この一月は、三件の新しいお宅に伺うことが出来ました。こちらから訪問して、感動出来るのは大変素晴らしい経験です。オーディオを50年以上もやっていると、どうしても自分の考えが固まりがちなのですが、素晴らしい情熱でオーディオ道に邁進している方々の装置からはオーラが出ているのが解ります。その情熱が音に、音楽に表れるのでしょう。お三方とも装置の調整は完璧で、皆さん個性的な音をきけて嬉しかったです。問題は帰って来てしばらくは、その強烈な印象からいろいろ影響されて、自らの装置に足りない部門を探して見たりします。
しかし、結局は聴いている音楽の分野も違うし、求めている音も違いますから、同じ音は決してしないのです。もし、同じ様な部屋に、同じ装置を持ち込んだとしても、決して同じ音はしないでしょう。それは、聴いている人の経験が皆さん違うからです。同じ演奏会に行っても、座る位置が一つ違っても同じ音がしないのは、皆さんも経験されているでしょう。でも、どこの席に座ってもその場の空気を共有したわけですが、同じ様な感動が得られるかは、いろいろな要素が絡み、難しいのかもしれません。そしてそれぞれの席で聴いている音楽は、1000人いれば千通りの音楽を聴いているわけです。ロックバンドのコンサートと違い全員がスタンディングで踊りまくっているのとは違うからです。
私の場合は、自らの経験からきたコンサートの理想型を思い描いているのでしょう。不思議なのは、ロックコンサートなどPAを使っている演奏会の音の基準は、そのPAの音なのでしょうか?アンプラグの音しか聴かない私には、調整の基準が難しいのです。その意味で、PAを実際に扱っておられた横浜のMさんのお宅の音は、私の経験を拡げてくれるのです。一言で言えば気持ちよい音の範囲ならどこまでも追求すべきなのでしょう。私は余り経験はありませんが、むかし連れて行かれたディスコなどの強烈な低音には、耳が堪えられないのです。オーディオをされているお宅で、限界をこえた音量で聴かれている方も居られますが、私には無理です。そんな暴力的な音を聴かされてに三日程耳が遠くなったこともありますので。
そこに行くと、正月に訪れたNaruさんのお宅の音はとても気持ちよかったです。その証拠にマキ/OZのレコードを買い求めたぐらいですから。もっとも、家の装置ではあの素晴らしい音は出ませんが。またエム5さんのお宅で聴いた禁断のソースには痺れました。あの音源は手に入らないので、高望みはせず、その点は安心ですね(笑)。そして、今週の田園調布のお宅の天井高とオートグラフの距離感。ステージが出来ていました。いろいろな目標が出来て有意義な訪問でした。
私は、二種類の音を追い求めているのでしょう。一つは広い部屋でゆったりと聴く装置です。今ひとつは、狭い環境でも、その狭さを忘れる音場の再生です。ユニコーンが入ってから、その方向もどうやら解決しはじめたようです。六畳の大きさで、真っ暗にするとコンサートホールが拡がっているという、異空間を体現できます。それも、マルチでは無く普通のステレオで出てくるのがすごいです。人間の脳の動きが、経験がそのイメージを見させているのでしょう。その意味では、経験のない人にはまったく違う音に聞こえているのだろうと思いますが。
今回のレキュタンギュラーGRFの音は、いろいろな意味で、常識を覆してくれました。ホーン型では、音場の再生は難しいと言われてきたのですが、平行法で配置すると、後方に音が拡がり、奥から音が来る独特の音場が出てきます。非常にしっかりとしたつくりで、通常のタンノイとはまったく違うアプローチが取られていました。レキュタンギュラーGRFは数も少なく、その音を聴かれた方も少ないと思われます。i さんのレッドともまったく違う音には驚きました。
しかし、結局は聴いている音楽の分野も違うし、求めている音も違いますから、同じ音は決してしないのです。もし、同じ様な部屋に、同じ装置を持ち込んだとしても、決して同じ音はしないでしょう。それは、聴いている人の経験が皆さん違うからです。同じ演奏会に行っても、座る位置が一つ違っても同じ音がしないのは、皆さんも経験されているでしょう。でも、どこの席に座ってもその場の空気を共有したわけですが、同じ様な感動が得られるかは、いろいろな要素が絡み、難しいのかもしれません。そしてそれぞれの席で聴いている音楽は、1000人いれば千通りの音楽を聴いているわけです。ロックバンドのコンサートと違い全員がスタンディングで踊りまくっているのとは違うからです。
私の場合は、自らの経験からきたコンサートの理想型を思い描いているのでしょう。不思議なのは、ロックコンサートなどPAを使っている演奏会の音の基準は、そのPAの音なのでしょうか?アンプラグの音しか聴かない私には、調整の基準が難しいのです。その意味で、PAを実際に扱っておられた横浜のMさんのお宅の音は、私の経験を拡げてくれるのです。一言で言えば気持ちよい音の範囲ならどこまでも追求すべきなのでしょう。私は余り経験はありませんが、むかし連れて行かれたディスコなどの強烈な低音には、耳が堪えられないのです。オーディオをされているお宅で、限界をこえた音量で聴かれている方も居られますが、私には無理です。そんな暴力的な音を聴かされてに三日程耳が遠くなったこともありますので。
そこに行くと、正月に訪れたNaruさんのお宅の音はとても気持ちよかったです。その証拠にマキ/OZのレコードを買い求めたぐらいですから。もっとも、家の装置ではあの素晴らしい音は出ませんが。またエム5さんのお宅で聴いた禁断のソースには痺れました。あの音源は手に入らないので、高望みはせず、その点は安心ですね(笑)。そして、今週の田園調布のお宅の天井高とオートグラフの距離感。ステージが出来ていました。いろいろな目標が出来て有意義な訪問でした。
私は、二種類の音を追い求めているのでしょう。一つは広い部屋でゆったりと聴く装置です。今ひとつは、狭い環境でも、その狭さを忘れる音場の再生です。ユニコーンが入ってから、その方向もどうやら解決しはじめたようです。六畳の大きさで、真っ暗にするとコンサートホールが拡がっているという、異空間を体現できます。それも、マルチでは無く普通のステレオで出てくるのがすごいです。人間の脳の動きが、経験がそのイメージを見させているのでしょう。その意味では、経験のない人にはまったく違う音に聞こえているのだろうと思いますが。
今回のレキュタンギュラーGRFの音は、いろいろな意味で、常識を覆してくれました。ホーン型では、音場の再生は難しいと言われてきたのですが、平行法で配置すると、後方に音が拡がり、奥から音が来る独特の音場が出てきます。非常にしっかりとしたつくりで、通常のタンノイとはまったく違うアプローチが取られていました。レキュタンギュラーGRFは数も少なく、その音を聴かれた方も少ないと思われます。i さんのレッドともまったく違う音には驚きました。