マイクキタさんが、掛けられたのは、マレーネ・ディートリッヒの有名なロンドンのクラブcafe de Parisの実況録音盤でした。いかにも英国風の訛りで、司会者に紹介されて出て来たディートリッヒは、さすがに貫禄充分、越路吹雪をさらに大姉御にしたような迫力です。LPの右下の書類が、説明のために配られたフロー図です。
マイクキタさんの、おもいでのLPはフランチェスカッティの名曲アルバムです。オーマンディのバックで、サラサーテのチゴネルワイゼンが掛かりました。これらの曲を聴く限りでは、2wayで充分ではないかと思いました。そこで、そのツィーターを外した音を聞かせて貰いました。高域が元気になる、DECCAのカートリッジには、やはり、2wayで充分だと思います。
掛けているカートリッジは、DECCAの拳骨です。このカートリッジの実在感は、何者にも換えがたいですね。
しばらく、レコードを聴かせていただいた後は、いよいよ、CDになりました。カラヤンのニューイヤーコンサートです。このキャスリンバトルの声が、今回の一連の大改造の切っ掛けとなったのです。
私自身は、この演奏は、ヴィデオ(β)で録っていたので、CDでは買っていませんでした。キャスリーン・バトルの声にも、可憐だけど、声量が小さいのではと思っていました。このCDをマイクキタさんが、お持ちになって家のユニコーンでその声を聞かれました。その音から思うことが多々あり、今回の改造に踏み切った原因なのです。今回の、お招きは我々の忌憚ない意見を聞きたいと言うことでした。
確かに、CDでの音を聞くと、少し高域が足りません。8KHz以上を、ツィーターを足される気持ちも分かりますが、それならば、カットオフを8kHzではなく、12kHzぐらいにあげた方がバランスがよいと思いました。また、2wayのSPの間にツィーターが入ると、間隔があいて音の一体性が薄れます。私なら、2wayのままで、少しだけ高域を延ばす方向にレベルやカットオフ・ロールオフの周波数をずらす方法があるのではと思いました。
以前のマルチアンプに比べ、音の一体感は向上しましたが、高域の抜けというか、伸びにすこし枠が掛かったようにも聴こえましたので、そのあたりの調整を進めていけば、ピッタリの点が見つかると思われます。私も、そうですが、歳を重ねていくとどうしても高域の音が聞こえにくくなります。だからといって、その高域をあげると、中音域の音にも影響があり、幾分うるさくなっていきます。聞こえる弊害より、聴かない勇気の方が、肝心な音楽性に大きな影響を及ぼすと思われます。
今一つ、両波整流のEZ150とダイオードの整流回路との比較も企画されていました。私の意見は、真空管の方が、一見帯域が狭く、おとなしく感じますが、オーケストラを聞きに行くと、柔らかく、まとまった音に聞こえますので、真空管整流の方が自然です。新しい整流回路は、幾分押しが強いのが特徴です。ハイファイ的ですが、クラシック向きでは無いと感じました。ご一緒したBellwoodさんは、違う感想をお持ちでしたが、それはそれで良いのでは無いでしょうか?
私自身は、特殊な回路を使わないければ、本来の音はしないという論理はおかしいと思うからです。これは電源ばかりではありません。A/B比較で切り替えれば、音は当然変わります。でも、一見派手に鳴る音は、長く聴いていくと、やはりどこかで疲れが出て来ます。電源は一番音が変わる部分です。ケーブルも一番差が出ますね。長時間聴いて疲れない方にすればいいのではないでしょうか?
聞き比べは、そのあたりにして、美味しいワインを開けましょう!同じボトルが二つあると何だか安心して飲めます(笑)。両方とも開栓して、同じ様な味を保つようにしました。
マイクキタさん手作りの美味しいおつまみも出て、どんどん進みます。
パプリカを切って、生野菜をならべ、ピクルスやケッパーを散らしただけのこのお皿が、美味しい美味しい!メインコースのパエリアに行く前に、三本目のワイン、こちらはボルドーですが、開いたように思います(爆)。
前回は少し、焦がしたようで、しきりに火加減を調整されていましたが、結果的には少しだけ水分が多かったと言われましたが、全くそんなことは感じず、美味しく豪華なパエリアを頂くことが出来ました。
今まで以上に素晴らしい音をと、飽くなき追求心と向上心で進んでいくマイクキタ先輩に、いつの間にかワインは飲み干し、ウイスキーで乾杯をしていました。
マイクキタさん、今回も大変楽しい会になりました。前日も、その翌日も芝刈りで出かけられたそうです。また家にも遊びに来てください。私も久しぶりにネジを巻かれました。帰って早速、カラヤンのCDを探しました。1987年ですから、オリジナルは、Made in W.Germanyです。とても柔らかい音でした。
マイクキタさんの、おもいでのLPはフランチェスカッティの名曲アルバムです。オーマンディのバックで、サラサーテのチゴネルワイゼンが掛かりました。これらの曲を聴く限りでは、2wayで充分ではないかと思いました。そこで、そのツィーターを外した音を聞かせて貰いました。高域が元気になる、DECCAのカートリッジには、やはり、2wayで充分だと思います。
掛けているカートリッジは、DECCAの拳骨です。このカートリッジの実在感は、何者にも換えがたいですね。
しばらく、レコードを聴かせていただいた後は、いよいよ、CDになりました。カラヤンのニューイヤーコンサートです。このキャスリンバトルの声が、今回の一連の大改造の切っ掛けとなったのです。
私自身は、この演奏は、ヴィデオ(β)で録っていたので、CDでは買っていませんでした。キャスリーン・バトルの声にも、可憐だけど、声量が小さいのではと思っていました。このCDをマイクキタさんが、お持ちになって家のユニコーンでその声を聞かれました。その音から思うことが多々あり、今回の改造に踏み切った原因なのです。今回の、お招きは我々の忌憚ない意見を聞きたいと言うことでした。
確かに、CDでの音を聞くと、少し高域が足りません。8KHz以上を、ツィーターを足される気持ちも分かりますが、それならば、カットオフを8kHzではなく、12kHzぐらいにあげた方がバランスがよいと思いました。また、2wayのSPの間にツィーターが入ると、間隔があいて音の一体性が薄れます。私なら、2wayのままで、少しだけ高域を延ばす方向にレベルやカットオフ・ロールオフの周波数をずらす方法があるのではと思いました。
以前のマルチアンプに比べ、音の一体感は向上しましたが、高域の抜けというか、伸びにすこし枠が掛かったようにも聴こえましたので、そのあたりの調整を進めていけば、ピッタリの点が見つかると思われます。私も、そうですが、歳を重ねていくとどうしても高域の音が聞こえにくくなります。だからといって、その高域をあげると、中音域の音にも影響があり、幾分うるさくなっていきます。聞こえる弊害より、聴かない勇気の方が、肝心な音楽性に大きな影響を及ぼすと思われます。
今一つ、両波整流のEZ150とダイオードの整流回路との比較も企画されていました。私の意見は、真空管の方が、一見帯域が狭く、おとなしく感じますが、オーケストラを聞きに行くと、柔らかく、まとまった音に聞こえますので、真空管整流の方が自然です。新しい整流回路は、幾分押しが強いのが特徴です。ハイファイ的ですが、クラシック向きでは無いと感じました。ご一緒したBellwoodさんは、違う感想をお持ちでしたが、それはそれで良いのでは無いでしょうか?
私自身は、特殊な回路を使わないければ、本来の音はしないという論理はおかしいと思うからです。これは電源ばかりではありません。A/B比較で切り替えれば、音は当然変わります。でも、一見派手に鳴る音は、長く聴いていくと、やはりどこかで疲れが出て来ます。電源は一番音が変わる部分です。ケーブルも一番差が出ますね。長時間聴いて疲れない方にすればいいのではないでしょうか?
マイクキタさん、今回も大変楽しい会になりました。前日も、その翌日も芝刈りで出かけられたそうです。また家にも遊びに来てください。私も久しぶりにネジを巻かれました。帰って早速、カラヤンのCDを探しました。1987年ですから、オリジナルは、Made in W.Germanyです。とても柔らかい音でした。