今日は、夕方お客さんが二人。一人目は、大阪の友人が久しぶりに東京に来たので寄っていきました。今一人は、六時過ぎに来られるオーディオ関係の方です。私のブログを見ていて、実験中のTrobadour40+ウーファーの音がどれほどのものかと聞きに来られます。
月曜日は、何時も朝から忙しく、気がついたらお昼を過ぎていることもしばしば。今日も三時頃まではスケジュールがつまっていました。三時過ぎに友人が来て、ようやく仕事から抜け出すことが出来ました。大阪の友人は、何十年も大阪に住んでいますが、元は地元の人で、中学高校と一緒に過ごした気の置けない仲間です。お袋さんの用事でたまに東京に来ます。今回もそのついでに寄ってくれたのです。
彼は、大阪でコーラスに所属していて、モーツァルトやバッハの合唱曲で年間何回かステージに上がっています。オーディオは、開店休業状態で、声楽の発声に時間を費やしています。だからこそ、私の家に来たときには、いろいろとクラシックを中心に聴いていくのです。
実験中のTrobadourも聴いて貰えました。こちらは昨日の夜にも聴いて調整しました。雨の所為か、出張前より音がくすんでいます。聴いていても音が湿っている感じなのです。昼休みに、六角レンチを出してきて、ウーファーの増締めを行いました。ほんの少しだけ緩んでいるようです。締めて聴きましたが、先週の音より少し甘く、浮き上がるような高音が出て来ません。ボリュームを変えたり、インピーダンスを変えたりして、音を聴いても、今日の音は雄大ではありますが、帯域そのものは一回り狭くなったような音でした。
友人が来て、聴いて貰っていても、音像の感じが少し違います。矢張り雨の所為でしょうか?昨日からしとしとと降っている雨は温度が高く、湿度も94%を超えています。Trobadourも湿気を呼ぶと音が変わるのだと納得しました。でも鳴らしながら、矢張り音が重いので、低域の位相を変えてみようと、ネットワークのところに行って、コーンを触って驚きました。
音が鳴っていないのです!
愕然としました。そういえば出張に出る前の晩、Trobadourの替わりに、後ろのGRFを繋いで鳴らしたのです。その事をすっかり忘れ、昨日の晩も、お昼休みも音が甘く柔らかくなってしまったと悩んでいたのです。全く忘れていました。何よりも定位置で聴くと、前にあるTrobadourが鳴っているように聞こえるのです。友人は、何があったかと怪訝な顔をしています。急ぎ、ケーブルを繋ぎかえる間、自分の迂闊さに驚き入っていました。でも、そばに行かなければ解らないのです。音場は同じ様に聞こえているからです。
今朝早くから、SPの調整方法で、Bellwoodさんとお互いの調整が甘いなどと、言い合っていたのは誰だったのでしょうか!余りの事態に愕然として、一気に老人力が増した気がしました。気を取り直して、結線を繋ぎ直し、Trobadourを今度は鳴らしました。いままで悩んでいたことが嘘のように晴れ渡り出張前の音が戻って来ました。当たり前です。つなぎ替えたのですから。Bellwoodさんの、イアフォーン端子のクロストークを笑っていたので、バチが当たったようです。
音は一気に浮き上がり、ホログラムの様に音が立ち上ります。しかし、ソファーの上の定位置からは、同じ一線上にSPが並んでいるので、二次元的な比較でも音色が似ているので区別が付かないのです。焦りましたね。ソファーを立ち、SPの方に近づいても音は、前にあるtrobadourから聞こえるのです。位相をひっくり返すと、そこではじめてSPの存在が解るのです。実験はある意味大成功なのですが、自分の迂闊さと思い込みの強さを思い知らされました。
以前は、床置き平行法で前に置いたT4の音が後ろのGRFから聞こえる実験をよくやっていました。今回はその反対です。後ろのGRFが鳴っているのに、本人は、前の実験用SPが鳴っているのだと勘違いしていたのです。
夕方六時過ぎに、客人と友人とその友人を迎えにきたS.O君を含めて、近所の洋食屋さんにいきました。S.O君の食が進まないので、訊いてみたらお茶の水のレコード屋さんの隣でラーメンを食べて、成り行きで替え玉を注文してしまい、身動き取れなかったそうです。いい年して、替え玉を勢いだ頼むのも、若い頃の習慣を変えられない老人力ですね。もっとも今日の私は、それを笑うことは出来ません。
オーディオ関係の人には、和室のユニコーンでのCD34改とEMMの音の違いを聴いて貰い、すぐ実験中のTrobadourを聴いて驚いて貰いました。百戦錬磨のプロを驚かせたのですから、実験は大成功です。それから、いろいろなソースでも、Trobadour+wooferを聴いて貰いました。すっかり満足をしていただいた後、余興で逆にGRFの音を聴いてもらいました。
どちらが鳴っているか解らないほどの音の質の高さにビックリ!とても45年前のスピーカーが鳴っているとは思わなかったそうです。さっきの逆ですね。驚きついでに、デコラも聴いていただきました。こちらのしっかりとした音には、もっとビックリして貰えました。新しいレコードクリーナーで入念に静電気をとって、デコラに掛けたら驚きの静けさと音楽の面白さが飛び出してきました。
1960年頃の装置を私はいまだに使っています。このデコラも、モニターゴールドのGRFも、茅野のESL57も、R.GRFも、大阪のHartleyもそうですね。それらの旧いSPと、小型のT4とユニコーンや実験中のTrobadour、そして例大祭の時にしか出さない御神輿のような"Consequence"が新しいタイプのSPです。それらのどれを鳴らしても、新旧に係わらず、それが私の求めている音である限り同じ音で鳴るのです。入力系を変えても、同じ様に鳴ります。それが私の音かもしれませんが、元の音は同じだから同じ音がするのだと私は、確信しています。どれもが、高忠実な音を出しているからだと!
それらのすべてが、空間の再現を志している限り、その会場を満たす音がしているのだから、同じ音がするのが当たり前だと、今日の事が教えてくれています。その意味では、私の長い旅もそろそろ終着駅が見えてきたようです。まだたどり着いてはいませんが、無事にターミナルの駅に滑り込みたいものだと、お客様が帰った後、11月にしては暖かな夜に感じていました。
月曜日は、何時も朝から忙しく、気がついたらお昼を過ぎていることもしばしば。今日も三時頃まではスケジュールがつまっていました。三時過ぎに友人が来て、ようやく仕事から抜け出すことが出来ました。大阪の友人は、何十年も大阪に住んでいますが、元は地元の人で、中学高校と一緒に過ごした気の置けない仲間です。お袋さんの用事でたまに東京に来ます。今回もそのついでに寄ってくれたのです。
彼は、大阪でコーラスに所属していて、モーツァルトやバッハの合唱曲で年間何回かステージに上がっています。オーディオは、開店休業状態で、声楽の発声に時間を費やしています。だからこそ、私の家に来たときには、いろいろとクラシックを中心に聴いていくのです。
実験中のTrobadourも聴いて貰えました。こちらは昨日の夜にも聴いて調整しました。雨の所為か、出張前より音がくすんでいます。聴いていても音が湿っている感じなのです。昼休みに、六角レンチを出してきて、ウーファーの増締めを行いました。ほんの少しだけ緩んでいるようです。締めて聴きましたが、先週の音より少し甘く、浮き上がるような高音が出て来ません。ボリュームを変えたり、インピーダンスを変えたりして、音を聴いても、今日の音は雄大ではありますが、帯域そのものは一回り狭くなったような音でした。
友人が来て、聴いて貰っていても、音像の感じが少し違います。矢張り雨の所為でしょうか?昨日からしとしとと降っている雨は温度が高く、湿度も94%を超えています。Trobadourも湿気を呼ぶと音が変わるのだと納得しました。でも鳴らしながら、矢張り音が重いので、低域の位相を変えてみようと、ネットワークのところに行って、コーンを触って驚きました。
音が鳴っていないのです!
愕然としました。そういえば出張に出る前の晩、Trobadourの替わりに、後ろのGRFを繋いで鳴らしたのです。その事をすっかり忘れ、昨日の晩も、お昼休みも音が甘く柔らかくなってしまったと悩んでいたのです。全く忘れていました。何よりも定位置で聴くと、前にあるTrobadourが鳴っているように聞こえるのです。友人は、何があったかと怪訝な顔をしています。急ぎ、ケーブルを繋ぎかえる間、自分の迂闊さに驚き入っていました。でも、そばに行かなければ解らないのです。音場は同じ様に聞こえているからです。
今朝早くから、SPの調整方法で、Bellwoodさんとお互いの調整が甘いなどと、言い合っていたのは誰だったのでしょうか!余りの事態に愕然として、一気に老人力が増した気がしました。気を取り直して、結線を繋ぎ直し、Trobadourを今度は鳴らしました。いままで悩んでいたことが嘘のように晴れ渡り出張前の音が戻って来ました。当たり前です。つなぎ替えたのですから。Bellwoodさんの、イアフォーン端子のクロストークを笑っていたので、バチが当たったようです。
音は一気に浮き上がり、ホログラムの様に音が立ち上ります。しかし、ソファーの上の定位置からは、同じ一線上にSPが並んでいるので、二次元的な比較でも音色が似ているので区別が付かないのです。焦りましたね。ソファーを立ち、SPの方に近づいても音は、前にあるtrobadourから聞こえるのです。位相をひっくり返すと、そこではじめてSPの存在が解るのです。実験はある意味大成功なのですが、自分の迂闊さと思い込みの強さを思い知らされました。
以前は、床置き平行法で前に置いたT4の音が後ろのGRFから聞こえる実験をよくやっていました。今回はその反対です。後ろのGRFが鳴っているのに、本人は、前の実験用SPが鳴っているのだと勘違いしていたのです。
夕方六時過ぎに、客人と友人とその友人を迎えにきたS.O君を含めて、近所の洋食屋さんにいきました。S.O君の食が進まないので、訊いてみたらお茶の水のレコード屋さんの隣でラーメンを食べて、成り行きで替え玉を注文してしまい、身動き取れなかったそうです。いい年して、替え玉を勢いだ頼むのも、若い頃の習慣を変えられない老人力ですね。もっとも今日の私は、それを笑うことは出来ません。
オーディオ関係の人には、和室のユニコーンでのCD34改とEMMの音の違いを聴いて貰い、すぐ実験中のTrobadourを聴いて驚いて貰いました。百戦錬磨のプロを驚かせたのですから、実験は大成功です。それから、いろいろなソースでも、Trobadour+wooferを聴いて貰いました。すっかり満足をしていただいた後、余興で逆にGRFの音を聴いてもらいました。
どちらが鳴っているか解らないほどの音の質の高さにビックリ!とても45年前のスピーカーが鳴っているとは思わなかったそうです。さっきの逆ですね。驚きついでに、デコラも聴いていただきました。こちらのしっかりとした音には、もっとビックリして貰えました。新しいレコードクリーナーで入念に静電気をとって、デコラに掛けたら驚きの静けさと音楽の面白さが飛び出してきました。
1960年頃の装置を私はいまだに使っています。このデコラも、モニターゴールドのGRFも、茅野のESL57も、R.GRFも、大阪のHartleyもそうですね。それらの旧いSPと、小型のT4とユニコーンや実験中のTrobadour、そして例大祭の時にしか出さない御神輿のような"Consequence"が新しいタイプのSPです。それらのどれを鳴らしても、新旧に係わらず、それが私の求めている音である限り同じ音で鳴るのです。入力系を変えても、同じ様に鳴ります。それが私の音かもしれませんが、元の音は同じだから同じ音がするのだと私は、確信しています。どれもが、高忠実な音を出しているからだと!
それらのすべてが、空間の再現を志している限り、その会場を満たす音がしているのだから、同じ音がするのが当たり前だと、今日の事が教えてくれています。その意味では、私の長い旅もそろそろ終着駅が見えてきたようです。まだたどり着いてはいませんが、無事にターミナルの駅に滑り込みたいものだと、お客様が帰った後、11月にしては暖かな夜に感じていました。