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Channel: GRFのある部屋
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折りたたみ自転車

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長年やってきたオーディオとは違い、自転車の世界は勝手が分かりません。プー博士から、もう、使っていないからとアビオス号を頂いたのが、自転車への第一歩でした。それまで持っていたのは、内装三段式の重い自転車だったので、まず軽さにビックリ。そして良く効くブレーキにも驚きました。普通のSPとDYNAUDIOぐらい違います。それに乗って、近くを回り始めました。銀行だとか、パン屋さんとか、コロッケ屋さん巡りとかです。私の好きなSeiboさんの写真に、葉山の海岸で撮ったコロッケの写真があります。
よく晴れた昼下がり、誰もいない海とベンチのコロッケとコーラ。静けさと自由と、有り余る時間の中のちょっぴりの孤独が、一枚の写真に写っています。もしかしたら、遠くに行ける折りたたみ自転車も良いかなと思ったのは、このコロッケの写真が切っ掛けかもしれません。

その、Seiboさんからの度重なるお誘いで、折りたたみ自転車を購入する事態になってきました。住んでいる場所が違うので、みんなでリンコウをしようという、お誘いには、少したじろいでいますが、疲れたら帰りは電車やバスを乗り継ぎ、酔っ払ったらタクシーでも帰れるではないかという、弱いところを疲れたお誘いには、引きずり込まれそうです(笑)。

調べてみると、一口に折りたたみと言っても、種類があります。普通の自転車でも、数万円出せば相当言い自転車が買えます。まして、10万を超えてくると、クロスバイクでも、色とりどりに揃っています。そのレベルで折りたたみ自転車を考えていたら、ダホンを除いて、とても買えないと言うことが解ってきました。高いのです。15万から20万円もします。番士小路先生お薦めのモールトンに至っては、20万から200万です。オーディオの価格に比べたら、どうってことないと言われると、それはそうなのですが・・・ケーブル一本の価格ですと言われると、初心者の身分ではとてもとても、とたじろぎます。オーディオの世界も、そうなんだろうなと反省しました。

Seiboさん曰く、

折りたたんで一番持ち運びが便利なのはブロンプトンです。畳んでそのままころがせます。またブロンプトンにはハンドルと連動しない専用のかごが付けられます。走りに影響しない優れ物です。また専用のリアバックも撮りつけられるし、泥除けもつています。雨が降ってくるとBD-1は泥を背中に跳ね上げてしまいます。というわけで使い勝手を考えるとブロンプトン、走りに振るとBD-1といったところでしょう。設計はイギリス、ドイツ、アメリカとそれぞれの個性が出ているように感じますのでこの辺りの好みもあるかと思います。GRFさんならやっぱりイギリス製?となるとやっぱりブロンプトンでしょうか?

加えて普通の自転車と簡単にたためる良く出来たミニベロとのは10倍くらいはあります。やっぱりロードやクロスバイクは簡単とはいえそれなりに時間と手間がかかるのです。なのでYさんは他のメンバーと走るために良く電車で輪行したり、車のトランクに入れて城ケ島あたりまで行き、三浦半島を走ったりしているようです。ミニベロとくに御三家?は便利ですよ!特にお酒を飲むGRFさんなら行き自転車で行って飲んだら畳んでタクシーや電車で帰ってくるなんてことが簡単にできます。一台いかがですか?

ちなみにミニベロ御三家とはBD-1、ブロンプトン、ダホンです。たぶん?



この誘惑に耐えかねて、御三家を筆頭に検討を始めました。家の近くに、専門店があります。そこにはなるべく足を向けない様にしてきたのですが、出かけてみると、あるある。店員にお話しを聞くと、待っていましたとばかり、次から次へと説明されました。見た目は同じ自転車なのに、部品の違いからか、価格もどんどん上がっていきます。

最初に見たのは、経済的なDAHONです。普通の自転車の価格帯です。近くの普通の自転車屋さんで買えます。Seiboさんのお友達のOさんもお使いです。正直言って、他の三倍もする自転車とどこが違うのだ!という感じです。ラインアップも揃っているし、特別モデルでなければ、定価も納得の価格帯です。折りたたみ自転車を購入するという目的でしたら、DAHONで充分だと思います。そのなかでも、気に入っているのは、Dash P8というモデルです。二本のスポークで普通の自転車のような感じで、気に入りました。

しかし、Seiboさんは、どうせ行くならご本家のBROMPTONにしろといわれます。確かにコンパクトに畳めます。これなら、置き場所にも困りませんし。輪行するときも便利でしょう。何よりも、優れているのは、荷物が運べると言うことです。前輪の可動部分ではなく、フレーム本体にバッグを取り付けられるので、重い荷物を運んでも、ハンドルを取られることがないのです。これは、便利な機構です。近くの販売店に実際に見に行きました。今週は、ずーっと雨だったのですが、その中を無理言って乗らせて貰いました。お店の回りを周回しただけでしたが、その範囲では、三段や六段の必要性を感じず。外装二段のシンプルなタイプが気に入りました。

その旨を、Seiboさんに連絡すると、優雅な生活を送ってらっしゃるSeiboさんと、輪行仲間のYさんが、一緒にテニスをやられていて、ちょうど、雨が降ってきたので、屋根の下で騒いでいるところでした。事情を話すと郊外にでるのならやはり六段ないと、苦しいといわれました。私と余りにも違うSeiboさんたちの優雅な毎日と比べると、その人達と一緒の平日の輪行はやはり無理だと感じましたが、坂道で六段を試して見なければと、また翌日出かけることにしました。土曜日は、久しぶりに雨が上がって、坂道を試して見ました。外装二段のSタイプは、前傾体勢ですから,真剣に漕げば二段でも坂道を登れないことはないと感じましたが、山道のようにこれが長く続くと無理だと思いました。

通常のM型のハンドルを持った、三段内装型のモデルは、内装ギア特有のチッ・チッ・チッという音がします。これは、内装ギア特有の音ですから仕方がありませんが、外装式と比べてダイレクト感がありません。その三段に外装の二段を組み合わせたものが六段です。すこし力を分散される感じで、自転車自体が重く感じるのです。私の気持ちは、軽いタイプの外装二段のSタイプだったのですが、街乗りの用途と、サイクリングでは目的が違うので、考えてしまいました。

試乗車の棚を見ると、BD-1のモデルも飾ってありました。そちらも、乗せて貰う事にしました。店員さんの詳しい説明をお聞きすると、自転車本来の目的のスピードという点では、やはりBD-1になるそうです。乗ってみました。普通のモデルでしたが、まるで違います。私の乗っているアビオスを今ひとつスポーティ化した感じです。ハンドルの切り角が低スピードでは大きく、その点がブロンプトンの方が、楽ですが、スピードの乗りがまったく違います。ギアチェンジもshimanoのギアですから、アビオスと同じです。そして、早い!

戻ってきて、その感想を店員さんに話すと、今ひとつ上のスピードモデルがもっと早いですと言われました。その気になって、真っ直ぐな店の横の道を全力でこぎ始めました。七段、八段とどんどんスピードは上がり、九段目になると自動車並みのスピードになっていました。一回転を一秒かからないぐらいで走ると、30キロを越えてきます。一秒に二回回すと計算上60キロですね。この時も、40キロは越えている感じです。ヘルメットがなければ怖くて回せないスピードですね。

これは速い!と思いました。BD-1はBROMPTONとは、まるで違ったコンセプトを持っている自転車だということが解りました。郊外の山道を移動するグランド・ツーリスモを願うと、必然的にBD-1になります。または通常のクロスバイクです。その場合の、問題は、分解の時間と大きさです。テレビの日野正平さんがかついでいるような大きさになってしまうのです。番組では、分解組み立ての専門家を同行していますから、簡単なのでしょうが、通常では分解するだけで時間が掛かります。

ほとんど、Bromptonに傾いていた気持ちが、この一乗りで霧散してしまいました。購入寸前まで来ていたので、店主に考え直して来ますと,お断りを入れて帰って来ました。ますます、悩みは続きそうです。でも、こうして調べて、悩んでいるときが一番楽しいときなのかもしれません。買ってしまうと、乗るのが義務になって楽しみが薄れていく事もありますから。

振り出しに戻って冷静に考えると、Bromptonは、今少しポンドが安くなったら英国のオークションで出物を探して、ロンドンの知り合いに送って貰うのが良いのかもしれません。もっとも、ブロンプトンもモールトンも本国でも、相当高いのです。そして、ポンドが150円を超えている今は,余り買い時ではないのでしょう。一年前は、120円だったのですから。その意味では、DecolaもRectangular GRFも良いときに買いました。

ところで、いまは、何を買えばいいのでしょうか?


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