何回かの拍手のアンコールにツィメルマンがしっかりと応えて、ようやく休憩に入りました。二階に上がり、目星のお姉さんがいる列に並びました。去年もワインをしっかり注いでくれるの係りのお姉さんを覚えていたからです(笑)。たっぷり注いで頂いたので、三つもグラスを持つと大変です。hijiyanさんとBellwoodさんに渡すと、今日は自粛するつもりだったとか言いながら、たっぷりと注がれたワインをあっという間に飲んでしました。演奏より音を楽しみに来ているhijiyanさんは、場所が悪いとこぼしていましたが、bellwoodさんとは、やはり先週のレーゼルとツィメルマンの比較をしましたが、オーケストラは今日の方が素晴らしいと言うことになりました。金管楽器と打楽器の差が大きいですね。木管も息の長さ、安定性に一日の長があります。
チャイムが鳴り、ようやく空いたトイレに駆け込み、階段を下りてまた一階席に座りました。中央部分ですから、遅くなると入るのが大変です。目の前のピアノが無くなり、オーケストラがすべて見えます。本当に特等席だと解りました。展覧会の絵ですから、オーケストラの員数も大幅に増えて、第一ヴァイオリンでさえ、コンサートマスターとセカンドの人が新たに加わっているぐらいです。ステージ一杯の感じは、去年のベルリンフィルの春の祭典と同じです。打楽器の数も半端ではなく、ドラから鐘まで用意されています。フィナーレのキエフの大門ではすべてが鳴り響くのでしょう。
トランペットの人も変わっていました。最初のプロムナードはそのトランペットのソロから始まります。すこし滲んだ音色で、ミュートが付いているような感じです。全奏が始まると、チェロのパートの充実ぶりが、感じられました。それに比べてヴィオラのひびきが少し薄く感じたのは座る席の加減でしょうか?何しろ金管楽器が美しいです。そして、下支えをする大太鼓の迫力ある音。ティンパニーの確信の有る力強い響き。これがウィーンフィルにないのです。昨年からこのホールで聴いてきた世界一流のオーケストラ、ウィーンフィル、ベルリンフィル、コンセルトヘボー、ゲヴァントハウス(サントリーホール)では、コンセルトヘボーとゲヴァンハウスがしっかりとしていました。
ムラヴィンスキーのもとで修行していたヤンソンスは、ロシア物になると迫力が出て来ます。それでもカラヤン直伝のオーケストラをたっぷりと歌わせる方法と、弱音の美しさは、コンセルトヘボーでも同じです。そこが、ラトル・ベルリンとの大きな差でしょうか?
ブルゴーニュの美味しいワインを飲み干すように、サックスの美しい音の最後まで鳴らし切ると、プロムナードのトランペットが鳴り、低弦が鳴り響きます。ホルンの音が気持ちいいですね。演奏は、かなりアレンジされていて、ドラのならし方や大太鼓のシンコペーションは聞いたことがない鳴らし方です。コンセルトヘボーとの演奏ともドラ自身の音色が違うようです。その銅鑼が鳴った後のファーストヴァイオリンの弱音での細かいトレモロが、ヤンソンス特有の柔らかい響きで美しくなります。同時になるチェロとコントラバスの深い響きと対照的です。ハープの音もしっかり聞こえて、まるで家でCDを聞いているようにすべての音が聞こえます。ミューザ以外ではなかなか聞きない音です。でも、その音も、聞いている席によっては聞こえない音もあったようです。バランスが整わない席だと、演奏も違って聞こえるでしょうね。
最後のキエフの大門まで最高の演奏でした。確かに緊張感と細部の演奏力は、若干コンセルトヘボーの方が洗練されているかもしれませんが、バイエルンには、スラブ的な響きもあって面白かったです。同じ、ミュンヘンのミュンヘンフィルも聞いてみたいと思いました。マゼールがいなくなったのが、残念ですね。
大円団で終わった演奏には、サプライズが待っていました。アンコールを二曲も演奏してくれたのです。ピチカート・ポルカとドヴォルザークのスラブ舞曲15番です。とくに最後のスラブ舞曲はとてもハッピーな演奏でした。足は少し悪そうですが、ヤンソンスは絶好調!とても70歳を超えているようには見えません。指揮者は運動が充分ですから新陳代謝が良いのでしょうね。
ヤンソンスのバイエルン放送交響楽団はドイツの音がする世界有数のオーケストラでした。
チャイムが鳴り、ようやく空いたトイレに駆け込み、階段を下りてまた一階席に座りました。中央部分ですから、遅くなると入るのが大変です。目の前のピアノが無くなり、オーケストラがすべて見えます。本当に特等席だと解りました。展覧会の絵ですから、オーケストラの員数も大幅に増えて、第一ヴァイオリンでさえ、コンサートマスターとセカンドの人が新たに加わっているぐらいです。ステージ一杯の感じは、去年のベルリンフィルの春の祭典と同じです。打楽器の数も半端ではなく、ドラから鐘まで用意されています。フィナーレのキエフの大門ではすべてが鳴り響くのでしょう。
トランペットの人も変わっていました。最初のプロムナードはそのトランペットのソロから始まります。すこし滲んだ音色で、ミュートが付いているような感じです。全奏が始まると、チェロのパートの充実ぶりが、感じられました。それに比べてヴィオラのひびきが少し薄く感じたのは座る席の加減でしょうか?何しろ金管楽器が美しいです。そして、下支えをする大太鼓の迫力ある音。ティンパニーの確信の有る力強い響き。これがウィーンフィルにないのです。昨年からこのホールで聴いてきた世界一流のオーケストラ、ウィーンフィル、ベルリンフィル、コンセルトヘボー、ゲヴァントハウス(サントリーホール)では、コンセルトヘボーとゲヴァンハウスがしっかりとしていました。
ムラヴィンスキーのもとで修行していたヤンソンスは、ロシア物になると迫力が出て来ます。それでもカラヤン直伝のオーケストラをたっぷりと歌わせる方法と、弱音の美しさは、コンセルトヘボーでも同じです。そこが、ラトル・ベルリンとの大きな差でしょうか?
ブルゴーニュの美味しいワインを飲み干すように、サックスの美しい音の最後まで鳴らし切ると、プロムナードのトランペットが鳴り、低弦が鳴り響きます。ホルンの音が気持ちいいですね。演奏は、かなりアレンジされていて、ドラのならし方や大太鼓のシンコペーションは聞いたことがない鳴らし方です。コンセルトヘボーとの演奏ともドラ自身の音色が違うようです。その銅鑼が鳴った後のファーストヴァイオリンの弱音での細かいトレモロが、ヤンソンス特有の柔らかい響きで美しくなります。同時になるチェロとコントラバスの深い響きと対照的です。ハープの音もしっかり聞こえて、まるで家でCDを聞いているようにすべての音が聞こえます。ミューザ以外ではなかなか聞きない音です。でも、その音も、聞いている席によっては聞こえない音もあったようです。バランスが整わない席だと、演奏も違って聞こえるでしょうね。
最後のキエフの大門まで最高の演奏でした。確かに緊張感と細部の演奏力は、若干コンセルトヘボーの方が洗練されているかもしれませんが、バイエルンには、スラブ的な響きもあって面白かったです。同じ、ミュンヘンのミュンヘンフィルも聞いてみたいと思いました。マゼールがいなくなったのが、残念ですね。
大円団で終わった演奏には、サプライズが待っていました。アンコールを二曲も演奏してくれたのです。ピチカート・ポルカとドヴォルザークのスラブ舞曲15番です。とくに最後のスラブ舞曲はとてもハッピーな演奏でした。足は少し悪そうですが、ヤンソンスは絶好調!とても70歳を超えているようには見えません。指揮者は運動が充分ですから新陳代謝が良いのでしょうね。
ヤンソンスのバイエルン放送交響楽団はドイツの音がする世界有数のオーケストラでした。