんのベートーヴェンが素晴らしいので、プログラムが選ばれたそうです。ショスタコビッチとブリテンと言えば、ロストロポーヴィッチの名演があります。両方とも作曲者自身との演奏が残っていますから、とても参考になるそうです。

先頭に並んでいたBellwoodさんが取った席は、山崎さんの目の前、1.5メートルぐらいの文字通り被り付きでした。そこで、昔の言葉でいけば、松ヤニが飛び散る音を聞くことが出来ました。本当に松ヤニの粉に咽せそうになりました。山崎さんの演奏は、お師匠さんのフルニエタイプではなく、ロストロポーヴィッチタイプですね。迫力有る演奏で、取り澄ましたところは微塵もありません。ヴァイオリンだったらチョン・キョンファのタイプです。

驚いたのは、その迫力ある演奏に全く負けていない小菅さんの演奏です。そうか、これが小菅優の演奏家と、感じ入りました。来て良かったと、Bellwoodさんに大感謝です。目の前のピアノはヤマハの普通のグランドですが、コンサートグランドを弾いている様な音がします。

ブリテンは、難しい音楽でした。山崎さんの音程とタイミングが幾分ずれていたようにも感じました。最後のショスタコビッチは、小菅さんのピアノがリードしてきます。それも半端な力ではなく、感心しました。私も小菅さんの追っかけになりそうですね。

演奏会後の反省会は、私は車なので、初めてアルコール無しで行いました。無論Bellwoodさんの方は、ビールから日本酒とそれでも遠慮がち?に飲まれていました。良い演奏会のお誘いいただきました。また来ましょう!


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