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Channel: GRFのある部屋
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2017年連休 四日目 本鵠沼のT.Wさん

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SD05の会やGermanの愛好会でもお会いするT.Wさんは、クラシックがお好きで、ミューザ川崎でも毎年お会いします。去年、ユニコーンを手に入れて、定番のHD-1とSD05の組み合わせでユニコーンをならしています。一度、その音を聞いて欲しいと言われていました。T.Wさんもまだお仕事をしておられます。休みの時しか時間がとれませんから、今回の連休は楽しみにしておりました。

夕方から会って、晩はゆっくり呑もうというお誘いです。お宅は、片瀬江ノ島まで少しの本鵠沼です。新宿からロマンスカーで藤沢まで向かいます。7号車だったので、相模大野駅での切り離しの様子もよく見れました。ロマンスカーに乗るときは箱根行きが多いので、相模大野駅に切り離されての残る方の車両に乗ったのは、子供の頃まで遡ってしまいます。


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相模大野から江ノ島線に入ったロマンスカーは、東林間や中央林間となじみの駅を通り過ぎていきます。246から、東名の大和トンネルに抜ける道などが、どんどん車窓の下を飛んでいきました。長後なども随分と久しぶりです。東海道線の陸橋を越えると藤沢駅です。藤沢駅では江ノ島に行く方向が反対になります。藤沢駅は観光客であふれていましたが、ホームの反対側にいた各駅停車に乗り、到着時間のメールを送りました。目的地の本鵠沼は次の駅ですから、約束の三時前には到着していました。地図を見ると、駅からすぐ近くなので、湘南特有の明るい町並みを楽しみながらお宅を目指しました。


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到着したお宅は、いまどきの建築資材が使われていない本格的な在来工法の木造住宅で、玄関の吹き抜けから、いい音の予感がしました。通された二階のお部屋は、家と同じ6畳のお部屋に横向きでユニコーンが置かれていました。送り出しはHD-1でアンプは当然SD05です。ラインアップは椀方さんのお宅と同じですね。中央のキャビネットは長年探されていたデンマーク製のチーク材で、最近導入された物です。長さはちょうどピッタリの1400mmで、中にはもう一方のソーナスファーベルを鳴らすためのマランツ7と300BのシングルアンプがのぞいているのもUNICORNさんのお宅と同じイメージですね。早速聞かせていただきました。


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音は、すっきりとした音です。低域がひ弱だと感じました。位置を調整とレベル調整をしてみましょう。横向きの時の和室と同じ後ろの壁との距離を240mmにしてみました。正確に寸法を測って平行をピッタリと出すと音がまとまってきます。調整はHD-1に収録されているオーケストラ曲を使いますが、棚を見たらCDボックスが並んでいます。その中に、いつものアバード・ウィーンフィルのブルックナー5番があったので、リッピングして調整に使ってみました。いつも聞いている盤ですから違いがわかりやすいですね。


高域のエネルギーのレベル調整をFlatに戻しました。低域の上昇回路もバイパスして基本のフラットの位置でならしてみます。左右の位相もチェックして、左右の間隔位置も少し広げて、1930mmで追い込んでいくと見違えるほど音が生き生きしはじめて、ダイナミックレンジも広がり最低域も出てきました。これだけ鳴れば良いでしょう。今後は、SD05を棚から出して、一番上に置くことぐらいでしょうか。音がまとまり喜んでいただきました。


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オーケストラばかりでは無く、ピリシュのモーツァルトも入れて聴いてみました。全集だから音の甘さはありますが、聞き比べなければわからない程度まで、ピアノの迫力がましてきました。家の和室との差は、磁気フローティングボードの有無ぐらいになってきました。ユニコーンの素晴らしさと、SD05の奥の深さを実感していただき来た甲斐があったと言うものです。実際に行ったのは、ユニコーンの間隔を1センチ広げ、後ろの壁から正確に240mm離して、位相をチェックしただけです。それだけで、全く違う音になるんですから、方向性を見極めるのと、舵をどのように切っていくかがポイントですね。




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T.Wさんと私の音楽の傾向が似ているので、舵取りは楽に出来ました。後は、その方向を維持していけば、ますます良い音に熟成していくことでしょう。六畳の部屋に、二つのシステムは難しいので、ソーナスはほかの部屋でテレビ用にでも使ってください。


T.Wさんは、何にでもチャレンジされる方です。昔、オートグラフの図面が公開されたとき、それを元になんとAutographを自作してしまいました。制作していく内に、図面が間違っていることを見つけ、自ら図面を引き直して、すこしずつ完成させたそうです。


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その姿を拝見いたしました。詳しくは、TWさんからのお便りを、掲載した日記をごらんください。ユニコーンの部屋の違いもおわかりになると思います。ご自作のオートグラフを拝見すると、T.Wさんの情熱が伝わってきます。書棚の愛読書を拝見しても、同世代の方だと言うことが伝わってきます。その膨大な読書量と歴史が氏の現在を培っておるのだし、同時代を生きてきた自分ともいろいろな意味で重なり、戦友の内を訪問したかのような安心感がありました。


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暗くなり、お宅の側に点在するレストランを紹介しながら目的地のミシュランガイドにも乗っているお寿司やさんに向かいました。北海道のお店でいただいているような内容で、こんなお店が点在しているのも、戦前からの高級別荘地の鵠沼のすごさかもしれません。そこで高級店のお寿司をごちそうになりました。ありがとうございます。次回はご案内していただいた予約の出来ない方の気楽なお店にも是非来たいですね。







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