GRF様
昨日はお邪魔致しました。お伺いするたびに新しい発見があって、楽しいひと時を過ごさせていただきました。ありがとうございます。
私にお声をかけて下さったのは、たぶん、屈託のない意見を聞かせてほしかったのかな。と、勝手に解釈をして、ご連絡を差し上げています。
実験中のジャーマンのTrobadour40+ウーファーには、本当に驚きました。
全方向の指向性を持つユニットに、前後の双方向のウーファーを組み合わせるシステムで、結果がどうなったかというと、空間の再現力はたぶん世界一だと思います。世界中のオーディオを聴いた経験がないものですから「たぶん」を付けさせていただきましたが、聴かせていただいた部屋よりはるかに小さな空間でも充分な広がりを再現できるのではないかと予想します。
指向性ももちろんですが、エネルギーの分布もムラが無いため、部屋の中全部がサービスエリアになります。部屋のどこにいても、そこにいる全員が楽しめるオーディオです。
凄いです。
弱音のリニアリティが抜群にいいので、たとえマンションのような集合住宅であっても、それほど音量を上げなくても、充分な満足感が得られるのではないでしょうか。
サイズも、セッティングを含めた扱い勝手も、日本の住宅事情に良くマッチした素晴らしい出来栄えです。大山さんの事だから、きっと製品版では更に音が良くなっているのでしょうね。
正相か逆相かは、GRFさんの言うようにユーザーに任せればいいと思います。ジャーマンのネットワークのように、バナナプラグ差し込み式にして、適時入れ換えて使うのが良いと思います。4mmバナナだと、特に銀メッキ品などは信頼性もあり、音質もいいです。
逆相の抜群にナチュラルな感じが最高に良いと思いましたが、正相の張り出しの良さと、エネルギー感も捨てがたいです。差し込み式なら音質劣化を気にしなくていいので、両立が出来ると思います。
それにしても、あんなにナチュラルな艶っぽさは聴いたことがありません。
革命的な音ですよ。これは。
本番製品も見たいし、聴きたいし、GRFさん宅以外でも聴いてみたいですね。
さて、何回もお邪魔させていかすが、実はGRFもデコラも聴かせていただいてなかったのですが、今回は両方とも聴かせていただけました。心底感心した点は、全部GRFさんの音になっていたこと。両方とも、時代を超えてとてもいい音で鳴っていました。
日頃、GRFさんがいわれているとおり「なんだっていい音がするよ」が納得できる話です。なんだっては極端かもしれませんが、まともな物なら何でもいい音がしますよね。本当は機械のせいではなく、使い手の技量だったりするわけです。
安物の楽器だって、良い演奏家にかかればいい音がします。もちろん、良い楽器と同じ音にはなるわけがありませんが、水準以上の音楽になります。反対は、初心者にどんな良い楽器を与えても、上達するまでは、いい演奏は出来ません。管楽器だったら、音も出ないかもしれません。(私はホルンのマウスピースを口に付けても、音が出せませんでした。)
しかし、GRFもデコラのとてもいい状態でした。50年以上歳月を重ねたデコラの音質には腰が抜けそうでした。あれから約50年何が進歩したのか。量産化、コストダウン、小型化、デジタル技術。でも、本質の部分はあまり変わっていないのかもしれませんね。こういった完成した技術は、次の世代に伝承していかないと、進歩ではなく、かえって退化の道を歩みかねません。
産業としてのオーディオもある程度の規模が保てないと、技術の蓄積も危ういです。そう、言いながら、どうにもできない自分が歯がゆいのでありますが、、。
GRFさんがおっしゃっていた温故知新の「デコラを聴く会」やりましょう。私も知り合いのエンジニア諸氏に声をかけます。次の時代を作ってくれそうな可能性のある方をお呼びしますから、是非やりましょう。
今回はお声を掛けて頂き、ありがとうございました。これからもどうぞ、よろしくお願い申し上げます。
**********************************
月曜日の晩に、実験中のTrobadour 40 + 専用ウーファーを聴いていただくために、オーディオ関連のプロの方に来ていただき、ご意見や改造点をお訊き致しました。幸いにも好印象を持って頂いたようです。
横浜のMさんのTrobadour80用の超弩級のウーファーは大成功でしたが、いかんせん大きさが、半端ではありません。テスタロッサをイメージして製作されたサイズは、普通の狭い道路には、入って来られません(苦笑)。最低音の16Hz~30Hzまでを諦めて、サイズ的には、1/3〜1/4以下で、どこまで迫れるかの実験を試みたものです。勿論プロトタイプですから、今は内容積以外は全く異なったタダの箱です。
それでも、ダブルのウーファーの取り付け位置、バスレフポートの設定、駆動の方法、ネットワークの選定、位相の管理等々、沢山の選択肢の中から選んでみました。その中間報告みたい意味合いで、親しくさせて頂いている方の意見や感想をお聞きしてきました。
このウーファーは、最低音の追加だけではなく、Trobadourに繋がる300Hz付近まで色を付けずにバトンを渡さなければなりません。そこに難しさがあります。幸いにも、皆さんから大変好意的なご感想を頂き、実験をした甲斐があったようです。Trobadour 40ばかりか80にも応用できるのでは思っていますが、80は手元にないので、オーナーからお借りするしか有りませんが、実験を重ねていきたいですね。
大山さんの経験とセンスで、凄いものが出来上がりそうな状態になってきました。完成は、まだまだ先の事でしょうが、楽しみが出来てきました。オーディオファン的には、クラフトマンの喜びにも参画できて、嬉しい限りです。
昨日はお邪魔致しました。お伺いするたびに新しい発見があって、楽しいひと時を過ごさせていただきました。ありがとうございます。
私にお声をかけて下さったのは、たぶん、屈託のない意見を聞かせてほしかったのかな。と、勝手に解釈をして、ご連絡を差し上げています。
実験中のジャーマンのTrobadour40+ウーファーには、本当に驚きました。
全方向の指向性を持つユニットに、前後の双方向のウーファーを組み合わせるシステムで、結果がどうなったかというと、空間の再現力はたぶん世界一だと思います。世界中のオーディオを聴いた経験がないものですから「たぶん」を付けさせていただきましたが、聴かせていただいた部屋よりはるかに小さな空間でも充分な広がりを再現できるのではないかと予想します。
指向性ももちろんですが、エネルギーの分布もムラが無いため、部屋の中全部がサービスエリアになります。部屋のどこにいても、そこにいる全員が楽しめるオーディオです。
凄いです。
弱音のリニアリティが抜群にいいので、たとえマンションのような集合住宅であっても、それほど音量を上げなくても、充分な満足感が得られるのではないでしょうか。
サイズも、セッティングを含めた扱い勝手も、日本の住宅事情に良くマッチした素晴らしい出来栄えです。大山さんの事だから、きっと製品版では更に音が良くなっているのでしょうね。
正相か逆相かは、GRFさんの言うようにユーザーに任せればいいと思います。ジャーマンのネットワークのように、バナナプラグ差し込み式にして、適時入れ換えて使うのが良いと思います。4mmバナナだと、特に銀メッキ品などは信頼性もあり、音質もいいです。
逆相の抜群にナチュラルな感じが最高に良いと思いましたが、正相の張り出しの良さと、エネルギー感も捨てがたいです。差し込み式なら音質劣化を気にしなくていいので、両立が出来ると思います。
それにしても、あんなにナチュラルな艶っぽさは聴いたことがありません。
革命的な音ですよ。これは。
本番製品も見たいし、聴きたいし、GRFさん宅以外でも聴いてみたいですね。
さて、何回もお邪魔させていかすが、実はGRFもデコラも聴かせていただいてなかったのですが、今回は両方とも聴かせていただけました。心底感心した点は、全部GRFさんの音になっていたこと。両方とも、時代を超えてとてもいい音で鳴っていました。
日頃、GRFさんがいわれているとおり「なんだっていい音がするよ」が納得できる話です。なんだっては極端かもしれませんが、まともな物なら何でもいい音がしますよね。本当は機械のせいではなく、使い手の技量だったりするわけです。
安物の楽器だって、良い演奏家にかかればいい音がします。もちろん、良い楽器と同じ音にはなるわけがありませんが、水準以上の音楽になります。反対は、初心者にどんな良い楽器を与えても、上達するまでは、いい演奏は出来ません。管楽器だったら、音も出ないかもしれません。(私はホルンのマウスピースを口に付けても、音が出せませんでした。)
しかし、GRFもデコラのとてもいい状態でした。50年以上歳月を重ねたデコラの音質には腰が抜けそうでした。あれから約50年何が進歩したのか。量産化、コストダウン、小型化、デジタル技術。でも、本質の部分はあまり変わっていないのかもしれませんね。こういった完成した技術は、次の世代に伝承していかないと、進歩ではなく、かえって退化の道を歩みかねません。
産業としてのオーディオもある程度の規模が保てないと、技術の蓄積も危ういです。そう、言いながら、どうにもできない自分が歯がゆいのでありますが、、。
GRFさんがおっしゃっていた温故知新の「デコラを聴く会」やりましょう。私も知り合いのエンジニア諸氏に声をかけます。次の時代を作ってくれそうな可能性のある方をお呼びしますから、是非やりましょう。
今回はお声を掛けて頂き、ありがとうございました。これからもどうぞ、よろしくお願い申し上げます。
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月曜日の晩に、実験中のTrobadour 40 + 専用ウーファーを聴いていただくために、オーディオ関連のプロの方に来ていただき、ご意見や改造点をお訊き致しました。幸いにも好印象を持って頂いたようです。
横浜のMさんのTrobadour80用の超弩級のウーファーは大成功でしたが、いかんせん大きさが、半端ではありません。テスタロッサをイメージして製作されたサイズは、普通の狭い道路には、入って来られません(苦笑)。最低音の16Hz~30Hzまでを諦めて、サイズ的には、1/3〜1/4以下で、どこまで迫れるかの実験を試みたものです。勿論プロトタイプですから、今は内容積以外は全く異なったタダの箱です。
それでも、ダブルのウーファーの取り付け位置、バスレフポートの設定、駆動の方法、ネットワークの選定、位相の管理等々、沢山の選択肢の中から選んでみました。その中間報告みたい意味合いで、親しくさせて頂いている方の意見や感想をお聞きしてきました。
このウーファーは、最低音の追加だけではなく、Trobadourに繋がる300Hz付近まで色を付けずにバトンを渡さなければなりません。そこに難しさがあります。幸いにも、皆さんから大変好意的なご感想を頂き、実験をした甲斐があったようです。Trobadour 40ばかりか80にも応用できるのでは思っていますが、80は手元にないので、オーナーからお借りするしか有りませんが、実験を重ねていきたいですね。
大山さんの経験とセンスで、凄いものが出来上がりそうな状態になってきました。完成は、まだまだ先の事でしょうが、楽しみが出来てきました。オーディオファン的には、クラフトマンの喜びにも参画できて、嬉しい限りです。