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Channel: GRFのある部屋
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横浜のMさんの8階に

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田園調布の隣町のHさんのお宅を出てから、山下公園のMさんのお宅までは、第三京浜を経由したら三十分も掛かりませんでした。満員の中華街を横目に、地元の有閑マダム御用達のイタリアンでゆっくりとしたランチをいただき、8階に移動してきたTroubadour80+TW3の位置調整に掛かりました。TW3の色合いもこの部屋にマッチしていますね。

36畳もの広大なリビングルームの端から眺めても、スピーカーが画面を邪魔しない位置を選びました。それから、左右の間隔の微調整です。ステレオのSPの調整で、一番重要なのは左右のSPの間隔です。音の密度が高まる位置と薄くなるところが表れます。その部屋の定在波も絡んできますが、音場のつながりが重要なのです。低域に力が無いSPでは、そのあたりの調整がうまくいきません。


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左右の間隔と後ろの壁からの距離を正確にはかっていきます。後ろの壁は微妙に左右で違っていますので、その調整も追い込んでいきます。360度放射のスピーカーですから、前にも後ろにも横にも音が出ています。後ろの壁との距離も普通のスピーカーとは違いますが、位置を変えていくと左右のSPが楽に音を出す点に入ります。そうなればほとんど調整完了です。左右の位相があってくるとお互いが消し合うことが無くなってきて、音楽が生き生きと鳴り始めます。


この部屋の音の基準は、Chris Bottiのボストンライブです。ボストンポップスをバックに考えられた音楽が鳴り始めます。音がスイングするか、スティングのしゃがれ声とジョシュ・グローバンの甘い声、スティーヴン・タイラーの迫力ある声、ちなみに彼は私と同期生です!凄いですね。このときまだ24歳だったキャサリン・マクフィーはスタイル抜群だし、ボストンポップスのトロンボーン群に支えられたスイングが素敵です。そのオーケストラの低域が、深々と鳴り始めたのはTW3と80ならではの音です。家と同じ音の傾向ですね。


制作者の大山さんは、今少しSPを前に出したそうでしたが、画面を邪魔しないためには、間隔も広げなくてはなりません。その場合は、押し出しの良いプリアンプが必要ですね。一度、SD05を鳴らされたら驚かれると思いますが、4階で使用しているのだそうです。


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調整をしている部屋の窓を激しく雨がたたいています。何度もMさんのお宅に来ていますが、不思議にこの八階に来るときは雨の日が多いようです。緑が増えていく今の季節の横浜港は、雨に曇って対岸が見えません。係留されている氷川丸が、異国の味わいを醸し出します。まるでシンガポールの港のようだと何時も思うのです。それにしても、素敵な部屋ですね〜。


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