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吾輩たちのご主人・S.O君の進化は

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レコードコレクターで知られる同級生のS.O君の事は、我が輩の主人の部屋とか、我が輩たちの主人の部屋などで、ご紹介しました。奥さん共々猫好きで思い出のにゃんこ嬢として2008年に追悼記事を書いたほどです。その後を継いだクロちゃんも先日亡くなったそうです。つれていっていた獣医がいまいちで、家の近所の獣医に替えたときには、がんが進行していたそうです。かわいがっていた奥さんの喪失感は大きいそうです。寿命が短い身近のペットたちの喪失は、仕方が無いことですが、だからこそ、いっそうの愛おしさを感じるのでしょう。


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6/28の夜に追加でアップしました。

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今週の水曜日、茅野まで所用があって往復しました。その折、テレビの交換もするので彼につきあって貰いました。前日の大雨で空気が洗われたのか、上空には薄い雲がかかっていましたが、遠くの山はとてもきれいに見えていました。甲府盆地に入ると南アルプスや八ヶ岳が見えてきます。バックミラーには、見事な富士山も全景が見えてきます。  



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道中いろいろなお話を聞きました。最近彼の家を訪れたレコードコレクターの話などを聞くと、我々も含めてこだわりを持った変人ばかりだと、笑ってしまいました。でも、パリーウィーン旅行に連れて行ってくれたEさんも、身近につきあっているAさんとA氏も考えてみると元は私の紹介でしたね。類は友を呼ぶのでしょうか(笑)。


中央道は、最高地点の富士見は1015mもあります。上っていくときはあまり感じませんが、帰り道、急速に甲府盆地に下っていくときは、耳が気圧の関係で聞こえなくなります。つばを飲み込んだり、鼻をつまんで急速に空気を押し出すと、鼓膜に空気が通り、音量が元に戻ります。その操作が、S.O君は出来ずに、耳が痛くなったり聞こえなくなっているようです。飛行機で内圧が薄くなり、また着陸するときに気圧が高まると、一日以上耳が聞こえにくくなっています。車で助手席に座ると運転手側の右側が聴こえ難くなるようです。帰りは、大声で話さなければなりませんでした。彼の装置の音が大きいのは、そういう背景もあります。今ひとつ、笑えるエピソードもあるのですが、彼の名誉のためにも公開はしません(笑)。もっとも、最近は私の家の音も大きくなってきたと言われるるようになってきました。お互い、年ですね〜


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今週は、減量をしていますので、夕食は控えめでです。夜控えると苦しまなく減量が進むようです。先週から比べると3キロぐらい落としてきているので、身体もだいぶ楽になってきました。血圧も、幾分高めですが正常の範囲に入ってきたようです。食後は、のんびりしていましたが、A氏がS.O君の家で、イコライザーの実験をしているとのメールがと届いていました。私も届け物があるので、九時頃でしたが、出かけることにしました。



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すると、いい音でなっているではありませんか!音量は何時ものように大きめですが、ハイ上がりだった音が落ち着いて、とても良いバランスになっています。今までの聴いた中でも一番かもしれません。私が行ったときには、大改革は終わっていて、モノラルレコード用のイコライザーのカーブの実験を行っていました。で、その大改革はと聞くと、単純なことで、アームの高さを下げたそうです。古い時代のレコード盤は随分と厚みがあり、それらに対応するためにアームの根元を上げてあったそうです。それを規格範囲まで下げたところ、低域が楽になり始め、奥行きも随分出てきて、S.O君も大変満足していました。A氏は、よそのお宅に行っても実際に触ることはないのだそうですが、今日は特別の夜ですね(笑)。


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イコライザーの実験は、モノラル盤に対しての対応ですが、メインのイコライザーのウェスタンのトランスを使用した、LCR型のイコライザーの質に、カーブを変更してもCR型では、なかなか対抗が出来ないようです。あとは複雑に交差し合うケーブル類の交通整理を勧めると、インピーダンスの高い真空管回路には、線間のクロストークが無くなり、音のひずみ感も少なくなるようです。しかし、いい音になりました。余分な低域はカットして、必要な帯域が充分に鳴っているオートグラフ特有の美点が発揮されていますね。ここまで来たら、キャビネットの埃も落としましょう。私が提案したら、A氏が隅々まで拭いてくれました。彼も気になっていたのでしょう。


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こうして、気を掛けることにより、音はどんどんよくなって行きます。思いを掛けてあげると、相手も返してくれるのは、ペットばかりではありません。あまりに音が改善されていたので、その他の改良点も聴きに今朝行ってきました。今、載せた写真は、先ほど撮ってきたばかりです。産地直送ですね(笑)。



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活き活きとした音の秘密は、91型のパワーアンプにあります。通常のアンプより一段多い三段の増幅回路になっています。それを600オームの入力トランスで増幅度を保ったまま、音を柔らかくしています。現代の機器類を繋ぐときは、二段増幅でも良いのですが、前段にウェスタンのプリを配した場合はこのトランスの威力が発揮します。


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スモールパンチと呼ばれるWE310aが音の細かさを決めているようです。二本の管のあいだにあるRCA端子は、前段を飛ばすときに使う端子ですが、もちろん今は使っていません。今ひとつの音の秘密は、


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このプリアンプの空中に浮かんでいるウェスタンのケーブルです。細い線ですが、もっと細い線が八本縒り合わさっていて音の細やかさを伝えています。これらの組み合わせが、ウェスタンの音の秘密となって、タンノイオートグラフから、タンノイの音では無くウェスタンの雄大なサウンドが出ているのでしょう。50年以上彼の音の発展を見てきましたが、現在が、一番いい音がしていると思います。


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めずらしいレコードを発見しました。二版以降は、白黒のジャケットで知られている、アルゲリッチの最初のリサイタルのオリジナル盤です。若い、かわいいアルゲリッチが写っています。彼女のキャリアと同じぐらい我々のレコード史も続いてきたことになります。ますます楽しみですね。







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