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Channel: GRFのある部屋
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VWオーナーの憂鬱

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このブログでも何回かお話ししていますが、私はVWの車を使っています。それも二台使っています。一台は、八年以上使っているPassat Variantで、この9月で21万キロを越えました。今一台は、こちらも八年目に入ったGolf Variantで11万キロ走っています。とても信頼性の高い車で、オイルは、定期的な継ぎ足しだけで充分だし、ブレーキやエンジン等の基本的なところに不具合は全くありません。

ゴルフは、スーパーチャージャーとターボが組み合わされた高出力タイプで、街中でも高速道路でも全くストレスを感じず使用することが来ました。その前のスバルの六気筒の車から比べたら、倍近くの燃費で走っています。10万キロの時点でガソリンの量が半分で済んでいますから、その差は100万円近くになっていました。いろいろな意味で、文句の付け所はないのです。当分次の車は買わなくても良いでしょう。

一方のパサートは、ゴルフよりホイールベースが長いし室内も大きく、走行していても力があるので、楽に長距離を走ることが出来ます。この数年、VWはダウンサイジングを続けていて、2.0リッターの車が、ほとんど無くなりました。ほぼすべての車種で、1.4リッターの車だけを日本では展開しているのです。兄弟会社のAudiが、ほとんどの大排気量者を2.0リッターに統一してきているので、VWとの差を明確化するために、VW側の2.0リッター車をラインアップから外しているのでしょうか。

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登り下りが多い中央高速を高速で巡航するには、やはりトルクが有る車が楽です。その意味で、ようやく出てくる筈の2リッターディーゼルターボ車に期待していたのです。わたしの車の5回目の車検は、来年の2月に迫っていました。

そこに降って湧いたのが、アメリカ市場に於ける、ディーゼル車の排気規制の不正操作ソフトです。高度な技術を悪用した事は、如何に窮余の一策とはいえ、一線を越えてしまっては、何ともなりません。来年早々に予定していた、日本導入も当分(永久に?)延期になりました。何故、VWはそんな合わないことをしたかと、いろいろと分析されていますが、VW社の体質の所為だと言われています。VWは一台あたりの車の利益が極端に少なく、同じ系列のAudiに比べると六分の一、ポルシェに比べると二十六分の一だそうです。これでは余分なコストは掛けられませんね。

夏にスイスで借りたAudiも2.0のディーゼルターボでした。大変力強く燃費も良いので、ディーゼル車の上陸には期待していたのです。そのAudiも、同じVWグループですから、日本では当分ディーゼルターボは出てこないでしょう。Audiは、ドイツでも50万円程、VWより高く売られています。一連の騒ぎで、Audiの価格が、数十万円下がれば、VWと同じ様なお買い得な車になるのですが。

ボルボもありますが、ドイツ車でディーゼルを日本で展開しているのは、BMWとメルセデスです。両者とも、積極的にディーゼル車を導入しており、性能と燃費を両立しています。メルセデスCの最新のディーゼル車とSのハイブリッド車に乗りました。Sに乗っても仕事が出来るのなら、最高の燃費と安全性を買えることになりますが、でも難しいでしょうね。

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今日のニュースでは、VW本体ばかりではなく、AudiやPorsheの大排気量車にも、同じ問題が飛び火したようです。車自体は悪くないと思いますが、当分、VW関連の車は、売れ行きが下がるでしょう。中古市場も打撃を受けるでしょうから、ますます新車が買いにくくなります。AudiもA4が本国では、モデルチェンジしました。日本には、来年春の導入ですが、VWの影響はどうなるでしょう。折角、買う車を決めて気持ちを定めていたのに当分混乱は続き、収まりそうにありません。困りました。





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